質問
<40代・女性>
早速ですがリウマチについてご相談があります。
今年の2月ごろ、左の足裏が痛くなり庇うように歩いていたら左膝を痛めてしまいました。
さらに後日、美容室にて縮毛矯正をかけるために椅子に4時間座らされたところ、今度は左膝の裏が痛くなってしまいました。
あまりに膝裏が痛かったので、行きつけのA整形外科(20年通っています)で診てもらいました。
触診とレントゲン、血液検査を行いました。
関節に腫れはみられるもののレントゲンでは異常なし、血液の方はCCPが53、RF定量が66、炎症反応が0.8と残念な結果ではあったのですが、A整形外科によると
膝関節の付近に外骨腫があり、そのせいで常人より膝が痛みやすい。
また、リウマチ因子が陽性なので痛みも強くでたのだろう、まだリウマチは発症していないので3ヶ月は様子を見ましょう。との事でしたのでとりあえず痛み止めの湿布と錠剤を出してもらいA整形外科をあとにしました。
ところが一週間経っても痛みが引かないどころか、関係ない指まで痛くなってしまいました。
私はもっと詳しく調べてもらえる病院がいいと思い立ち、B整形リウマチクリニックで診てもらうことしました。
B整形リウマチクリニックではエコー検査ができるので、触診、レントゲン、エコー検査、血液検査(結果はまだ出ていません)を行いました。
レントゲンは異常なし、エコー検査では手首と膝が炎症を起こしていて、滑膜?に腫れがみられる。血液検査の結果はまだだがほぼ間違いなく初期のリウマチなので薬(メトトレキサート)を週一でガッツリ飲んでもらう、症状が軽いうちに対処する事が大事みたいな事を言われてしまいました。
いくらエコー検査をしたからといって即、リウマチの初期症状だと断定できるものなのでしょうか?納得がいきません。
手首に関しては仕事で酷使するし、通勤電車で吊り革に捕まったり旦那の運転する車ではよくアシストグリップに捕まっています。
膝に関してもA整形外科で言われたように外骨腫があるので普通の人より痛みやすいのが原因だと思っております。
この病気について自分でも調べましたがリウマチは初動が大事という文章を目にしました。また反対に、リウマチを発症してないのにリウマチだと誤診し投薬した結果、リウマチを目覚めさせて(発症)してしまったというような文章も目にしました。
長年通ったA整形外科を信じてしばらく様子見をするか、
エコー検査までしてもらったB整形リウマチクリニックの言い分を信じて即座に薬で対処すればいいのか、私には判断がつきません。
何かいいアドバイスはありますでしょうか?
回答
当院では、CRPとMMP-3が同時に上昇した時のみ、リウマチの活動性があるということで、治療の対象としています。
また、MRIや関節エコーでの炎症所見は、一切参考にしていません。
あなたのA整形外科での血液検査の結果は、リウマチ因子(RF)陽性、抗CCP抗体陽性ですので、リウマチの体質をもたれています。
CRPは0.8ですので、少し炎症が出ている状態です。
MMP-3は調べられていないようですが、仮に60以上ならば、リウマチの活動性がありますので、治療が必要となります。
3か月様子をみなくても、MMP-3が上昇していれば、リウマチの活動性があるので、治療が必要な状態となります。
B整形リウマチクリニックは、エコーの診断だけで、すぐに治療が必要と言われているようですが、血液検査で炎症(CRPやMMP-3の上昇)がなければ、エコーでの診断はあてにならないということになります。
先程もお伝えしましたが、当院では、関節エコーでの炎症所見は一切参考にしていません。
CRPとMMP-3が同時に上昇した時のみ、活動性があるということで、治療の対象としています。
まれに、CRPだけが上昇し、遅れてMMP-3が上昇することもあります。
その場合、1~2か月検査をし、CRPとMMP-3が同時に上昇した時に、治療を初めても遅くないと考えます。
本来関節リウマチは、整形外科が専門ではなく、内科特に膠原病科が専門です。
(著書「リウマチを止める」より抜粋したものを添付しますので、ご確認ください。)
リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます