リウマチ性多発筋痛症・成人スチル病

リウマチ性多発筋痛症…また関節リウマチと誤診され治療

今回ご紹介するのは、リウマチ性多発筋痛症なのに、リウマチと誤診され治療をされていたという40代女性の方です。

≪受診前の経過≫
2021年12月頃、動きすぎると右足首に痛みがあった。
2022年3月頃、右足首に腫れが出現したため、整形毛がを受診。滑液包炎と診断された。
5月、症状が改善しないため、別の整形外科を受診。「リウマチかもしれない」と言われ、プレドニン(5)が処方され、約1ヵ月服用した。
6月、右足首に激痛があり、歩行困難となったため近医を受診。リウマチと診断され、リウマトレックス3c/週が開始となった。その後も症状は改善せず、リウマトレックスは6c/週まで増量した。
今の治療や診断は本当にあっているのか、痛みが治まらず変形するのではないかという不安もあり、当院受診となった。

≪当院初診時の所見(炎症の有無)≫
持参された検査データ(リウマチと診断された時)をみてみると、リウマチ因子、抗CCP抗体ともにマイナス、全身の炎症を表すCRPは3.36と上昇していました。リウマチではなく、リウマチ性多発筋痛症なのではないかと思われたので、詳しく検査しました。
リウマチ因子、抗CCP抗体、抗GAL欠損IgG抗体すべてマイナスで、リウマチの素因は全くありませんでした。全身の炎症を表すCRPも滑膜炎を表すMMP-3もどちらも上昇していることから、やはりリウマチ性多発筋痛症であることが判明しました。
リウマチではなく、リウマチ性多発筋痛症の治療をする必要があることを説明し、治療開始となりました。

関節リウマチをリウマチ性多発筋痛症だと、またリウマチ性多発筋痛症を関節リウマチだと誤診されている患者さんが、このところ相次いで来院されています。
検査データを読み取れない、判断・診断できないドクターがこれほど多いということは、本当に理解しがたく嘆かわしいことです。
みなさんも、一度確認してみてください。








その他の改善症例につきましては、
院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。

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