このままリウマチの治療でいいのでしょうか。診断結果に疑問があります。

質問

<70代・女性>
診断結果に疑問がありご相談させていただきます。

4ヶ月ぐらい前の1月の終わりに、骨粗鬆症治療の注射(イベニティ)の1回目を打ち、その1週間後ぐらいの起床時に、両肩が上がり難くなり二の腕の筋肉痛も少しありましたが、一週間程で軽減しました。

そして2月の終わりにイベニティ2回目を打ち、その1週間後ぐらいに、両肩が肩より上に上がらなくなり、腕の筋肉痛も強く、今度はだんだん悪化していき、首や腰、太腿の外側の痛みなども出てきて、インターネットで調べると、リウマチ性多発筋痛症という病気の症状と似ていると思いました。

骨粗鬆症の治療を受けている整形外科に相談したところ、イベニティは中止し、セレコキシブを処方され様子を見るように言われましたが、症状は変わらず、手首の腫れや指先のしびれ、手に力が入らない症状も出始めました。

そのため、4月の下旬にリウマチ科を受診したところ、リウマチ性多発筋痛症か血清陰性関節リウマチのどちらかだけど恐らく後者だと思うと、言われました。

画像と血液検査の結果が出るまでとりあえず2週間分、と処方されたプレドニン5mg(朝と夜)等を飲んだところ、翌日には嘘のように痛みも何も消え、やはりリウマチ性多発筋痛症なのだろうと思いっていました。

ところが2週間後に結果を聞くと、血清陰性関節リウマチとの診断で、メトトレキサートも処方され、服薬を開始して2週間経ちました。

【処方内容】
メトトレキサート(週1回朝2夜1)、プレガバリン、フォリアミン、プレドニン5mg(朝1)、セレコキシブ200(朝1夕1)、ラフチジン

プレドニン5mgが朝のみになったせいなのか分からないのですが、この処方を服薬開始した翌日に、治まっていた指先のしびれが再発し、朝の手のこわばりが始まり、2週間分飲み切った現在も続いています。

昨日、新たな処方でメトトレキサートが1錠増量になったところです。

前置きが長くなり大変申し訳ございませんが、このままリウマチの治療でいいのでしょうか。
血液検査の結果を見ても、リウマチ性多発筋痛症との違いが分からず、ご教授いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

回答

病名についてですが、可能性としては、リウマチ性多発筋痛症が考えられます。
『リウマチ因子』の他に、『抗CCP抗体』と『抗GAL欠損IgG抗体』も陰性であれば、CRPとMMP-3が上昇していますので、リウマチ性多発筋痛症ということになります。

『リウマチ因子』『抗CCP抗体』『抗GAL欠損IgG抗体』のいずれかが陽性ならば、関節リウマチということになります。

いずれの場合も、『抗CCP抗体』『抗GAL欠損IgG抗体』を調べる必要があります。

血清陰性関節リウマチとは、リウマチ因子も抗CCP抗体も、炎症を表すCRPも陰性で、滑膜炎を表すMMP-3のみが上昇した状態です。
検査データをみると、あなたは、CRPもMMP-3も上昇していますので、血清陰性関節リウマチという診断は、間違っています。

治療を開始されてからの検査データをお送りいただければ、アドバイスができるかと思います。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

