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リウマチ性多発筋痛症・成人スチル病
リウマチ因子、抗CCP抗体マイナス。MMP-3(滑膜炎)のみ上昇。
今回ご紹介するのは、リウマチ性多発筋痛症と診断されたのに、リウマチもあると言われ、どちらの治療もうけていたという60代男性の症例です。
≪受診前の経過≫
右膝に痛みが出現したため、リウマチ専門医を受診しました。そこで検査したところ、非常に珍しいリウマチ性多発筋痛症だと診断されました。プレドニン(5)3Tで著効を示したため、その後1Tに減量されました。その時サラゾピリンも併用していました。
その後、関節痛が再発したので、主治医は関節エコーをチェックしました。骨破壊がみられたので、「リウマチもある」ということになり、生物製剤アクテムラとリウマトレックスが追加されました。アクテムラ皮下注20回の後、痛みが消失し、アクテムラは中止となりました。2~3か月の後に、また右膝の関節痛が出現し、歩行困難な状態になりました。生物製剤はエンブレルに変更されましたが、2週間経過するも、改善しませんでした。そのため当院を受診されました。
≪当院初診時の所見(炎症の有無)≫
検査してみると、確かにリウマチ因子、抗CCP抗体ともにマイナスで、MMP-3のみ上昇しているので、リウマチ性多発筋痛症であるには間違いありませんでした。右膝の関節液を調べてみると、炎症所見はなく、変形性膝関節症が原因だと思われました。
この患者さんは、リウマチ性多発筋痛症と変形性膝関節症を合併しているのが、正しい診断だと思われます。しかしこのケースは、考えられないリウマチを合併したとして、それぞれの薬が出て治療されるという、到底認められない治療であります。
上記のように、リウマチの治療をしているがリウマチ因子や抗CCP抗体がマイナスだという方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。

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