リウマチ治療中の方へ

◆アクテムラでの治療中に血小板が減少するわけ◆

【血小板】
アクテムラの副作用で血小板が減少する頻度は、添付書類によると皮下注射で1.8%と記載があります。しかし、15年間使用した経験では、多くの方に血小板の減少がみられましたが、10万を切るほどの異常値になる方はごく稀でした。
さらに5万を切ると、出血のリスクが高くなるため、私はアクテムラは中止します。そして血小板が回復するまでは、対症療法を行っています。

アクテムラを使用した際に血小板が減少するメカニズムは、文献によると、炎症性サイトカインのIL-6は、血小板を増加させる作用があると書かれていました。アクテムラはそのIL-6のブロッカーですので、投与するとその作用を抑制するため、逆に血小板は減少傾向に向かうのだと、私は思いました。
アクテムラの副作用による血小板の減少は、不可逆性(一度ダメージを受けると回復しない)と書かれていたものを見たため、投与初期は非常に心配していました。しかし、アクテムラを中止すると、血小板は意外と早い時期に回復するのをみて、可逆性だと私は考えるようになり、その心配はなくなりました。





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執筆者プロフィール

篠原 佳年(しのはら よしとし)

1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。
膠原病、主に関節リウマチを専門としている。一早く生物学的製剤アクテムラを導入し、全国から多くの方が来院。現在まで約700例の実績。

その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。




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