質問
<70代・女性>
診断結果に疑問がありご相談させていただきます。
4ヶ月ぐらい前の1月の終わりに、骨粗鬆症治療の注射(イベニティ)の1回目を打ち、その1週間後ぐらいの起床時に、両肩が上がり難くなり二の腕の筋肉痛も少しありましたが、一週間程で軽減しました。
そして2月の終わりにイベニティ2回目を打ち、その1週間後ぐらいに、両肩が肩より上に上がらなくなり、腕の筋肉痛も強く、今度はだんだん悪化していき、首や腰、太腿の外側の痛みなども出てきて、インターネットで調べると、リウマチ性多発筋痛症という病気の症状と似ていると思いました。
骨粗鬆症の治療を受けている整形外科に相談したところ、イベニティは中止し、セレコキシブを処方され様子を見るように言われましたが、症状は変わらず、手首の腫れや指先のしびれ、手に力が入らない症状も出始めました。
そのため、4月の下旬にリウマチ科を受診したところ、リウマチ性多発筋痛症か血清陰性関節リウマチのどちらかだけど恐らく後者だと思うと、言われました。
画像と血液検査の結果が出るまでとりあえず2週間分、と処方されたプレドニン5mg(朝と夜)等を飲んだところ、翌日には嘘のように痛みも何も消え、やはりリウマチ性多発筋痛症なのだろうと思いっていました。
ところが2週間後に結果を聞くと、血清陰性関節リウマチとの診断で、メトトレキサートも処方され、服薬を開始して2週間経ちました。
【処方内容】
メトトレキサート(週1回朝2夜1)、プレガバリン、フォリアミン、プレドニン5mg(朝1)、セレコキシブ200(朝1夕1)、ラフチジン
プレドニン5mgが朝のみになったせいなのか分からないのですが、この処方を服薬開始した翌日に、治まっていた指先のしびれが再発し、朝の手のこわばりが始まり、2週間分飲み切った現在も続いています。
昨日、新たな処方でメトトレキサートが1錠増量になったところです。
前置きが長くなり大変申し訳ございませんが、このままリウマチの治療でいいのでしょうか。
血液検査の結果を見ても、リウマチ性多発筋痛症との違いが分からず、ご教授いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
回答
病名についてですが、可能性としては、リウマチ性多発筋痛症が考えられます。
『リウマチ因子』の他に、『抗CCP抗体』と『抗GAL欠損IgG抗体』も陰性であれば、CRPとMMP-3が上昇していますので、リウマチ性多発筋痛症ということになります。
『リウマチ因子』『抗CCP抗体』『抗GAL欠損IgG抗体』のいずれかが陽性ならば、関節リウマチということになります。
いずれの場合も、『抗CCP抗体』『抗GAL欠損IgG抗体』を調べる必要があります。
血清陰性関節リウマチとは、リウマチ因子も抗CCP抗体も、炎症を表すCRPも陰性で、滑膜炎を表すMMP-3のみが上昇した状態です。
検査データをみると、あなたは、CRPもMMP-3も上昇していますので、血清陰性関節リウマチという診断は、間違っています。
治療を開始されてからの検査データをお送りいただければ、アドバイスができるかと思います。
リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます