薬の副作用の事を考え、服用をやめたいです

質問

<50代・女性>
ネットからこのサイトを拝見しました。
2023年2月にリウマチと診断され薬を飲んでおりますが、血液検査では全て正常範囲です。
2025年1月から指先の赤みがあり、メトトレキサートが追加され服用し、肝機能数字が上がってしまいました。
最近いつも血液検査が正常範囲で薬を飲まなくても大丈夫ではないかと不信感を募らせて、みていただいている先生に話すと今後歳を取るにつれひどくならない様に予防のために飲んでおいた方が良いと言われております。
薬の副作用の事を考え、服用をやめたいのですが、一気にやめても大丈夫でしょうか。

回答

検査データ(2023.4.15付)を見たところ、あなたは、リウマチ因子、抗CCP抗体ともに(-)ですので、リウマチの体質はないと思われます。
初診時、リウマチ因子は14と擬陽性ですが、リウマチ因子が(+)だったとしても、リウマチを発症するのは、10人中2人と言われています。
どちらにしても、初診時CRPは(-)ですので、治療は必要ない状態だったと思われます。

リウマトレックスの服用についてですが、服用開始後、肝機能障害が出現していますので、通常は中止となります。
一気に服用を中止しても、反動はないと思われます。
リウマトレックスは、毎日飲めば抗ガン剤、週に1回飲めば免疫抑制剤ですので、予防のために服用するものではありません。

ヘバーデン結節は、老化に伴うものですので、治療はありません。
痛みがあっても、CRPやMMP-3の上昇がなければ、炎症がないということですので、
それは老化や使い過ぎによるものと思われます。

今ある症状は、リウマチは関わっていないと思われますので、治療は必要ないと思われます。
治療を中止して、1~2か月後の血液検査で、CRPやMMP-3に上昇がなければ、治療は必要ない状態だと思われます。
CRPやMMP-3の上昇がみられた場合には、またご連絡いただければと思います。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます





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執筆者プロフィール

篠原 佳年(しのはら よしとし)

1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。
膠原病、主に関節リウマチを専門としている。一早く生物学的製剤アクテムラを導入し、全国から多くの方が来院。現在まで約700例の実績。

その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。



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