
執筆者プロフィール
篠原 佳年(しのはら よしとし)
1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。
膠原病、主に関節リウマチを専門としている。一早く生物学的製剤アクテムラを導入し、全国から多くの方が来院。現在まで約700例の実績。
リウマチの体質はないが、リウマチに似た症状がある
今回ご紹介するのは、診断結果に疑問を持たれて来院された、40代男性のケースです。
≪受診前の経過≫
2020年頃より、両膝の腫れや痛みを繰り返し、総合病院の整形外科で何度も関節液を穿刺してもらう。
2025年3月、両肩と両腕に激痛が出現。首や背中に痛みが出たため、同病院を受診。血液検査の結果、リウマチ因子(-)、抗CCP抗体(-)、CRPとMMP-3が上昇しているため、プレドニン10㎎/日が処方され、服用すると痛みは軽減した。
4月、基幹病院を紹介され受診。血液検査の結果、「末梢性脊椎関節炎かな」と言われ、リウマトレックス4c/週、プレドニン15㎎/日が開始となった。
6月の血液検査の結果、セロネガティブリウマチと診断された。
現在、リウマトレックス7c/週、フォリアミン1T/週、プレドニン(5)1T/日で治療しているが、今後生物製剤での治療に変更することを勧められた。
その際、「リウマチ性多発筋痛症ではないか、と聞いてみたが、担当医からは「リウマチ因子と抗CCP抗体が陰性で、右膝痛があり、年齢も該当しないので違う」と言われた。
しかし、本当にセロネガティブリウマチなのかという疑問は残り、当院ホームページを見て来院された。
≪当院初診時の炎症の有無≫
診察してみると、手術歴のある右膝が痛むため、左足でかばうので左膝に負担がかかっているようで、左膝には関節液が貯留していました。
これまで何度も関節液を穿刺されていたようですが、一度も調べることはなかったようです。今回は穿刺後、詳しく調べてみると、白血球とタンパクが多い滲出性の関節液で、炎症所見がみられました。
ここで、「セロネガティブリウマチ」と「リウマチ性多発筋痛症」についてみてみましょう
執筆者プロフィール
篠原 佳年(しのはら よしとし)
1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。
膠原病、主に関節リウマチを専門としている。一早く生物学的製剤アクテムラを導入し、全国から多くの方が来院。現在まで約700例の実績。
その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。
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