しばらく様子見をするか、即座に薬で対処すればいいのか、私には判断がつきません。

質問

<40代・女性>
早速ですがリウマチについてご相談があります。
今年の2月ごろ、左の足裏が痛くなり庇うように歩いていたら左膝を痛めてしまいました。
さらに後日、美容室にて縮毛矯正をかけるために椅子に4時間座らされたところ、今度は左膝の裏が痛くなってしまいました。
あまりに膝裏が痛かったので、行きつけのA整形外科(20年通っています)で診てもらいました。
触診とレントゲン、血液検査を行いました。
関節に腫れはみられるもののレントゲンでは異常なし、血液の方はCCPが53、RF定量が66、炎症反応が0.8と残念な結果ではあったのですが、A整形外科によると
膝関節の付近に外骨腫があり、そのせいで常人より膝が痛みやすい。
また、リウマチ因子が陽性なので痛みも強くでたのだろう、まだリウマチは発症していないので3ヶ月は様子を見ましょう。との事でしたのでとりあえず痛み止めの湿布と錠剤を出してもらいA整形外科をあとにしました。
ところが一週間経っても痛みが引かないどころか、関係ない指まで痛くなってしまいました。
私はもっと詳しく調べてもらえる病院がいいと思い立ち、B整形リウマチクリニックで診てもらうことしました。
B整形リウマチクリニックではエコー検査ができるので、触診、レントゲン、エコー検査、血液検査(結果はまだ出ていません)を行いました。
レントゲンは異常なし、エコー検査では手首と膝が炎症を起こしていて、滑膜?に腫れがみられる。血液検査の結果はまだだがほぼ間違いなく初期のリウマチなので薬(メトトレキサート)を週一でガッツリ飲んでもらう、症状が軽いうちに対処する事が大事みたいな事を言われてしまいました。

いくらエコー検査をしたからといって即、リウマチの初期症状だと断定できるものなのでしょうか?納得がいきません。
手首に関しては仕事で酷使するし、通勤電車で吊り革に捕まったり旦那の運転する車ではよくアシストグリップに捕まっています。
膝に関してもA整形外科で言われたように外骨腫があるので普通の人より痛みやすいのが原因だと思っております。

この病気について自分でも調べましたがリウマチは初動が大事という文章を目にしました。また反対に、リウマチを発症してないのにリウマチだと誤診し投薬した結果、リウマチを目覚めさせて(発症)してしまったというような文章も目にしました。

長年通ったA整形外科を信じてしばらく様子見をするか、
エコー検査までしてもらったB整形リウマチクリニックの言い分を信じて即座に薬で対処すればいいのか、私には判断がつきません。
何かいいアドバイスはありますでしょうか?

回答

当院では、CRPとMMP-3が同時に上昇した時のみ、リウマチの活動性があるということで、治療の対象としています。
また、MRIや関節エコーでの炎症所見は、一切参考にしていません。

あなたのA整形外科での血液検査の結果は、リウマチ因子(RF)陽性、抗CCP抗体陽性ですので、リウマチの体質をもたれています。
CRPは0.8ですので、少し炎症が出ている状態です。
MMP-3は調べられていないようですが、仮に60以上ならば、リウマチの活動性がありますので、治療が必要となります。
3か月様子をみなくても、MMP-3が上昇していれば、リウマチの活動性があるので、治療が必要な状態となります。

B整形リウマチクリニックは、エコーの診断だけで、すぐに治療が必要と言われているようですが、血液検査で炎症(CRPやMMP-3の上昇)がなければ、エコーでの診断はあてにならないということになります。

先程もお伝えしましたが、当院では、関節エコーでの炎症所見は一切参考にしていません。
CRPとMMP-3が同時に上昇した時のみ、活動性があるということで、治療の対象としています。

まれに、CRPだけが上昇し、遅れてMMP-3が上昇することもあります。
その場合、1~2か月検査をし、CRPとMMP-3が同時に上昇した時に、治療を初めても遅くないと考えます。

本来関節リウマチは、整形外科が専門ではなく、内科特に膠原病科が専門です。
(著書「リウマチを止める」より抜粋したものを添付しますので、ご確認ください。)

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

一度も薬を飲むこと無くアクテムラの治療をしても大丈夫でしょうか?

