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Hb7.7、血清鉄15、フェリチン5未満。極度の貧血!

貧血の治療ができなくなった医者たち

<17歳・男性>
他県より、17歳の息子を母親が連れてきた。息子さんは、現在運動部に所属しており、ハードな練習をした後などは、特にしんどく感じるような状態なので、診て欲しいということだった。

単なる疲労だろうと思われたが、検査してみると、Hb(ヘモグロビン)7.7、血清鉄15、フェリチン5未満とすべて低値のため、極度の貧血であることが判明した。消化管出血、溶血性出血が考えられたため、近医を受診し、便潜血の確認、治療をしてもらうことを勧めた。

「近医を受診し、便潜血は(-)、鉄剤が処方された」と連絡があり、鉄剤は多めに服用するよう指示した。また、便潜血(-)ということで、脾臓機能亢進による溶血性貧血が考えられたが、総ビリルビン、ハプトグロビンには異常がなかった。

貧血の原因精査のため、近医に消化器内科を紹介されていた。胃カメラを予約していたため施行し、萎縮性胃炎、ピロリ菌陽性と診断されたとの事。「貧血が著明なので、その治療を優先し、ピロリ菌除菌は後日でも構わない」旨をご家族に説明した。しかし、ピロリ菌除菌を優先し、鉄剤の服用を中止された。

後日、Hb10.9、血清鉄35、フェリチン41と上昇しており、貧血は改善傾向にある。

これは、長期にわたる偏食で、元々軽い貧血があったところに、ハードな運動が重なり、貧血が極度化したのではないかと考えられる。

鉄欠乏性貧血が著明であるのなら、優先して貧血の治療を行うべきである。

 

HB8.5。すぐに貧血の治療が必要!

貧血の治療ができなくなった医者たち

<71歳・女性>
当院でリウマチの治療をしている患者さん。血管炎を伴っているため、ステロイドを服用していた。リウマチは寛解状態で調子は良かったが、最近何度か胸が苦しいことがあるということだった。

検査してみると、ヘモグロビン8.5と貧血が著明であった。また、黒い便が出たことがあったということから、ステロイド服用による消化管からの出血が疑われた。そのため、至急ステロイド服用の中止を指示し、多めの鉄剤を処方した。

「胸の苦しさは貧血によるもの」だと説明したが、ご家族の意向もあり、患者さんは大学病院の呼吸器科受診を希望し、受診された。

大学病院で、「私は貧血です」と言うも、呼吸器科では、レントゲンやCTを撮り、「もともとあった間質性肺炎の活動性はないですね」と言われ、循環器内科に紹介された。循環器内科では、「器質的変化はありません」と言われた。最後は、消化器内科に行ったが、検査はすぐにできないので、一週間後の胃カメラの予約をして帰された。

どの科も、貧血の原因を調べることも治療をすることも、何一つしなかった。その上、異常がないにもかかわらず、再診を指示したという。

後日、消化器内科で胃カメラをすると、「胃潰瘍の痕があった」ということだった。

現在患者さんは、鉄剤を服用したことにより、貧血は改善傾向にある。

貧血は生命にかかわるもの。治療は優先して行うべきであり、見落としてはならないものである。

その他の改善症例につきましては、
院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。

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