回帰性リウマチという病気があるのを知り心配です。

質問

<60代 女性>

以前相談させて頂いた者です。
その後、肘、膝などあちこちの関節が時々ズキズキして、腕や足にも筋肉痛の様な痛みがあります。
いつもではなく、一日の中で痛みを感じたり、それほどでも無かったりと言う感じです。
心配で1月末に検査をしたのですが
RF36
抗ccp抗体1.6
CRP0.01
でした。
最近、回帰性リウマチと言う病気があるのを知り、心配です。
回帰性リウマチの特長はどのような症状なのでしょうか。

回答

回帰性リウマチですが、周期的にリウマチによく似た症状が現れるようです。
痛みがあるときには、CRPの上昇がみられるようです。
炎症を伴っていれば、回帰性リウマチの可能性も考えれらますが、【CRP 0.01】ということですので、その痛みは、関節リウマチも回帰性リウマチも関わっていません。

以前もお伝えしましたが、リウマチ因子(+)、抗CCP抗体(-)ということですが、リウマチ因子のみが陽性の場合、10人中2人は発症する可能性がありますが、80%の方は発症しませんので、今後リウマチになる可能性は低いと思われます。
また、CRP、MMP-3の上昇がなければ、治療は必要ありません。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

外傷がきっかけでリウマチを発症することもあるのかもしれませんが、なんだか違和感を感じました②

質問

<10代 女性>
14才(中学2年生)女子のことでご相談です②
現在右足甲の骨髄浮腫はあり、痛くて歩くのも辛い状況です。それをステロイド注射で抑えることに関してはどのようにお考えですか?

リウマチの体質持っている場合、どのようなことに気をつければ発症せずに過ごせる可能性があるのか、スポーツ外傷からリウマチを発症することがあるのか、またもし足の痛みが治った際に、今後リウマチを発症させないために激しい運動は避けた方が良いのか、など、アドバイスいただけると嬉しいです。

回答

ステロイド注射ですが、1~2回であれば問題はないと思われます。
複数回になると、骨破壊につながりますので、ご注意ください。

原則的にリウマチの発症を予防する方法はありません。
「過度なストレスがかかったり、日光に当たり過ぎると、免疫力が落ちて発症しやすい」と言われることもあります。
しかし、多くの患者さんを診てきましたが、決してストレスがかかった人ばかりではありません。
いつ発症するのかは、誰にもわかりません。
リウマチ自体が発症すするかどうかもわかりません。
また、発症したとしても、今はよくなる治療があります。
まだ起きてもいないのに、過剰に心配する必要はないと思われます。

足に関して何かあるようであれば、当院では足の専門家である先生に診てもらうことをお勧めしています。
その先生は、オーソティックスソサエティー認定フットケアトレーナーAライセンスを持たれています。
お住まいの地域にもそのような先生がいらっしゃると思いますので、探されてみてはいかがでしょうか。
足を診てもらうときには、お子さんが「若年性特発性関節炎」の体質をもたれていることには、触れないほうが良いと思います。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

外傷がきっかけでリウマチを発症することもあるのかもしれませんが、なんだか違和感を感じました①

質問

<10代 女性>
14才(中学2年生)女子のことでご相談です。①
右足の甲、右手首に骨髄浮腫を起こし、「若年性特発性関節炎」だろうとのことで、週1回のメトトレキサート(3錠)と毎朝のイブプロフェンが処方されました。2/3に造影剤を入れた足のMRIと前回の血液検査の結果を見て「若年性特発性関節炎の少関節型か分類不能型」との診断で、メトトレキサートが4錠になりました。
外傷がきっかけでリウマチを発症することもあるのかもしれませんが、なんだか違和感を感じて色々調べていて先生のクリニックに辿り着きました。RF(30)と抗CCP抗体(97.0)は高いですが、CRP(0.14)とMMP-3(54.7)は正常の範囲内です。メトトレキサートはまだ2回ですが足の痛みは良くなる気配はまだなく、主治医は早めに生物学的製剤に移行するというようなことを言っており、もしリウマチが原因の炎症ではないならリウマチの薬では治らずどんどん薬が強くなるのではないかと不安でたまりません。
歩くのも痛いため、毎日学校に送り迎えをするために仕事を調整するのにも限界があり、体育も部活もろくに参加できず、本当にかわいそうだし困っています。私としては足にもステロイドの注射を打って炎症を抑えてもらえば痛みも減って少しは生活の質も上がるし、リウマチの薬を飲むにしても少なめで済むのではないか、などと素人考えで思ってしまいます。

