リウマチは何科の病気?  ーいったいどこに行けばいいの?ー

多くのドクターは、リウマチと言えば原因は免疫異常なので、それを治そうと、リウマトレックスなどの免疫抑制剤を投与するのが一般的です。
リウマチの原因は免疫異常ですが、実際おきているのは、急性の炎症なのです。
その炎症を止めれば、リウマチの活動性が消失し、痛みのない普通の生活が送れるようになります。
リウマチの治療は免疫異常を治すことではありません。
ただ、炎症を抑えればリウマチはよくなるのです。

50年ほど前、私が医者になった頃、リウマチは関節の病気だということで、リウマチ科の看板を揚げているのは整形外科でした。
その頃は、リウマチを治す薬がなく、発症すると進行し変形してしまうため、最後には整形外科での手術が必要な時代でした。
しかしリウマチの原因は免疫異常(自己免疫疾患)だとわかり、それからは内科、特に膠原病科、リウマチ科が担当するようになりました。
それでも整形外科は、その後もリウマチの看板を揚げ続けています。
そのために、今でも一般の方が目にするのは、整形外科が揚げているリウマチ科なのです。
ネットでリウマチ科を検索しても、整形外科のリウマチ科につながります。
内科でリウマチ科を揚げてるところは、ほとんどと言っていいほどないのです。
リウマチ科を受診するのであれば、ネットで内科(膠原病科・リウマチ科)を検索して、受診することを勧めます。

リウマチ因子があるだけで治療する必要はありません。リウマチ因子が陽性でも10人中約2人しかリウマチは発症しません。しかし残念なことに、今でもリウマチ因子があるということだけで、早期治療と称して健康な人までリウマチと誤診され、治療されているケースが多くみられます。

実を言うと、約15年前から、リウマチは画期的によくなる薬が開発されています。
もう早期発見・早期治療は必要ないのです。
炎症が出て、リウマチの活動性が認められた時のみ、治療すれば良いのです。

もう一度言います。炎症を止めれば、リウマチはよくなります。免疫を抑える必要は全くありません。
リウマチ治療は新しい時代になっています。「リウマチはよくなる病気なのです」

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