質問

<60代・女性>
2月に血液検査の結果リウマチとわかりました。
CCP抗体44.7
RF定量122
抗gal欠損igg抗体89.8
赤沈60分23
ただCRPが0.09と低かったのでまだ薬は飲みたく無いとことわりました。
最近左手小指が腫れてきてまがりにくくなりました。
今度検査でCRPの数値が上がれば、多分薬を出されると思います。
一度も薬を飲むこと無くアクテムラの治療をしても大丈夫でしょうか?
大阪市在主で母の介護もありなかなかそちらのクリニックまで行けそうに無いのでご相談のメールを送らせて頂きました。

回答

アクテムラでの治療についてですが、従来の抗リウマチ薬を、1ヵ月服用しても効果がない時のみ、適応があります。
そのため、一度も薬を飲むことなくアクテムラの治療を始めることは、保険上できません。

小指の腫れですが、第1関節か第2関節かによって、リウマチと関わりがあるのかは変わってきます。
また痛みがあっても、CRPが(-)であれば、それはリウマチは関わっていないと考えられます。

CRPだけでなく、CRPとMMP-3が同時に上昇した時、リウマチの治療が必要になります。
CRPとMMP-3が上昇した時に、改めてご相談いただければと思います。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

現在の治療をこのまま続けて良いのか、不安に感じております

質問

<50代・女性>
検査データにつきましてはファイルを添付しておりますので、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

■診断時期
2014年 回帰性リウマチ診断
2020年 リウマチ診断
(2011年 橋本病診断:経過観察、服薬なし)

■経過
・回帰性リウマチ診断後から2020年のリウマチ診断までは、年に数回程度、肩や手首、股関節などが痛くなり、2、3日で痛みが引く、という状況でした。この間は頓服で痛み止めを服用しておりました。

・リウマチ診断後の経過は以下のとおりです。

2020年、手首の痛みが続いたため受診。
診断後、MTX3錠/週でスタートし、3か月後に4錠/週に増えました。
服薬当初から下腹部痛があり、増量後は下腹部痛に加えて生理不順、不正出血があり、医師に相談しましたが、そのような副作用はない、とのことで継続しておりました。
その後、不正出血が続いたため、怖くなり自己判断で服薬をやめました。
こちらのクリニックでは1年ほど治療をしました。

2023年、治療再開(受診先は変更)
前回の治療から時間がたっており、同様の不調が出るとは限らないこと、MTXが優れた薬であるとのことで、再度MTX4錠/週に加えてフォリアミンを勧められ服薬しております。
下腹部痛は時々ありますが、前回ほどではありません。
ただ、徐々にγ-GTPが上がってきており、不安を感じています。
先日(2025.4)の受診では、データは安定しているとのことですが、最近、足首の痛みや腫れが続いています。

■ご相談
現在の治療をこのまま続けて良いのか、不安に感じております。
先生が推奨されている治療を受けることが可能かどうかも含め、他に選択肢となる治療法がございましたら、ご教示いただけますと幸いです。
「リウマチを治す」というより、できるだけ長く、心身が良い状態を保てたら…と考えております。

お忙しい中恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。

回答

抗核抗体(+)、リウマチ因子(+)ですので、膠原病・関節リウマチの体質をもたれていることは、理解しました。

関節の炎症を表すMMP-3は調べられていないようですが、全身の炎症を表すCRPは0.03ということで、炎症がありませんので、リウマチの活動性はなく、治療の必要はないと思われます。
今ある痛みは、リウマチは関わっておらず、使い過ぎや老化などが原因ではないかと考えられます。

生物製剤は、CRP(炎症)を抑える薬です。
あなたは、今は、抑える炎症がありませんので、生物製剤は一切必要ありません。

当院では、関節エコーやMRIでの関節の炎症は、治療の参考にしていません。
CRPとMMP-3が同時に上昇した時、リウマチが発症したと考え、治療の対象としています。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

リウマチ因子が下がっていても、MMP-3が上がっているということは悪化してることになるのでしょうか?

質問

<40代・女性>
寝起きに足の裏の痛み、夜に右肩の痛みで寝不足になることがあり、昨年11月にリウマチ診断が下りて、一先ずセレコックスを処方されました。
飲んだ途端に痛みの箇所が広がってきたので、メトトレキサートを飲んだ方がいいと言われたのですが、どうしても踏み切れず1月に入ってセカンドオピニオンで他院へ受診しました。
そこでアザルフィジンとセレコックスを処方され、2月に入って症状が少し落ち着きました。
3月に入って再び痛みが強くなり、血液検査でリウマチの数値は下がっているものの、MMP-3の数値が上昇してるので、やはりこちらでもメトトレキサートを飲むよう言われています。
リウマチ因子が下がっていても、MMP-3が上がっているということは悪化してることになるのでしょうか?

このままもう少し様子を見ていたら落ち着くことはあるのか、すぐに薬を変更した方がいいのか悩んでいます。
よろしくお願いいたします。

回答

リウマチ因子(RF)は、関節リウマチの診断をするときに必要な検査で、陽性か陰性をみるだけで、治療に関しては一切関わっていません。
リウマチだとわかった時に重要なのは、【CRP】と【MMP-3】です。

あなたはリウマチ因子が陽性ですので、リウマチの体質をもたれており、CRPとMMP-3の上昇があり活動性があるので、治療をされているのではないかと思われます。
アザルフィジンを服用されたようですが、当院でもアザルフィジンの効果はほとんどないため、以前から使用していません。
実際服用された後も、CRPとMMP-3は上昇していますので、全く効果がなく、リウマチはさらに悪化しています。
リウマチ因子が下がったことに、因果関係はありません。

CRPとMMP-3の上昇があり、リウマチの活動性があるので、治療薬の変更が必要です。
メトトレキサートに変更されるのであれば、4cap/週で始められるのが妥当だと考えます。
1~2か月程度服用しても、CRPやMMP-3が下がらず、効果がなければ、またその時に、ご相談いただければと思います。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

血液検査の結果上、関節リウマチなのは間違いないのでしょうか

質問

<40代・女性>
初めまして。
他の先生のご意見を賜りたく、ご連絡してみました。お忙しいところすみませんが、お時間いただけると幸いです。

【これまでの経過】今年3月5日、朝起きたときに両指・両手首・両肘・右肩が痛くなり病院を受診しました(その1週間前から両指こわばりはあったものの日中は気にならない程度でした)。両指に関しては、第2関節から下調の部分が膨らんでいます。
1件目の医療機関(整形外科)では、CRP・CCPともに基準値内だったため痛み止めの処方だけでした。その後、微熱や発熱が1週間ほど続き、両膝・両足首・足の裏・背中・二の腕・ふくらはぎまで痛み出し、着替えやお手洗いや家事をするにも辛かったため、3月17日に2件目の医療機関(膠原病専門)を受診し細かい血液検査・エコー検査・CT検査の結果、関節リウマチの診断を受け、その日から現在までメトトレキサート6mgの服用を継続しております。服用開始してから、痛む箇所は少なくなりましたが、両指の痛みだけはずっと続いています。その代わり、このお薬を飲むと関節がジンジン痛くなったり、だるさや吐き気が出てきます(1週間に3日ほど)。症状が出て以降、数時間の外出でもすごく疲れやすくなりました。両指の痛みについてですが、何も動かさない状態では痛みはありませんが、家事や外出で指を使い始めると段々痛み、腫れが出てくる状態です。その他、シェーグレンの疑いという診断を受けましたが、症状はいまのところ出ていません。また潜在的橋本病の診断も受けましたが、まだ治療をする段階ではないとのこと、経過観察中です。あと家族歴についてですが、父方の祖母と大叔母がリウマチでした。

【現在処方されているお薬】
・メトトレキサート
・フォリアミン
・セレコキシブ
・レバミピド
その他、低容量ピルのドロエチ(重い生理痛と貧血のため2年前から服用中)

【ご相談内容】
先生にご教示いただきたいのは、下記の通りです。
・血液検査の結果上、関節リウマチなのは間違いないのでしょうか。
・CT検査で手首や指に骨びらんが確認されたのですが、原因は関節リウマチによる可能性が高いのでしょうか。(発症が今年の3月なのにこんな短い間に骨が虫食い状態になるものかとショックを受けております。)
・もし関節リウマチということであれば、女性ホルモンに関係するピルの服用は中断した方がいいのでしょうか。
・5年ほど前から白血球の数値が低く、いまだに原因がわからず現在に至っております。基準値以下のためメトトレキサートの増量がしづらいと言われました。膠原病が関係しているのでしょうか。

回答

リウマチと診断されたようですが、リウマチ因子や抗CCP抗体のいずれかがあり、CRPとMMP-3が同時に上昇していれば、リウマチと診断、治療が必要となります。

あなたのリウマチの診断が正しいのかどうかは、初診時の検査データがありませんので、わかりかねます。

あなたがリウマチだとして、痛みがないため薬を止めたいということですが、MMP-3が正常値ですが、軽度の炎症が続いており、アルブミンは低値ですので、リウマチは治りきっていなくて、活動性が残っていると思われます。

リウマトレックスを中止したいのであれば、1ヶ月服用を中止して、薬が抜け切ってから、血液検査をしてみてはいかがでしょうか。
その時に、リウマチ因子や抗CCP抗体、CRPやMMP-3を調べると、リウマチの体質があるのか、今、治療が必要な状態なのかが、もっと詳しくわかります。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

今、手首の痛みだけで、その他何も症状が無いのですが、この治療で大丈夫なのでしょうか

質問

<40代・女性>
一年程前から朝起きた時の足の裏の痛みがあり、半年ほどで階段を降りたりするのが困難になり、2025.1月25日に近くの病院に行き、血液検査をした所リウマチ因子が高く145.5、抗CCP抗体が970.8、CRP値が0.10でした。
その後大きな総合病院を紹介され、2月20日にまた検査をし、その時はCRPが0.09で、免疫抑制剤を飲むことに抵抗があり、プレドニゾロン20mgとケアラム朝25mgで治療を開始しました。
すぐに足の痛みは取れましたが、手首の痛みがありました。熱感や腫れなどはありませんでした。日常生活は普通におくれている程度の痛みです。
その一カ月後ケアラムを夜も飲み始めました。この時も手首だけの痛みでCRP値は0.10でした。
先日5月1日に、やはり免疫抑制剤を飲むことに決め、メトトレキサートを2mg3錠を1週間に一度朝飲むことになり、ケアラムは一日2回、一錠ずつ、プレドニゾロンは2日に一度10mgに減りました。
この時、CRP値は0.08でした。
今、手首の痛みだけで、その他何も症状が無いのですが、この治療で大丈夫なのでしょうか、あまり親身になってくれるような医師ではなく、こちらに相談させて頂きました。
よろしくお願いいたします。

回答

あなたは、リウマチ因子も抗CCP抗体も強陽性ですが、CRPはいずれも(-)ですので、炎症反応がありません。
そのため、今ある手首の痛みは、リウマチは関わっていないと思われます。

リウマチはCRPとMMP-3が同時に上昇した時のみ、リウマチの活動性があり、治療が必要な状態となります。
今は、リウマチの活動性がありませんので、リウマチの治療は一切必要ありません。
そのため、プレドニンを含め免疫抑制剤も服用する意味がありません。

薬を服用して痛みが治まったとしても、プレドニンは使い痛みなども抑えますが、副作用が多く、リスクが高い薬です。

薬の服用を中止して痛みが出てきたときには、手首の専門に診てもらうことをお勧めします。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

早く薬をやめたい。新薬を試してみたいです。

質問

<女性>
2018年の12月にリウマチと診断され、今日まで治療中です。初期の頃は手首が痛かったのてわすが、ぐに治まりました。ただ強膜炎がたびたび再発しました。主治医にリウマチのせいだといわれました。
薬はメトトレキサート週1回5錠服用してます。去年10から生物学的製剤の治療初めましたが今はやってません。私としては早く薬をやめたい。新薬を試してみたいです。直近の検査結果ですがCRP0.65
0.1 1.20 0.41 1.34 MMP-3 38.1 49.7 74.3 41.7 2024年9がつ〜2025年4月までの結果です。
症状があったのは初期のいっときだけで、今はなんの症状もありません。
よろしくお願いします。