回答

リウマチ因子(+)、抗CCP抗体(+)ですので、
病名としては若年性特発性関節炎の小関節型かもしれません。
しかし、CRP 0.14、MMP-3 54.7 と炎症所見がなく活動性がありませんので、治療は全く必要ないと考えます。

関節リウマチにしても、若年性特発性関節炎にしても、炎症があって、初めて治療が必要になります。
お子さんの場合、炎症がなく発症していないと思われます。
そのため、この病気に対しての治療は必要ないと私は考えます。

メトトレキサートを2回服用されたとのことですが、効果が現れるのは4回服用した後だと考えます。
今の炎症のない検査データからは、メトトレキサートの効果があったとは考えにくいです。
また、今は、自分の力で発症を抑えている状態です。
しかし、メトトレキサートなど免疫抑制剤の服用を継続すると、発症を抑えている自分の力が抑えられてしまい、逆に発症を早めてしまう可能性がありますので、服用するべきではありません。

ただ体質をもたれていますので、いつか発症する可能性はありますが、それを予防することは現代の医学ではできません。
発症した時に初めて治療の対象となります。
もう一度お伝えしますが、炎症がなければ治療の必要はありません。

生物学的製剤への移行についてですが、生物学的製剤は炎症を抑える薬です。要するにCRPを下げる薬です。
今は炎症(CRP)がありませんので、使う意味が全くありません。

今の症状は、若年性特発性関節炎とは関わっていないと考えられます。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

痛いのでリウマチなんだろうと思いつつ数値的に炎症がないことが腑に落ちず、これはリウマチなのかよくわからず…

質問

<70代 女性>
東京在住70歳女性です。
昨年12月にリウマチと診断されました。
血液検査では異常がみられないながらエコーで炎症が確認された場合治療が必要なのか、そもそもリウマチなのかご相談させて頂きたく連絡しました。

昨年10月に右手薬指の第二関節が赤く腫れきつく曲げると痛みが出るようになりました。11月に左肩と左足裏も痛むようになり、母がリウマチだったこともあり早々に内科リウマチ科を受診しました。

エコーで赤く血流シグナルが映り(右指薬指)炎症があるためほぼリウマチだろうと。血液検査をみて治療しようということになりました。

血液検査結果は添付しますが、RF3、抗CCP0.5未満、MMP41.6、CRP0.09、血沈19と基準値内でした。
ひと月後検査ではCRPは0、血沈は9。
ふた月後はCRPは0、血沈は12。

エコーで炎症が認められているのでリウマチとして治療をすべきとのことで、
イグラチモド1錠(2ヶ月目から2錠)、セレコキシブとレバミピド錠を朝晩100mgを1錠ずつ飲みはじめました。

薬を飲み始めてから2ヶ月しかたっていないからかまだ痛みもあり良くなってきている感じはありません。

指に炎症が確認されているし肩や足裏も痛いのでリウマチなんだろうと思いつつ数値的に炎症がないことが腑に落ちず、これはリウマチなのかよくわからず教えて頂きたくご連絡しました。

血液検査結果添付しました。手書きで色々書いてしまっていて見にくくて申し訳ありません。実際に診る必要があるようでしたら受診したいと考えています。よろしくお願いします。

回答

抗GAL欠損IgG抗体は調べられていませんが、リウマチ因子(-)、抗CCP抗体(-)ですので、これらからみると、リウマチの体質は持たれていません。

それに加え、身体の炎症(CRP)、関節の炎症(MMP-3)も全くありませんので、健康な人と同じ状態です。

治すべき炎症も、免疫異常もありませんので、治療は全く必要ありません。
今ある痛みは、老化や使い過ぎが原因によるものと考えられます。

資料を添付いたしますので、参考にしていただければと思います。

リウマチを止める』より

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<その後>
ご回答ありがとうございました。
抗GAL欠損IgG抗体がIgGという項目であれば検査されていて1311です。
IgAは201、IgMは45で↓、c3は152↑、c4は35.1↑でした。
リューマチではないとのことですので、薬はやめて様子をみたいと考えています。
肩の痛みが強いので痛み止めを飲むことは問題ありませんか?
本当にありがとうございました。

→→→
「抗GAL欠損IgG抗体」と「IgG」は別のものになります。
肩の痛みに対して、痛み止めを飲むことは問題ありません。
肩が痛むのには原因があると思われますので、整形外科を受診されてみてはいかがでしょうか。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

夜は痛みでほとんど眠れず、日常生活を送るのが困難です。

質問

<70代 女性>
私の母が4年前にリウマチと診断されて、投薬治療中です。
昨年の12月から症状が悪化。
特に両肩、手首、膝、足首の痛みが強く、手は腫れて力が入らない、足の裏も腫れることがあったりで、夜は痛みでほとんど眠れず、朝も2時間くらいは身体が動かし辛く、ひどい時は箸も持てない状態で、日常生活を送るのが困難です。
年明けから鍼と漢方の治療を開始して、ほんの少しずつマシにはなっていますが、痛みがきつく、まだまだ辛い日があるようで泣いている日々です。
それ以前は痛みがひどい時もありましたが、数日したら回復していたので、今回もそうだろうと思っていたそうなのですが、もう2ヶ月以上も痛みがひどく、日常生活が送れない程の痛みになったのは今回が初めてのようです。
通っている内科(リウマチ専門医)では、痛みが改善しないと言っても、今処方しているお薬を飲んで効かないはずがない、鍼や漢方が効くはずがないから今すぐやめろと怒鳴られ、母はさらなるストレスで精神的にも参ってしまっています。
抗ccp抗体という検査項目がないのでわかりませんが、リウマチなのか、多発筋痛症なのか、どちらなのでしょうか?
痛みが出る箇所は全身至る所で、両肩、鎖骨の辺り、手首、足の付け根、膝、足首、たまに顎も痛くなるようです。
腫れは手、手首、膝、膝裏、足首、足裏です。
日によって痛いところ、腫れるところが違います。
肩の痛みと膝の痛みはリウマチではないと、内科の先生からは言われているようです。
薬の副作用で、腎臓や肝臓の数値も悪くなっていますし、骨粗鬆症も薬の副作用なのかな、と不安です。
薬を飲んでも痛みは治らないし、他の臓器にも副作用が起きるなら、できるだけお薬を減らして、鍼や漢方で痛みをとっていければいいのですが、投薬してくれる先生からは何の説明もなく、ただこれを飲みなさい、痛みがこれでおさまらないならお薬増やします、などといった事しか伝えてもらえないので、どうすれば良いかわかりません。
とにかく辛いので、痛みが少しでもマシになるようなお薬があれば、、と思っています。

回答

データを拝見したところ、
抗CCP抗体は調べられていないようですが、リウマチ因子(RF)が陽性ですので、リウマチ性多発筋痛症ではなく、関節リウマチです。
そして、CRP 2.58、MMP-3 210.1、とどちらも上昇していますので、今の治療は、全く効いていないことがわかります。

プレドニンは抗リウマチ薬ではありません。また、高齢者に出す薬ではありません。
それが2錠も処方されています。量が多すぎて、感染や副作用のリスクが高く、危険な薬です。
リウマトレックスも6錠と量が多く出されていますので、こちらも副作用が気になります。
リマチルは、今では使われない薬です。
これだけの薬を飲んでいても、効いていないということは、治療があっていないということです。
薬の増量ではなく、これらの治療は中止し、変更する必要があると考えます。転院を考えてみてはいかがでしょうか。
今は、リウマチはよくなる治療があります。

書籍『リウマチを止める』をお読みいただければ、置かれている状況がわかり、どんな治療がベターなのかなど、簡単な知識を知るだけで、見通しが立ちます。
資料を添付いたしますので、参考にしていただければと思います。
リウマチを止める』より

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

「リウマチの治療はじめる?」と言われました。治療を始めた方がいいのでしょうか・・・

質問

<70代 女性>
3か月まえから手足の痺れでリウマチ検査をしました。医師から一度は「RF25でリウマチ体質。GALは少し高いがCRP・CCP正常なので大丈夫」脳(CT・MRI)・頸椎(MRI)・胸椎CT・MRI・腰椎MRI・神経伝道検査はほぼ問題なし。タリージェを飲み続けていますがしびれがひどくて「やはりリウマチの治療はじめる?」と言われました。治療を始めた方がいいのでしょうか・・・宜しくお願いいたします。

回答

関節リウマチの治療は、炎症があって初めて開始となります。
炎症を止めることが、リウマチの治療です。

検査データを拝見すると、
リウマチ因子(+)、抗GAL欠損IgG抗体(+)です。
抗GAL欠損IgG抗体は、リウマチの初期に上昇する(陽性となる)と言われていますが、CRPは(-)ですので、今はリウマチの炎症はありません。
今はリウマチの活動性がありませんので、治療の必要はありません。

もう一度言いますが、リウマチの治療は、炎症を止めることです。
CRP(身体の炎症)とMMP-3(滑膜の炎症)が同時に上昇した時には、治療が必要となります。
資料を添付いたしますので、参考にしていただければと思います。

『リウマチを止める』より

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

「ひどい炎症」が招いた『心筋梗塞』 

知人からのSOS

<50代 男性>
1ヶ月ちょっと前から、顔面に皮膚炎と思われる硬結が出現。だんだん悪くなり、いくつかの皮膚科や内科にかかっても原因がわからず悪化してきたため、総合病院の皮膚科に紹介され入院。抗生剤の点滴治療を受けるも、さらに悪化してきて、顎の下まで硬結が拡がってきた。そのため口を開けることもできなくなり、食事も摂れなくなってきている。そのうえ検査データもひどく悪くなってきていることを担当医から聞き、不安となり私に連絡がありました。
まず血液検査のデータを送ってください、ともらったのがこちらです。
◆検査データ
このデータを見ていかがでしょうか。。
これから読み取れることは、
①炎症CRPが非常に高いです。CRPは27とみたことがないくらい非常に高いです。
②白血球が14900と高値です。その大半を好中球が占めています。LDHも279と上昇していますので、まずは細菌性の感染症が疑われます。
➂貧血がみられます。奇形赤血球・血小板大小不同ということですので、身体が造血を急いでいることがわかります。
④肝機能障害がおきています。これは1週間抗生剤を数種類投与されたことによる副作用でしょう。

私はこの検査データを見て、すでにひどい低アルブミン血症がおきているのではないかと考えました。CRPが発生すると、肝臓ではアルブミンの合成ができなくなります。アルブミン値が3.5g/dl以下になると、血管内の血漿浸透圧が保てなくなり、血管内の物質が血管外に出るため、浮腫が全身におこり始めます。そのため、このままでは数日以内に、うっ血性心不全がおこり、呼吸や循環の管理が必要な状態となり、大学病院のICUでなければ救命できないと、直感しました。そのため、大学病院に転院できるよう手配しました。

実際この5日後、やっと大学病院の内科に転院できることになりました。しかしその時には、心筋梗塞で心停止に近い状態だったため、ICUにすぐに搬送されました。そして、間一髪カテーテル治療で一命をとりとめた、ということでした。これは、うっ血性心不全が進行し急性心不全となり心筋梗塞を発症したと思われます。
その後、炎症を止める治療がうまくいき、3週間後退院となりました。知人は、2カ月で13kgも痩せ、今後は1カ月の後に、皮膚の修復のための移植手術があるとのことでした。

 

腕の痛みがもしリウマチでなくても治療をして良いのか、薬の心配などがあります

質問

<30代 女性>
こんにちは、悩みで寝れない程の日々を過ごしており色々検索する日々で、やっとの思いでこちらに辿り着き相談させていただきました。

約半年前に仕事で力作業ということもあり、右腕を痛めました。
なかなか治らない為整形外科を受診しましたが、筋肉を痛めているということでした。
仕事を長期で休むことがない為なかなか治りにくいとのことでしたが、知人がリウマチということもあり心配になり念のため血液検査をお願いしたところ、リウマチの反応があり総合病院の免疫内科に受診することになりました。

発覚時の血液検査、添付した総合病院の血液検査の主な数値の違いはありますが、
CRP 1.06→1.41
RF 76→55
抗CCP 229.1→107あります。
最新の検査結果添付致します。

主治医からリウマチの病気のことや薬のこと、今後のことなど全て丁寧な説明もなく、また心配になるようなことばかり言われ精神的にまいってしまい治療において前向きになれません。
また整形外科ではリウマチによる腕の痛みではないと言われておりますが、免疫内科では触診などは一度でエコーもなく多分その時はその症状だっただけで今は違うじゃないですかとだけ言われ、双方こ意見の違いも気になります。

免疫調整剤、抑制剤を飲むことの不安もかなりあります。
もう今のような生活ができず引きこもらないといけないのか、人と会えないの、体調は悪くなるのかなど前向きになれずどんどん精神的に病んでおります。

腕の痛みがもしリウマチでなくても治療をして良いのか、薬の心配などがあり相談させていただきました。
長くなりましたが宜しくお願い致します。

回答

まず検査からみると、
リウマチ因子(+)、抗CCP抗体(+)ですので、リウマチの体質をもたれています。
関節の炎症を表すMMP-3が正常値の約2倍に上昇し、全身の炎症を表すCRPも1.41と明らかに上昇していますので、
軽度~中等度のリウマチの活動性があり、治療が必要な状態です。
腕の痛みは関係なく、炎症所見が明らかですので、治療が必要です。

処方されたサラゾスルファピリジンは、リウマチにはあまり効果がないと思われます。

不安は、知らないことから起こります。
最近出版しました『リウマチを止める』では、リウマチがいかなるものか、治療の必要性や、必要な場合どんな治療がベターなのかなど、わかりやすい内容になっています。ぜひご一読ください。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

リウマチでもないのに、一生続けなければいけない薬を飲み続けなければいけませんか?

質問

<30代 女性>
リウマチではないのにアザルフィジン250㎎を処方されました。

23年4月の血液検査でリウマチ因子は高く出たと言われました。
RF132。CRP0.05以下
炎症は低いため経過観察。

24年8月に腰痛のために通院。
24年12月にロキソニンの副作用をみるために血液検査。ついでに、リウマチ因子もみると。
RF49。CRP0.05以下
リウマチ因子は下がっていましたが、手の第2関節や足の裏の痛みや首の痛みがあったため
アザルフィジン250㎎を25年1月8日に処方されました。
1月10日まで、朝晩飲んでいましたが、この薬は飲むのをやめると、次はもっと強い薬にしなければいけなくなると人づてに聞きました。
リウマチでもないのに、一生続けなければいけない薬を飲み続けなければいけませんか?
今やめると、リウマチになったときもうひとつ強い薬になりますか?病院へは、14日火曜日にしか受診出来ません。
やめるのが怖いので受診するまで薬を飲みますが、今すぐ服用を中止した方がいいでしょうか?

回答

当院ホームページの方でも、ご説明させていただいておりますが、リウマチでも炎症反応がなければ、治療は必要ありません。

炎症反応があるとは、
・関節の炎症を表す【MMP-3】が60以上
・全身の炎症を表す【CRP】が陽性
の場合を言います。
この時初めて、リウマチの活動性があるため、治療が必要になります。

リウマチ因子が陽性でも、発症するのは10人中2人と言われており、健康な人でも、リウマチ因子が陽性になることがあります。

アザルフィジンやリウマトレックスなどは、免疫を抑え、結果として炎症を止める薬剤です。
あなたはには止める炎症がないので、意味のない治療です。
薬を服用する理由がありませんので、中止しても問題はありません。
中止したために、リウマチになった時強い薬になるということもありません。

当院ホームページや資料(添付)を参考にしていただければと思います。
 
『リウマチを止める』より

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

自分はリウマチなのかと不安でいっぱい

質問

<60代 女性>
左足裏に痛みがありリウマチ内科を受診したところ、リウマチ因子が陽性と言われ、先生から「その他の数値は問題ないので他のところに痛みが出らたまた来てください」と、この日薬の説明を聞いて帰るように言われ、看護師の方からメトトレキサートの説明を聞きパンフレットをもらって帰宅。
その後、手首、手のひら、手の甲が次々と痛み、左足裏も時々歩くと痛みを感じるようになると、「その症状はリウマチだと思う。数値の高い低いは関係ない。痛みがどの程度日常生活に支障があるか。それが分かるのは患者さんだけ、薬を飲むか飲まないか決めるのは患者さんです」と言われました。
手の痛みがかなり改善し、血液検査の結果も以前と変わらないということで、今は治療の必要はないということになりました。定期的に検査をして経過をみて欲しいと希望しましたが、意味がないと言われ、「日常生活に支障が出たらまた来てください。その時は薬を飲む覚悟で」と言われました。
様子をみているうちに骨が変形してしまったら…短期間にあちこち痛みが出て、もしかしたら悪性リウマチでは…と日々色々考えて不安でいっぱいです。
どうかアドバイスお願いします。

回答

ひとことで言いますと、CRP、MMP-3ともに正常値で炎症が全くありませんので、リウマチの活動性はないため、治療は必要ない状態です。

リウマチ因子(+)、抗CCP抗体(‐)ということですが、リウマチ因子のみが陽性の場合、10人中2人は発症する可能性がありますが、80%の方は発症しませんので、今後リウマチになる可能性は低いと思われます。

今ある様々な痛みは、リウマチは一切関わっていません。
使い過ぎや老化によるものと考えられますので、治療の対象ではありません。
資料を添付いたしますので、参考にしていただければと思います。

 
『リウマチを止める』より

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

ちょうど腫れているときに血液検査をしたので、一時的な数値で膝の腫れがひいてからだと血液検査結果が炎症がな…

質問

<40代 女性>
私は2021年9月に首が痛み寝違えと思いすごしていると、2022年3月に膝が痛み整形外科を受診しました。変形性膝関節症とストレートネックと診断され、同月湿布を貼って飲みに行くと翌日に気分が悪くなり両手首を痛め、そちらも同病院で受診しましたが血液検査されず腱鞘炎と診断されました。肩も痛めたので膝、肩、手首と順にリハビリを受けるころには手首は強直していました。
1年ほどで痛みが9割以上はなくなり、手首の強直をなんとかしなければと整体を受けたときに、足首の傷みもほぼなくなっているが睡眠中に痙攣が起きる事を伝えると病院で診断を受けてほしいと言われそのまま日が過ぎていくうちに、痛みがでたことのない反対側の膝に水が溜まり別の病院を受診したら、リウマチの専門医で手首のレントゲンをみただけでリウマチステージ4だと診断されました。
血液検査の結果はcrpが5.56、rfが27、mmp-3が1600、ccpが43でした。
血液検査の結果が出るまでにプレドニンを処方されましたが、飲んでから口内炎はたまたまできたのかもしれませんが、痛みのある足首が今までにないほどパンパンに腫れ上がり怖くなって先生に許可を得て2日で中止しました。
膝の腫れは薬を飲む前日の受診した夜には腫れが引いていましたし、手のリウマトイド結節のような腫れや痛みが薬でよくなるはずと先生が言われていましたが、そんな事はなかったです。
そういう事もあり、そちらの医院で薬を処方してもらう事に不安があります。

ご相談としては、今回膝が腫れたときに受診しましたが、今までに痛めた部分は9割以上に痛みはなくなっている状況で膝が腫れたりしたのは1年以上ぶりで湿布は貼りましたが2,3日で元の調子の良い状態に戻りました。
ちょうど腫れているときに血液検査をしたので、一時的な数値で膝の腫れがひいてからだと血液検査結果が炎症がなく良くなっているという事もありますでしょうか?
投薬治療をする場合、よくない薬というのはありますか?
手首の強直は治す方法はないでしょうか?

回答

リウマチの本体は炎症です。
RF(+)、抗CCP抗体(+)でリウマチの体質をもたれています。
そして、関節の破壊を表すMMP-3が1600と高値です。
全身の炎症を表すCRPも5.56と高値です。
これは、リウマチの活動性が高く、早急に抗リウマチ薬による治療が必要な状態と考えられます。

プレドニンは、抗リウマチ薬ではありませんので、使用するとしても、短期間です。

当院では15年近く、生物製剤アクテムラを使用しています。
アクテムラは、既存の抗リウマチ薬での治療で効果がない場合に使用できます。
リウマチの治療については、ホームページを参考にしていただければと思います。

膝の腫れが引いた後に血液検査をした場合、検査結果が改善している、ということもあります。
しかし、全く消えるというケースはないと思われます。
いずれも血液検査をして、CRPとMMP-3が正常化していれば、治療は必要ありません。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

先生の本を読み今の治療はやっぱり必要ないのかな、と思い始め、休薬の希望を伝えようと決心しました。

質問

<50代 女性>
リウマチ診断から1年5ケ月が過ぎました。
現在の治療状況は、メトトレキサート12mg/1wとシンポニー2本/1Mです。
以前、篠原先生にこちらで血液検査データを見ていただき、「リウマチ体質ではあるが、活動性なく治療の必要はない」とお返事いただきました。
先生の本を読み今の治療はやっぱり必要ないのかな、と思い始め、休薬の希望を伝えようと決心しました。
篠原先生のクリニックへ受診できるといいのですが、遠方なのですぐにとはいきません。
アルブミンのこと、なぜ血液検査2項目だけで画像診断をやらないのか、
炎症値が低いのに痛むのはなぜか、血液検査は月に1度が適当かなどお聞きしたいです。
右手首の軟骨がすり減り骨と骨の間が狭くなっており、毎日痛いです。

回答

以前いただいたメールでは「アルブミンが低い、と言われた」ということでした。
データを拝見すると、何かしらの原因でγグロブリンが高いとき、アルブミンが低くなっていますが、CRPは0.02ですので、問題はありません。
根本的には、あなたのアルブミンは低くありません。
検査データ(初診時)をみると、アルブミンは59.1(%)です。
しかし実際のアルブミンの数値は、総蛋白×アルブミン(%)です。
その計算式に当てはめると、総蛋白7.5×59.1(%)=4.4になります。
健康な人は、アルブミンは4.0以上になります。
あなたは4.4ですので、超健康レベルです。

画像は過去に起きたことを表します。過去を治すことはできません。
当院では、画像は重要視していません。

関節リウマチは活動性がなければ、治療は必要ありません。
CRP(全身の炎症)とMMP-3(関節の破壊)が共に上昇していれば、リウマチの活動性があるということですので、治療が必要な状態です。
CRPとMMP-3どちらも上昇していなければ、全く活動性がないので、治療は必要ありません。
CRPやMMP-3の上昇がないのに痛みがあるということは、その痛みはリウマチは関わっていないということです。
ほとんどが使い過ぎや老化現象(軽い変形)が原因と考えられます。

もし治療を中止し1カ月が経過した頃に血液検査をしてみて、CRPとMMP-3が上昇していなければ、リウマチは今もこれまでも発症していないということですので、治療は必要ありません。
しかし、CRPとMMP-3が共に上昇していれば、リウマトレックスなどで治療をしたことであなたの免疫系がダメージを受け、いつの間にか病気が出てしまっていたということになり、治療が必要となります。その場合、リウマトレックスやシンポニーではなく、アクテムラが効果的だと思われます。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

その他の改善症例につきましては、
院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。

書籍について

交通アクセス

わいわいクリニック 外観写真

〒710-0133 岡山県倉敷市藤戸町藤戸2-10
TEL / 086-428-8525
受付時間 / 8:30~11:00 14:00~17:00(土曜 13:30~15:00)
休診日 / 木曜・日曜・祝日

診療時間
9:00~12:00 休診休診
14:30~17:30 休診休診

☆印の土曜日午後は 14:00~16:00 外来(相談)

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