その他の改善症例につきましては、
院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。
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リウマチの体質はないが、リウマチに似た症状がある
誤診されたうえに、入院・手術までされたケース
今回ご紹介するのは、必要のない手術をされたという50代女性の方です。
≪受診前の経過≫
2021年、左膝に痛みが出現。その後右膝にも痛みが出現したため、近医整形外科を受診。そこでは膝の痛みは年齢的なものだと言われた。
年末、両膝や大腿部が腫れ、痛みを伴い発熱もあったため総合病院救急を受診。炎症反応、血沈が上昇していたが、生命にかかわるような感染症ではないということで一旦帰されました。
3日後、同病院内科を受診。両膝に関節液が貯留しCRPが上昇していたため、内科医は化膿していると考え整形外科を紹介しました。
整形外科ではすぐにMRIを撮り、両膝及び右大腿に可能部位があり、両化膿性膝関節炎、右大腿部膿瘍と診断し、急を要するということで全身麻酔下での手術となりました。術後抗生剤点滴を約2週間行い、その後CRPが低値になったので退院となりました。
しかし関節痛は一向に改善せずさらに悪化したため、リウマチではないかと疑いインターネットでリウマチに詳しい病院(総合病院以外)を探し、当院受診となりました。
≪当院初診時の所見(炎症の有無)≫
診察すると、両膝には滲出性の関節液が貯留しており、右膝は炎症性の黄濁色、左膝は血性の関節液でした。患者さんに聞くと、総合病院でも同じような関節液だったっということでした。
血液検査をしてみると、リウマチ因子、抗CCP抗体、抗GAL欠損IgG抗体全てマイナス。しかし全身の炎症を表すCRPや滑膜炎を表すMMP-3は高値なので、この時点でリウマチ性多発筋痛症と診断しました。
≪治療後の経過≫
ステロイド(5)2T/日での治療を開始したところ、数日後には膝の腫れもなくなり体調も良くなったそうです。
今後は適切な量でのステロイド治療を進めていくことを考えています。
ー問題点ー
持参された検査データをみると総合病院初診時、白血球の上昇はないので細菌感染ではなかったということが明らかでした。白血球の上昇もなく、関節液に菌もないにもかかわらず、両化膿性膝関節症、右大腿膿瘍と病名がつけられ、必要のない緊急手術となったようです。
数人のドクターが担当したにもかかわらず、思慮不足、経験不足という言葉だけでは片づけられないような初歩的なミスで、必要のない手術をした。これは違反行為です。
このようなことが二度と起こらないようにするためには、医療体制を見直し、独断ではなく多くのドクターの意見を聞き思慮を重ね、慎重に診断するべきです。生命がかかっているのですから、その診断が正しかったのかどうか絶えず反省を繰り返し考えていくべきです。
リウマチの体質はないが、リウマチに似た症状がある
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