入院して状態がだんだん悪くなる奥さんを心配して…その後

その後

以前送ってこられた血液検査のデータをみて、
1.鉄欠乏性貧血とその治療(鉄剤の投与)
2.低アルブミン血症(炎症を止める)
3.血糖コントロール不良
4.リウマチ性多発筋痛症の有無を指摘しました。
その後、まだ調子が良くないということで、総合病院に転院すると連絡があり、最新の検査データを送ってこられました。この間、貧血の治療とプレドニンの減量をされたようでした。
●Hb 9.8↓、フェリチン 841.7↑、血清鉄 257↑
●リウマチ因子(-)、抗CCP抗体(-)、抗G欠損IgG抗体(-)
●CRP 1.0↑、MMP-3 77.1↑
まず、鉄欠乏性貧血についてです。
フェリチンと血清鉄は高値です。以前はフェリチンが調べられていなかったので、鉄欠乏性貧血のため鉄剤の投与が必要だと思われました。しかし、今回の検査で貯蔵鉄は十分にあることがわかりましたので、鉄の利用障害による鉄欠乏性貧血だということがわかりました。そのため、鉄剤の投与は即刻中止し、鉄の利用障害の原因と思われる炎症を止めることが必要です。
リウマチ性多発筋痛症という診断は正しいのか疑わしい状況でしたが、リウマチ因子、抗CCP抗体、抗GAL欠損IgG抗体すべてマイナスですので、最初の診断のとおり、リウマチ性多発筋痛症であるようです。
そして、プレドニンを減量したと思われ、CRPとMMP-3が上昇していて、リウマチ性多発筋痛症の活動性が出てきたと思われます。この炎症がすべての原因で、貧血や低アルブミン血症が起きていると思われます。炎症がなくなるようにステロイドを増量すれば、貧血も低アルブミン血症も改善に向かうと思われます。
炎症がなくなれば、HbやALBは改善に向かうと考えます。プレドニンを増量することで、血糖のコントロールが難しくなります。これは、転院先の糖尿病の専門医によるインシュリンの治療が必要になってくると思われます。
そうすれば、現状は打破できるのではないか、と私は思っています。

アクテムラは良くきくとのことですが、メトジェクトと併用してもよいものでしょうか?

質問

先生のリウマチが治ったを拝読させて頂き、こちらに辿り着きました。

最初はプレドニンが良く効き順調でしたが、半年で完全にプレドニンを、止められてから、メトトレキサートにアクテムラを加え、それでも痛みが続くとメトトレキサートをメトジェクトに変更されました。今は、アクテムラとメトジェクトによる治療となっていますが、メトジェクトを打ったら今迄以上に腕や肩甲骨などが痛み、どうしたらいいものかと、藁にもすがる思いで、ご相談させて頂きました。

経過
2023/12/5起床時の右ふくらはぎの痛みから始まりました。整形外科にかかるも加齢によるものと、マッサージに通うようにと。その後両膝下が浮腫み靴が履けないほど腫れました。足をつくと母指球が痛みます。だるさや股関節の可動域が狭まる。年明けには、全身のこわばりが始まり、朝の全身の硬直が酷くなり、別の整形外科で血液検査とレントゲンを受けました。

2024/1/5
リウマトイド因子、抗CCP抗体ともマイナスなので、リウマチではないかもしれないがCRP6.99 血沈(60分)36と高いし、足の腫れも酷いので、市民病院のリウマチ科へ紹介状を書いて下さいました。

1/15に市民病院で問診、レントゲン、血液検査

1/24 市民病院の先生の最初の診断はリウマチ性多発筋痛症かrs3pe症候群か関節リウマチ、あるいはその組み合わせとのことでした。

1/24にプレドニンを処方されて10日ほどで膝下の酷い浮腫みは綺麗に引き、身体のこわばりも無くなりました。2ヶ月後にはしゃがむことも出来るようになっていたのです。

2/15の診察の際に私の病名はと伺うと関節リウマチですねと言われました。

プレドニンは長く飲むものではないということで、減量され半年で完全に止められてからは、もも裏や臀部、肩の痛みなどになやまされ、痛み止めセレコキシブに頼らざるを得なくなり、2ヶ月以上痛み止めをのんでいます。手の指や他の関節に痛みはなく、痛いのは筋肉痛のような感じです。体重も半年で7キロ減りました。

アクテムラは良くきくとのことですが、メトジェクトと併用してもよいものでしょうか?

これから先の治療はこのままでよいのでしょうか?宜しくお願い致します。

回答

ご質問にあった、アクテムラとメトジェクトの併用についてですが、アクテムラは単独で効果がありますので、当院ではメトジェクトやリウマトレックスの併用はいたしません。

余談ですが、あなたは、リウマチ因子、抗CCP抗体がマイナスということですが、抗GAL欠損IgG抗体もマイナスであれば、関節リウマチではなく、リウマチ性多発筋痛症だと思われます。

リウマチ性多発筋痛症の治療は、ステロイドが唯一の治療ですが、胃潰瘍、高血圧、糖尿病、睡眠障害などの副作用があり、リスクが高く、使いにくくなっています。

9/30の検査データは、炎症反応が全くないので(CRP<0.1)、これはアクテムラだけの結果だと思われます。
アクテムラは抗炎症剤なので、免疫抑制剤のメトジェクトの併用は全く必要ありません。

入院して状態がだんだん悪化する奥さんを心配して・・電話相談

質問

高齢(80代)男性。今の病院に入院中の奥さん(81)の状態がだんだん悪くなってきているようなので診て欲しい、と連絡がありました。当院に初診受付をしていたが、動けないので退院させてもらえなかった。そのため検査データと紹介状(前医、現担当医)を送ってこられ、電話相談となりました。

送られてきた検査データは、次のとおりです。

検査項目 結果値 基準値
ALB(BCP)  2.4   g/dl 4.1~5.1 以下
白血球数  6.8   千/µL 3.5~9.1 以下
赤血球数  376    千/µL 376~500 以下
血色素量  8.7   g/dl 11.3~15.2 以下
ヘマトクリット  29.0    % 33.4~44.9 以下
MCV  77     fL 79~100 以下
MCH  23.1    pg 26.3~34.3 以下
MCH  30.0    % 30.7~36.6 以下
血小板数  30.4    万/µL 13.0~36.9 以下
好中球  77.0    % 40.0~74.0 以下
好酸球  1.6      % 0.0~6.0 以下
好塩基球  0.6      % 0.0~2.0 以下
リンパ球  14.9    % 18.0~59.0 以下
 単球  5.9      % 0.0~8.0 以下
AST(GOT)  11     U/L 10~40 以下
ALT(GPT)  12     U/L 5~40 以下
アミラーゼ(AMY)  82     U/L 37~125 以下
総ビリルビン  0.3      ㎎/dl 0.3~1.2 以下
総蛋白(TP)  5.2      g/dl 6.7~8.3 以下
A/G比  0.8 1.1~2.1 以下
尿素窒素(BUN)  19    ㎎/dl 8~22 以下
クレアチニン  0.32   ㎎/dl 0.47~0.79 以下
eGFR  141.3   mL/min/1.73㎡
ナトリウム(Na)  139    mEq/L 136~147 以下
カリウム(K)  3.9   mEq/L 3.6~5.0 以下
クロール(Cl)  98    mEq/L 98~109 以下
血糖  193    mg/dl 70~109 以下
HbA1c  9.1   % 4.6~6.2 以下
CRP  0.4   mg/dl 0.3 以下

回答

―検査データと紹介状からみるとー
◆典型的な鉄欠乏性貧血はどうして?
ヘモグロビン:Hb(血色素量)が8.7と極端に低値です。年齢からみると、老人性の貧血が考えられます。しかし、驚いたことにMCV 77(小球性)、MCHC 30.0(低色素性)ですので、小球性低色素性の典型的な鉄欠乏性貧血です。
原因として<どこかで出血している><悪性腫瘍のようなものが存在する><極端に栄養状態が悪い>などが考えられます。どこかで出血しているかどうかは、網状赤血球を調べるとわかりますが、ここでは調べられていません。
原因は不明ですが、貧血の治療がすぐに必要な状態です。
治療ですが、鉄の内服は、元々ある粘膜障害のために胃からの吸収ができにくくなります。また貧血の程度が重度なので、静注投与(フェジン2A)が15回程度必要です。

◆低アルブミン血症はなぜ?
アルブミン(ALB)が2.4と低値で、低アルブミン血症の状態です。低アルブミン血症は、腎機能や心機能の低下、炎症があるときに現れます。アルブミンが3.5g/dl以下になると、血漿浸透圧が維持できないため、血液中の成分が漏れてしまい、体中が浮腫み、心臓により負担がかかり心不全がおこりやすくなります。
しかしこの方の腎機能(クレアチニン)は悪くないので、心臓の方も良いと思われます。また炎症(CRP 0.4)もないのでⅽ、出血もなければ栄養失調障害でも起きているのでしょうか。

◆(Ⅱ型)糖尿病
HbA1ⅽ 9.1、血糖 193で、糖尿病の治療がうまくいっていません。
元々糖尿病があったところに、リウマチ性多発筋痛症と診断され、プレドニンを20㎎も投与されました。そして糖尿病がさらに悪化したため、糖尿病薬3種とインシュリンも処方されています。今の状況からすると、全くコントロール不良で、高血糖と低血糖を繰り返しているために、食事が十分吸収できず、体調もひどく悪くなっているのではないかと推測されます。

◆本当にリウマチ性多発筋痛症?
この方は、痛みがあるということで前医を受診。鎮痛剤では全く効果がなかったため、プレドニン20㎎を投与された。すると痛みが消失したので、リウマチ性多発筋痛症と診断されたようです。その後糖尿病の悪化が判明したため、プレドニンは徐々に減量していった。しかし約3か月後、プレドニンの副作用とも考えられる胸椎圧迫骨折が出現。その後も減量は継続していたが、途中でリハビリ目的のため転院となりました。(プレドニン9㎎)
前医からの紹介状には、4週ごとに1㎎ずつ減量の指示がありました。内科の担当医は、リウマチ性多発筋痛症の経験がないため、前医の指示のとおりに減量していたようです。(相談時プレドニン8㎎)
しかしその後、リウマチ性多発筋痛症に関しての検査はしていないようなので、リウマチ性多発筋痛症という診断もはっきりしません。そして、今はCRP 0.4で炎症はほぼありませんので、プレドニンが減量できると思われます。ましてや糖尿病が悪化している状態ですので、早急にプレドニンを減量~中止する必要があります。

相談者であるご主人は、奥さんを退院させるので診て欲しいということでしたが、当院には入院設備がないためお断りしました。すると、「近くで入院できる病院を紹介してほしい」「無理なら紹介状を書いてほしい」ということでした。奥さんのことを診ていないので、当然紹介状は書けません。しかしご主人からの強い依頼もあったので、主治医(整形外科)に連絡をとったところ、糖尿病のこともあるということで、内科の担当医に現状の病態の改善についてアドバイスさせてもらいました。

1.リウマチ性多発筋痛症の診断が正しいのかどうか?
2.プレドニンの減量を早急に(あまりに多い糖尿病薬)
3.鉄剤の投与:経口薬ではなく、静注の方がより効果的
(生食20㎖+フェジン2A(静注)を15回ぐらいが必要)

 

検査データに異常がありませんが、リウマトレックスを処方されました。飲む必要がありますか?

質問

初めまして。
リウマチの治療が必要かどうか悩んでおりまして、いろいろ検索していたところこちらを見つけ相談させていただきました。よろしくお願い致します。

43歳女性、看護師をしております。今年の9/2頃より右手の小指第二関節の痛みとぷくっとした腫れ、こわばりがあり様子をみていたのですが一向によくならないので9/13日に近医のリウマチ科を受診致しました。
レントゲンとエコー、採血の結果、リウマチだろうとのことでメトトレキサートの服用を勧められましたが、検査データに異常がないことから、ものすごい抵抗があります。
痛みは軽減して来ておりますが、ぷくっとした腫れはあります。
また仕事上、指先や手首はよく使うので痛みがでます。
個人的には年齢によるものや女性ホルモンなどの影響ではないかと考えています。
ただ、このまま仕事を続けられるのか将来的に不安です。

アドバイスいただけましたら幸いです。よろしくお願い致します。

回答

検査データを拝見したところ、リウマチ因子(-)、抗CCP抗体(-)、抗核抗体(-)ですので、リウマチの体質も膠原病の体質も持たれていません。
また、リウマチの特徴である、CRPは(-)、MMP-3は正常値ですので、炎症所見も全くありません。
全く病気はなく、治療も必要ありません。
使い過ぎや変形性指関節症(軟骨の減少)が原因の痛みだと思われます。

「血液検査では異常はないが、関節エコーやMRIで炎症がある」と言われ、心配で来院される患者さんがいらっしゃいます。
当院では、血液検査に異常がないのであれば、関節エコーやMRIでの炎症は、参考にしません。

蛇足ですが、リウマトレックスは、リウマチの免疫異常を抑える薬です。
あなたは、抑える免疫異常は全くありませんので、飲む意味がありません。

リウマチの初期でアザルフィジンが処方されました。飲んだほうが良いのか悩んでいます。

質問

はじめまして。
よろしくお願いいたします。

8年程前、少し指が痛くなりリウマチ専門の病院に行きました。
その時からリウマチ因子だけ、20~30をいったりきたりしています。
しばらく経過観察で、血液検査、エコー、レントゲンしていました。
今年の4月中旬辺りから左肩が痛くなり次第に右肩も痛くなりました。
症状としては腕が後ろにまわらず着替えが辛いです。

3年ぶりに病院に行き検査した所、血液検査は、リウマチ因子30、ccp抗体マイナス、CRP0.03、赤沈14、MMP3ははかっておりませんでした。
エコー検査では、両肩、多少の炎症反応が見られました。
2ヵ所、違う病院でエコー検査で診てもらったら、炎症反応は出ていませんでした。どちらもリウマチ専門医の診断です。
今まで通院してた病院で再度診てもらったら、炎症反応がやはりでました。
(9月始めに診てもらって、1週間後ずつに検査しています)

リウマチ初期の疑いで、アザルフィジンが処方されましたがまだ飲んでいません。
飲んだ方がいいのか未だに悩んでます。

 

回答

リウマチ因子(+)の場合でも、リウマチが発症するのは20%(10人中2人)程度と思われます。
血液検査の結果、CRPは0.03ですので、炎症反応はありません。

当院では、エコーの炎症反応は、治療の対象ではありません。
血液検査で炎症がなければ、リウマチは起きていない、と考えます。

腕や肩に痛みがあっても、炎症反応がありませんので、それはリウマチは関わっていないということです。

アザルフィジンですが、炎症がないので、使う意味がありません。

整形外科に行かれた際に、リウマチ因子があることは言わないほうが良いと思います。

自分なりに色々調べたら、リウマチか膠原病ではないかと思いご相談させて頂きます。

質問

20年以上前から橋本病がありますが、血液検査とエコー検査の数値的に経過観察中です。
更に、5年程前からへバーデン結節になり両手の第一関節に痛みがあります。
ここ最近では、首から肩、上腕部の痛みが出現。
始めは筋トレをして痛めたのかと思っていましたが、筋トレを中断しても全く治らず痛みが拡がっているような感じです。
自分なりに色々調べたら、リウマチか膠原病ではないかと思いご相談させて頂きます。

回答

まず手指第一関節の痛みですが、老化による変形性指関節症のための痛みと思われます。

リウマチは全身が痛むことはありませんので、今の症状は筋肉痛ではないかと考えられます。

膠原病も考えられますが、その場合、発熱を伴います。

リウマチなのか膠原病なのか、お近くに内科にて、血液検査をされてみてはいかがでしょうか。
<検査内容>
・CBC(分)
・血沈
・蛋白分画
・GOT、GPT
・CPK
●リウマチ因子
●抗CCP抗体
●CRP
●MMP-3(関節の破壊を調べるもの:一般的には知られていない)
●ANF(抗核抗体)

数値ではなく医者の経験を信じて治療に入るのも怖いです。

質問

お忙しいところ申し訳ありません。
ご意見を頂きたくメール致しました。
5月より手の腱鞘炎でリウマチ科のある整形外科に通院しております。

治療中ずっと加齢のせいとリウマチではないと言っていたのに8月の半ばにリウマチの可能性が高いと言われました。医者の経験から言える事だと言われました。
初めに採血した結果はRF定量11 抗CCP抗体0.6未満CRP定量0.676でした。プレドニゾロンを朝に4mm飲みCRP定量は0.046迄下がりました。mmp3は87.1です。
2月から3月位には手の強張りがありましたが今は強張りはなく、時々指に痛み浮腫みがでます。
セカンドオピニオンをし、エコー検査をした結果、リウマチの可能性は低いと言われました。
ですがまだ手指根本や足の指根本が熱くなったりちくちく痛むことがあります。これがリウマチなのか他に原因があるのかがわかりません。
数値ではなく医者の経験を信じて治療に入るのも怖いです。
資料を添付しますのでご指導いただけないでしょうか。
宜しくお願い致します。

回答

データを拝見したところ、リウマチの体質は持たれていないようです。

炎症がなければ治療は必要ありません。
MMP-3の上昇は、プレドニゾロンを服用しているためだと思われます。

現在の症状は、リウマチは関わっていないと思われます。

レントゲンを撮ってみると、関節は軟骨がすり減り、隙間が狭くなっているのではないでしょうか。
そのため、使い過ぎにより痛みが出ていると思われます。

経験で治療をすることはありません。
いかなる場合でも、炎症がなければ、治療は必要ないのです。

私はリウマチだったのでしょうか?

質問

3月に、両足の指の付け根が痛くなり、リウマチ科を受診しました。
ケアラム25mgを処方され、3ヶ月服用し、良くなったから中止。と言われたので中止しました。
その数日後、足が不自由になり、物が見えづらいなどの症状がでました。ケアラムの中止と関係あるのでしょうか?
持病はありません。
初診のデータをお送りいたします。私はリウマチだったのでしょうか?

回答

検査データをみると、
リウマチ因子(-)、抗CCP抗体(-)ですので、リウマチの体質はありません。
CRPは0.053ですので、炎症所見もありません。
今は、治す病気がありません。
薬を飲む理由がないので、治療をする必要がありません。

しかしケアラムを服用されていたということですので、副作用についてチェックしました。
多くの副作用が記載されていましたが、あなたの症状に該当するものは報告はありませんでした。

現在ケアラムを中止しているといことですので、中止したまま、症状が続くようでしたら、大きな病院の総合内科等を受診されてみてはいかがでしょうか。
また結果がわかればお教えいただければと思います。

お大事になさってください。

免疫抑制剤を飲み続けるのは怖いです。不要であれば飲みたくありません。

質問

はじめまして。リウマチと診断され悩んでいる者です。

保育園に通う姪っ子の家に泊りがけでよく行くのですが、今回何か病気を貰ってきてしまい5日程発熱が続いています。
このままメトトレキサートを飲み続けていると姪っ子に会うことも出来ないのかと鬱々としています。

色々調べているうちにこちらのHPに辿り着きました。
自分が本当にリウマチを発症しているのか、このまま服薬するべきなのか悩んでいます。
アドバイス頂けますと幸いです。

●年齢と性別
53歳 女性

●受診のきっかけ
指を酷使する事が数日続いた後から、朝の手のこわばりと、第1および第2関節のズキズキとした痛みが発症。
朝のこわばりは10~20分程でだいぶ和らぎます。
1~2週間経っても症状が消えないため受診しました

●診断について
レントゲンと血液検査をしましたが、レントゲンは、キレイで異常無しとの事でした。
血液検査は、抗CCP抗体が5.1、CRPが0.05で、リウマチとの診断がつきました。
MMP-3については、特に先生からの話しもなく、検査表をみても私には解りませんでした。

●薬について
メトトレキサートを6mg、2日3回に分けて服用し、その翌日にフォリアミン5mgを飲むように言われています。

プレドニンも処方されていますが、飲んでいません。
(処方された時「どうする?痛み止めも出しとく?」といった軽い感じだったのと、副作用を調べて恐くなってしまったのと、酷い痛みではなく必要性も感じなかった為)

●治療期間
7/6(土曜)より飲み始め、本日までに3週服用しました。

●現状
朝のこわばりはある時と無いときがあります。
指については、たまに左人差し指と中指の第1関節が時々ズキズキとします。
見た目で腫れているようなのは左右とも人差し指の第2関節です。
こわばりが強い日は、左薬指にばね指の症状もでます。

頭痛もちなのでロキソニンをたまに飲みます。するとしばらくは痛みもなく指は軽く感じます。

●血液検査2回分と、お薬情報の画像を添付しました。

※今回の発熱について
メトトレキサートを服用する土日を含む金土日に、姪っ子(保育園児)宅に泊りがけで行きました。
食器の共用はせず、同じ物をかじったりもせず、それなりに気をつけたつもりですが、帰宅して翌日の月曜朝より喉の痛みあり。
月曜の朝はまだ平熱の36.3℃でした
月曜の夜には最高39.3℃まで発熱。
火曜は最高37.8℃、
水曜は37.5℃、
木曜は38.5℃で少しの悪寒、強い喉の痛み
金曜(本日)はずっと37℃前後
血中酸素飽和度は月曜のみ95、火曜日からは97程なので受診せずに家で寝ている状況です。

ひとまず明日からの服用はスキップしておくのが良いのか調べていて、こちらのHPに辿り着いた次第です。
症例を読ませていただいたところ、私の血液検査の結果だけではリウマチとは限らないのでは?と不安になり、メールさせていただきました。

免疫抑制剤を飲み続けるのは怖いです。不要であれば飲みたくありません。
お忙しい事と存じますが、お返事頂けますと幸いです。

 

回答

抗CCP抗体は、陽性ですが、炎症が全くないので治療の必要はありません。

指の第1、第2関節が痛いという事ですが、リウマチでは第1関節は痛くなることはありません。
老化によるもので、変形性手指関節症だと思われます。そのため、リウマチの治療は今は全く必要ありません。

MMP-3は測っていませんが、正常だと思われます。

抗CCP抗体が陽性なので、いつかリウマチが発症するかもしれませんが、今は治療の必要はありません。

 

アクテムラからメトトレキサートの注射に変えるのはどうでしょうか。

質問

はじめまして。

現在メトトレキサートとアクテムラでリウマチ治療中です。

以前メトトレキサート12mgで効果はあったのですが副作用の吐き気がひどく続けられなかったので、アクテムラに移行して現在だいぶ良くなっています。
ただ高額なので、可能ならばメトトレキサートの注射に変えるのはどうかと思っているのですが、どう思われますか?
副作用が少なく、アクテムラよりお安いのでこちらなら続けていけるのではと思っています。

主治医は薬の変更にはいい顔しないと思うのでご相談させていただきました。

メトトレキサート+プレドニン

メトトレキサート+プレドニン+ケアラム

メトトレキサート+プレドニン+ケアラム+アクテムラ

メトトレキサート+ケアラム+アクテムラ

メトトレキサート+アクテムラ(現在)

お忙しいところお手数ですがお返事いただけると助かります。
どうぞよろしくお願い致します。

 

回答

アクテムラは単独で効果がありますので、当院では、リウマトレックスやプレドニンを併用しません。

アクテムラのみでも効果があると考えられますので、リウマトレックスは必要ないと思われます。

メトトレキサートの注射よりも、アクテムラは安全で効果的だと、私は考えます。

 

今から何かできる治療又は体質を改善する方法はないのでしょうか。

質問

関節の痛みがあり、整形外科に行ったところ今現在はリウマチを発症していないが、RF286、CCP抗体が1310なので、今後2年以内に97%の確率でリウマチになると言われました。
また、痛みが出てきてから治療することになると。
もうリウマチになるのはしょうがないことなのでしょうか。
今から何かできる治療又は体質を改善する方法はないのでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、ご相談に乗っていただけると幸いです。

回答

RF:リウマチ因子(+)、抗CCP抗体(+)ですので、リウマチの体質は持たれています。
ですので、リウマチが発症する可能性はあります。

しかし、2年以内に97%の確立でリウマチになる、というデータは、私には不明です。
いつ発症するかは誰にもわかりません。

また、リウマチに予防治療や体質改善等はありません。
予防で治療を始めてしまうと、自分の力で止めているリウマチが、本当に発症してしまう可能性があります。

リウマチは、CRPやMMP-3が同時に上昇した時のみに、治療が必要となります。
逆にCRPやMMP-3の上昇がないのであれば、治療は全く必要ない、ということです。

RF、抗CCP抗体、抗核抗体すべて(-)でしたが、レントゲン所見で血清反応陰性関節リウマチとの診断で、リ…

質問

59才、女性です。
膝の痛みと腫れがあり、整形外科を受診しました。その半年程前より、朝の手のこわばりなど気になっていました。手、足の指、膝等のレントゲンを撮り、リウマチが疑わしいと診断され、血液検査もしました。
CRP0.61(1+)
RF13
抗シトルリン化ペプ0.5未満
抗核抗体40未満
マイナスでしたが、レントゲン所見で血清反応陰性関節リウマチとの診断で、メトトレキサート2mgを朝3錠(週1回)と、フォリアミン5mg(週1回)を処方されました。
しかし、普段からめまいがちで、薬を飲むとクラクラするため躊躇っていて、内科のかかりつけ医の先生に相談したところ、血液検査をしてもらい、プロテイナーゼ-3が94.7だったため リウマチで間違いないかもと言われました。
親族にリウマチは叔父のみです。
他に、脂肪肝、高血圧、高脂血症、糖尿病、胆石があります。
現在の飲用薬は、カンデサルタン8,パントシン、クレストールです。
治療を始めた方が良いのでしょうか?
母親がステロイド薬(プレドニン)を長期に飲み、副作用に苦しんでいたのを見ていたので、薬に抵抗があります。
どうぞよろしくお願いします。

回答

関節リウマチと診断するためには必ず抗GAL欠損IgG抗体が陽性か確認する必要があります。
陰性なら関節リウマチではありません。

RF、抗CCP抗体、抗GAL欠損IgG抗体がすべて陰性で、CRP、MMP-3が上昇している場合は、中高年の女性に多いリウマチ性多発筋痛症が疑われます。
しかし、CRP、MMP-3が軽度上昇しているのみなので、変形性関節症に伴う軽度の炎症かもしれません。
一度、違う専門医を受診されることをお勧めします。
(膝などに関節液がたまっていればその関節液の白血球、たんぱく質を調べると、老化に伴った変形性関節症によるものか、またはリウマチのような炎症性疾患によるものか、区別はできますが…)

できればご来院いただければ一番簡単なのですが、結果が出たらまたご相談いただければと思っています。

その他の改善症例につきましては、
院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。

書籍について

交通アクセス

わいわいクリニック 外観写真

〒710-0133 岡山県倉敷市藤戸町藤戸2-10
TEL / 086-428-8525
受付時間 / 8:30~11:00 14:00~17:00(土曜 13:30~15:00)
休診日 / 木曜・日曜・祝日

診療時間
9:00~12:00 休診休診
14:30~17:30 休診休診

☆印の土曜日午後は 14:00~16:00 外来(相談)

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