リウマチでもないのに、一生続けなければいけない薬を飲み続けなければいけませんか?

質問

<30代 女性>
リウマチではないのにアザルフィジン250㎎を処方されました。

23年4月の血液検査でリウマチ因子は高く出たと言われました。
RF132。CRP0.05以下
炎症は低いため経過観察。

24年8月に腰痛のために通院。
24年12月にロキソニンの副作用をみるために血液検査。ついでに、リウマチ因子もみると。
RF49。CRP0.05以下
リウマチ因子は下がっていましたが、手の第2関節や足の裏の痛みや首の痛みがあったため
アザルフィジン250㎎を25年1月8日に処方されました。
1月10日まで、朝晩飲んでいましたが、この薬は飲むのをやめると、次はもっと強い薬にしなければいけなくなると人づてに聞きました。
リウマチでもないのに、一生続けなければいけない薬を飲み続けなければいけませんか?
今やめると、リウマチになったときもうひとつ強い薬になりますか?病院へは、14日火曜日にしか受診出来ません。
やめるのが怖いので受診するまで薬を飲みますが、今すぐ服用を中止した方がいいでしょうか?

回答

当院ホームページの方でも、ご説明させていただいておりますが、リウマチでも炎症反応がなければ、治療は必要ありません。

炎症反応があるとは、
・関節の炎症を表す【MMP-3】が60以上
・全身の炎症を表す【CRP】が陽性
の場合を言います。
この時初めて、リウマチの活動性があるため、治療が必要になります。

リウマチ因子が陽性でも、発症するのは10人中2人と言われており、健康な人でも、リウマチ因子が陽性になることがあります。

アザルフィジンやリウマトレックスなどは、免疫を抑え、結果として炎症を止める薬剤です。
あなたはには止める炎症がないので、意味のない治療です。
薬を服用する理由がありませんので、中止しても問題はありません。
中止したために、リウマチになった時強い薬になるということもありません。

当院ホームページや資料(添付)を参考にしていただければと思います。
 
『リウマチを止める』より

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

自分はリウマチなのかと不安でいっぱい

質問

<60代 女性>
左足裏に痛みがありリウマチ内科を受診したところ、リウマチ因子が陽性と言われ、先生から「その他の数値は問題ないので他のところに痛みが出らたまた来てください」と、この日薬の説明を聞いて帰るように言われ、看護師の方からメトトレキサートの説明を聞きパンフレットをもらって帰宅。
その後、手首、手のひら、手の甲が次々と痛み、左足裏も時々歩くと痛みを感じるようになると、「その症状はリウマチだと思う。数値の高い低いは関係ない。痛みがどの程度日常生活に支障があるか。それが分かるのは患者さんだけ、薬を飲むか飲まないか決めるのは患者さんです」と言われました。
手の痛みがかなり改善し、血液検査の結果も以前と変わらないということで、今は治療の必要はないということになりました。定期的に検査をして経過をみて欲しいと希望しましたが、意味がないと言われ、「日常生活に支障が出たらまた来てください。その時は薬を飲む覚悟で」と言われました。
様子をみているうちに骨が変形してしまったら…短期間にあちこち痛みが出て、もしかしたら悪性リウマチでは…と日々色々考えて不安でいっぱいです。
どうかアドバイスお願いします。

回答

ひとことで言いますと、CRP、MMP-3ともに正常値で炎症が全くありませんので、リウマチの活動性はないため、治療は必要ない状態です。

リウマチ因子(+)、抗CCP抗体(‐)ということですが、リウマチ因子のみが陽性の場合、10人中2人は発症する可能性がありますが、80%の方は発症しませんので、今後リウマチになる可能性は低いと思われます。

今ある様々な痛みは、リウマチは一切関わっていません。
使い過ぎや老化によるものと考えられますので、治療の対象ではありません。
資料を添付いたしますので、参考にしていただければと思います。