回答

リウマチと診断されたようですが、リウマチ因子や抗CCP抗体のいずれかがあり、CRPとMMP-3が同時に上昇していれば、リウマチと診断、治療が必要となります。

あなたのリウマチの診断が正しいのかどうかは、初診時の検査データがありませんので、わかりかねます。

あなたがリウマチだとして、痛みがないため薬を止めたいということですが、MMP-3が正常値ですが、軽度の炎症が続いており、アルブミンは低値ですので、リウマチは治りきっていなくて、活動性が残っていると思われます。

リウマトレックスを中止したいのであれば、1ヶ月服用を中止して、薬が抜け切ってから、血液検査をしてみてはいかがでしょうか。
その時に、リウマチ因子や抗CCP抗体、CRPやMMP-3を調べると、リウマチの体質があるのか、今、治療が必要な状態なのかが、もっと詳しくわかります。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

積極的なリウマチ治療が今すぐ必要でしょうか?

質問

<40代・女性>
2月の下旬頃から手指、膝の痛みがありリウマチ科を受診しました。
血液検査上では経過観察だけど、痛みがあるのなら超音波しましょうということで、したらいくつか炎症があるということでリウマチ確定となり、メトトレキサートを2度飲みました。吐き気と頭痛の副作用があり、生物学的製剤を勧められました。
確かに痛みはありますが、さほどではなく、リウマチ特有の朝のこわばりもそれほどありません。指は一本だけすこし腫れはあります。
かかりつけの内科医には今は様子見でいいんじゃないかと言われました。
リウマトイド因子は75で高いですが、CRPは0.03 抗CCP抗体は0.5未満です。血沈も正常です。MMP-3の項目はありません。抗核抗体homogeneous型は80で高いです。抗SSA、抗SSBはマイナスです。
積極的なリウマチ治療が今すぐ必要でしょうか?
生物学的製剤を使うに当たって不安があります。
よろしくお願いします。

回答

抗核抗体(+)、リウマチ因子(+)ですので、膠原病・関節リウマチの体質をもたれていることは、理解しました。

関節の炎症を表すMMP-3は調べられていないようですが、全身の炎症を表すCRPは0.03ということで、炎症がありませんので、リウマチの活動性はなく、治療の必要はないと思われます。
今ある痛みは、リウマチは関わっておらず、使い過ぎや老化などが原因ではないかと考えられます。

生物製剤は、CRP(炎症)を抑える薬です。
あなたは、今は、抑える炎症がありませんので、生物製剤は一切必要ありません。

当院では、関節エコーやMRIでの関節の炎症は、治療の参考にしていません。
CRPとMMP-3が同時に上昇した時、リウマチが発症したと考え、治療の対象としています。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

レントゲンは異状なし、血沈は陰性でしたがccpが異常に高いということで、RA分類基準が6になってしまいま…

質問

<50代・女性>
4月に入り手の専門の先生がおられる総合病院へ行ってきました。レントゲンは異状なし、血沈は陰性でしたがccpが異常に高いということで、RA分類基準が6になってしまいました。リウマチ認定されたショックで数値覚えてません、すみません。後は6週間以上続いてるということでリウマチ認定となってしまうとのことでした。5だったら様子見になるところだったが、ccpの数値でぎりぎり6になるという説明でした。腎臓が健康であるということできつい薬をいきなり使ってガツンとつぶす方法でいくとのことでした。リウマトレックスと言ってたと思います。
4月に入った頃から朝の手のこわばりが酷くなりポキポキと骨の音がなるまで手を握らないと動かないので痛みに耐えながら音がなるまで指を曲げてました。病院で痛み止めセレコキシブ100mgをもらいましたがほとんど効かず、1週間後プレドニン5mg飲み続けて2日目位から痛みが和らいで朝のこわばりもほぼない状態ですが全体的には痛みが取れたとは言い難い状況です。
ccpの数値が高いのは遺伝の要素が強く、重症化しやすいという情報もありますので、炎症を抑える治療だけでなくやはり免疫抑制治療もした方がよいのでしょうか?

回答

リウマチの治療は、炎症を止めることです。
たとえリウマチの体質があるとしても、
全身の炎症を表すCRPと、
滑膜炎を表すMMP-3が、同時に上昇していなければ、
リウマチの活動性はないということですので、治療の必要はありません。

当院では、CRPとMMP-3が同時に上昇した時に、リウマチ治療を開始します。
病気があるかどうかではなく、炎症があるかどうか、です。

また、リウマチは前もって予防としての治療は必要ありません。
炎症もないのに治療をしたことで、リウマチの発症を早めてしまうこともありますので、リスクしかなく間違った治療です。

痛みがあっても、炎症がないのであれば、老化や使い過ぎが原因ではないかと思われます。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

アクテムラが、免疫抑制剤でないと知って、そちらに変えた方がいいのではと考えています。

質問

<60代・女性>
約3年リウマトレックスを4カプセル飲んでいました。
CRPが0.09から1.04に上がり、(風邪や抜歯等で飲む回数が減っていました。)
リウマトレックスを週に4カプセルから6カプセルに増やしています。
直近の数値は、0.17まで下がりました。

先生のお勧めのアクテムラが、免疫抑制剤でないと知って、そちらに変えた方がいいのではと考えています。
今までは、アクテムラのほうが副作用が怖いと思っていましたが、今のかかりつけ医から、
リウマトレックスを長く飲むと、リンパ腫になりやすいといわれ、生物学的製剤を勧められています。

アクテムラは、注射と点滴は、どちらの方が、体に安全でしょうか?

回答

「リウマトレックスを服用したことによりリンパ腫になった」というケースは、私自身は経験がありません。
リウマトレックスは、免疫抑制剤ですので、間質性肺炎や感染症などにかかるリスクが高くなります。

生物製剤アクテムラは、免疫抑制剤ではなく抗炎症剤で、直接細胞を傷つけないので、本当にリスクは少ないと考えています。

アクテムラの投与は、以前は点滴がメインでした。
しかし現在では、通院しての皮下注射(1回/2週)、もしくは自宅等でできる自己注射(1回/2週)、特に最近は、自己注射が主流となっています。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

手首の痛みや指の腫れを抑える解決策や治療法はあるのでしょうか?

質問

<50代・女性>
リウマチ歴15年です。
メトトレキサートとフォリアミン3年目で右小指変形。
4年目で右中指変形、全身の痛みで寝返りも難しい状態でした。
セカンドオピニオンにいき、エンブレルとメトトレキサートを勧められて日常生活が普通にできるようになり、10年ほど週1でエタネルセプトを打ってますが、一年ほど前から数本の指の変形がすすみ、指の腫れと痛み右手首の骨は、痛みを訴えてもレントゲンも取らぬまま長年放置で完全にかたまってました。
今右手首の激痛と指の痛みに耐えながら、理容師をしていますが、仕事も困難になってきました。
手首の痛みや指の腫れを抑える解決策や治療法はあるのでしょうか?

回答

治療をされていることは理解できました。
検査データがあれば、治療がうまくいっているのかどうか、指の腫れや手首の痛みは炎症によるものなのか、などがわかります。
お持ちの検査データをお送りいただければ、ご説明ができるかと思います。
よろしければ、お持ちの検査データをお送りください。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

その他の改善症例につきましては、
院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。

書籍について

交通アクセス

わいわいクリニック 外観写真

〒710-0133 岡山県倉敷市藤戸町藤戸2-10
TEL / 086-428-8525
受付時間 / 8:30~11:00 14:00~17:00(土曜 13:30~15:00)
休診日 / 木曜・日曜・祝日

診療時間
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☆印の土曜日午後は 14:00~16:00 外来(相談)

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