 
『リウマチを止める』より

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

ちょうど腫れているときに血液検査をしたので、一時的な数値で膝の腫れがひいてからだと血液検査結果が炎症がな…

質問

<40代 女性>
私は2021年9月に首が痛み寝違えと思いすごしていると、2022年3月に膝が痛み整形外科を受診しました。変形性膝関節症とストレートネックと診断され、同月湿布を貼って飲みに行くと翌日に気分が悪くなり両手首を痛め、そちらも同病院で受診しましたが血液検査されず腱鞘炎と診断されました。肩も痛めたので膝、肩、手首と順にリハビリを受けるころには手首は強直していました。
1年ほどで痛みが9割以上はなくなり、手首の強直をなんとかしなければと整体を受けたときに、足首の傷みもほぼなくなっているが睡眠中に痙攣が起きる事を伝えると病院で診断を受けてほしいと言われそのまま日が過ぎていくうちに、痛みがでたことのない反対側の膝に水が溜まり別の病院を受診したら、リウマチの専門医で手首のレントゲンをみただけでリウマチステージ4だと診断されました。
血液検査の結果はcrpが5.56、rfが27、mmp-3が1600、ccpが43でした。
血液検査の結果が出るまでにプレドニンを処方されましたが、飲んでから口内炎はたまたまできたのかもしれませんが、痛みのある足首が今までにないほどパンパンに腫れ上がり怖くなって先生に許可を得て2日で中止しました。
膝の腫れは薬を飲む前日の受診した夜には腫れが引いていましたし、手のリウマトイド結節のような腫れや痛みが薬でよくなるはずと先生が言われていましたが、そんな事はなかったです。
そういう事もあり、そちらの医院で薬を処方してもらう事に不安があります。

ご相談としては、今回膝が腫れたときに受診しましたが、今までに痛めた部分は9割以上に痛みはなくなっている状況で膝が腫れたりしたのは1年以上ぶりで湿布は貼りましたが2,3日で元の調子の良い状態に戻りました。
ちょうど腫れているときに血液検査をしたので、一時的な数値で膝の腫れがひいてからだと血液検査結果が炎症がなく良くなっているという事もありますでしょうか?
投薬治療をする場合、よくない薬というのはありますか?
手首の強直は治す方法はないでしょうか?

回答

リウマチの本体は炎症です。
RF(+)、抗CCP抗体(+)でリウマチの体質をもたれています。
そして、関節の破壊を表すMMP-3が1600と高値です。
全身の炎症を表すCRPも5.56と高値です。
これは、リウマチの活動性が高く、早急に抗リウマチ薬による治療が必要な状態と考えられます。

プレドニンは、抗リウマチ薬ではありませんので、使用するとしても、短期間です。

当院では15年近く、生物製剤アクテムラを使用しています。
アクテムラは、既存の抗リウマチ薬での治療で効果がない場合に使用できます。
リウマチの治療については、ホームページを参考にしていただければと思います。

膝の腫れが引いた後に血液検査をした場合、検査結果が改善している、ということもあります。
しかし、全く消えるというケースはないと思われます。
いずれも血液検査をして、CRPとMMP-3が正常化していれば、治療は必要ありません。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

先生の本を読み今の治療はやっぱり必要ないのかな、と思い始め、休薬の希望を伝えようと決心しました。

質問

<50代 女性>
リウマチ診断から1年5ケ月が過ぎました。
現在の治療状況は、メトトレキサート12mg/1wとシンポニー2本/1Mです。
以前、篠原先生にこちらで血液検査データを見ていただき、「リウマチ体質ではあるが、活動性なく治療の必要はない」とお返事いただきました。
先生の本を読み今の治療はやっぱり必要ないのかな、と思い始め、休薬の希望を伝えようと決心しました。
篠原先生のクリニックへ受診できるといいのですが、遠方なのですぐにとはいきません。
アルブミンのこと、なぜ血液検査2項目だけで画像診断をやらないのか、
炎症値が低いのに痛むのはなぜか、血液検査は月に1度が適当かなどお聞きしたいです。
右手首の軟骨がすり減り骨と骨の間が狭くなっており、毎日痛いです。

回答

以前いただいたメールでは「アルブミンが低い、と言われた」ということでした。
データを拝見すると、何かしらの原因でγグロブリンが高いとき、アルブミンが低くなっていますが、CRPは0.02ですので、問題はありません。
根本的には、あなたのアルブミンは低くありません。
検査データ(初診時)をみると、アルブミンは59.1(%)です。
しかし実際のアルブミンの数値は、総蛋白×アルブミン(%)です。
その計算式に当てはめると、総蛋白7.5×59.1(%)=4.4になります。
健康な人は、アルブミンは4.0以上になります。
あなたは4.4ですので、超健康レベルです。

画像は過去に起きたことを表します。過去を治すことはできません。
当院では、画像は重要視していません。

関節リウマチは活動性がなければ、治療は必要ありません。
CRP(全身の炎症)とMMP-3(関節の破壊)が共に上昇していれば、リウマチの活動性があるということですので、治療が必要な状態です。
CRPとMMP-3どちらも上昇していなければ、全く活動性がないので、治療は必要ありません。
CRPやMMP-3の上昇がないのに痛みがあるということは、その痛みはリウマチは関わっていないということです。
ほとんどが使い過ぎや老化現象(軽い変形)が原因と考えられます。

もし治療を中止し1カ月が経過した頃に血液検査をしてみて、CRPとMMP-3が上昇していなければ、リウマチは今もこれまでも発症していないということですので、治療は必要ありません。
しかし、CRPとMMP-3が共に上昇していれば、リウマトレックスなどで治療をしたことであなたの免疫系がダメージを受け、いつの間にか病気が出てしまっていたということになり、治療が必要となります。その場合、リウマトレックスやシンポニーではなく、アクテムラが効果的だと思われます。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

リウマトレックスのみで治療中なのですが、他の飲み薬にせずもう生物学的製剤にするべきでしょうか?

質問

<40代 女性>
右手首の軟骨がすり減り骨と骨の間が狭くなっており、毎日痛いです。
リウマトレックスのみで治療中なのですが、他の飲み薬にせずもう生物学的製剤にするべきでしょうか?
また、生物学的製剤にすれば擦り減った部分の痛みはなくなるのでしょうか?
よろしくお願いいたします。

回答

リウマトレックスで治療をされているということですが、まずリウマチかどうかです。
リウマチ因子や抗CCP抗体は陽性でしょうか。

リウマチ因子や抗CCP抗体が陽性で、CRPやMMP-3の上昇がみられた時、リウマチの治療が必要になります。
リウマチは、活動性がなければ治療は必要ありません。
CRPやMMP-3は上昇していますでしょうか。

リウマトレックスは、免疫を抑える薬ですので、痛み止めではありません。
また、生物製剤は炎症を抑える薬です。
すり減った軟骨が再生するわけではありません。

軟骨がすり減っただけで、継続して痛むことはないと思われます。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

リウマチを発症しているとの診断でした。直ぐに治療が必要だと思われますか?

質問

<50代 女性>

リウマチ体質ではあるけれど発症はしていないという事で治療はしていませんでした。
ただし関節痛の痛みが3週間以上続くようであればリウマチを発症している可能性があるので直ぐに受診するように言われました。

6月から目眩(フワフワやグルグル回り嘔吐)と2、3日で消失する関節痛があり婦人科を受診しホルモン補充療法を行っています。
ホルモン剤を内服し始めて1ヶ月半位から目眩も関節痛も無くなりホッとしたのも束の間10月位からまた関節痛が出始めました。
それも手首だけではなく手の中指の第二関節や第三関節、右膝横、左肘、左足小指甲と複数箇所の痛みです。
しかし痛みは3、4日で消失。
様子を見ていたところ11月半ばから右手首の痛みが出始めました。
その痛みは3週間経っても治まらず今月の9日に整形外科リウマチ科を受診しました。
その時に痛みがあった右手首、左手中指の第二関節、左足小指の甲のレントゲンと超音波検査(断層撮影法)そして血液検査を行いました。
レントゲンと超音波検査は異常無しです。
16日に血液検査の結果が出て結果は以下の通りです。
(内は1月の結果です。)

RF定量・・378(124)
抗核抗体 (FA)・・40
HOMOGENEOUS型 ・・40
SPECKLED型・・40
抗CCP抗体・・803.6(83.9)
CRP・・0.224(0.055)

リウマチを発症しているとの診断でした。
弱い薬で治療を始めるか毎月受診し経過観察で様子を見るか来年の1月に受診し今後の事を決める事になっています。
その前に先生にご相談したいと思いメールしました。
血液検査結果が1月と比べ10倍になっているCCP抗体に驚きと不安を感じました。
今回の血液検査結果をご覧になって直ぐに治療が必要だと思われますか?
今後どのようにすれば良いのか分かりません。

長年、高齢者施設の介護士としてリウマチに苦しむ利用者様のお手伝いをしてきました。
歩行困難で車椅子を使用されていたり寝たきりの利用者様もいらっしゃいます。
私も同じ様になってしまうのかと不安で夜も眠れない日が続いております。

回答

膠原病、リウマチの体質をもたれているようですが、お送りいただいた検査データだけでは、リウマチが発症したかどうかはわかりかねます。

CRPは0.22 (±)です。
お手持ちの検査データの中に、
・血小板
・α1グロブリン
・α2グロブリン
・血沈
これらの上昇があれば、炎症がある可能性があります。

しかし、MMP-3が(60以上に)上昇していなければ、リウマチは発症していません。
MMP-3を調べることをお勧めします。

CRPとMMP-3が上昇していなければ、リウマチは発症していませんので、治療の必要ありません。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

担当医には早期発見早期治療が大事だといわれました

質問

<40代 女性>

いつ頃からかはわかりませんが一年以内のことで、朝手のこわばり(五分もすれば回復)、足裏が痛い(指の付け根)、肩、肘、手首が痛いがあり仕事が美容師だし更年期にはいる歳でもあるので、そのせいだとおもってロキソニンテープをはってすごしていました。
足裏や朝の手のこわばりは半年ぐらい前からなくなって今は肩、肘がツンツン痛いかんじです
ノートに体調をつけていると、生理前後に肩、肘の痛みがマシてそれ以外はさほど気にならないぐらいまでおさまる繰り返しです。
ただずっとロキソニンテープを貼るのもいかがなものかと12/5に整形を受診。肩、肘のレントゲンと血液検査をしました。レントゲンは異常なし、血液検査は赤沈が27でCRP 0.08 白血球60.0でリウマトイド因子200 抗CCP抗体170.6で抗核抗体とMMPなんとかは調べていません。数値てきに関節リウマチで間違いないので治療します。と言われて薬を服用するにあたり、胸部レントゲンと血液検査、尿検査をしました。結果次第で薬の投与をはじめます。といわれましたがこれはいま結果待ちです。
貧血になると赤沈が高くなると知り、ちょうど生理中だったなあと思ったり、
検査値はヘモグロビン11.5 ヘマトクリット34.4でした。
以前貧血の治療でフェリチンを飲んでたこともあるし貧血傾向ではあります。
わいわいクリニックのホームページをみて、私はほんまにリウマチなのかと疑問をかんじています。関節が痛いとか炎症して赤くなってるとか腫れてるとか発熱も倦怠感もないし。近くに1軒しかリウマチ科もなくて素直に処方された薬を飲むしかないのかなあと思ってたけど薬には副作用があるし本当に必要であれば飲みますが、今のところ体に不調もかんじませんしどうすればいいのかわかりません。担当医には今は初期なのであまり苦痛をかんじないと思うがこれから色々出てくると思うので早期発見早期治療が大事だといわれました
自分ではセカンドオピニオンを受けてから同じ結果なら投薬をはじめるほうがいいのではないかとおもっています。

回答

リウマチ因子、抗CCP抗体ともに陽性ですので、リウマチの体質は持たれています。
しかし、CRP 0.08と炎症がないので、リウマチの活動性はありません。
リウマチの活動性がないので、今は治療は必要ありません。

今は、自分の免疫力がリウマチの発症を抑えている状態です。
リウマチの活動性がないのに治療をすると、抑えている免疫が落ちて、リウマチの発症が早まる可能性があります。

炎症がないので、今ある痛みは、老化や使い過ぎによるもので、リウマチは関わっていないと思われます。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

リウマチ性多発筋痛症というのは、 CRPが上がるとプレドニンの量を増やしていく。 体に痛みや変化がなくて…

質問

<女性 80代>

初めまして。本人の代わりにメッセージしております。
84歳 母のことについてですが、

去年9月に両方の二の腕の筋肉痛のような痛みが長く続いた為、近くの整形外科を受診。
細かい血液検査などから、リウマチ性多発筋痛症とのことで、プレドニンを飲むことになりまして、今プレドニン3ミリまで減薬になりましたが、
以前、プレドニンを0 辞めるギリギリまでいきそうになった時、CRPが上がりまして、
体には何も変化はないのですが、また増薬になり、月一回の血液検査のCRPがまた更に上がり、
上がっても体に変化はなく痛さもないのですが、
今度は関節リウマチ薬メトトレキサートを処方されてしまいました。
そちらを飲んでから、肝臓の数値がかなり上がりまして、2か月でその薬を辞めることになりまして、辞めてからまだ1か月ですが、CRP0.06になってます。
プレドニンは3ミリ、服用はしておりますが、リウマチ性多発筋痛症というのは、
CRPが上がるとプレドニンの量を増やしていく。
体に痛みや変化がなくてもそういった感じの治療しかないのでしょうか?

回答

リウマチ性多発筋痛症の治療は、原則的にプレドニンが使われます。
CRPが0になるまで、プレドニンを多めに投与します。
その後、CRPが0になれば、そこから0をキープできるように、少しずつ減量します。
ここで、減量のスピードが早すぎたり減量し過ぎたりすると、CRPはまた上昇し、病気が出てきます。

減量しているときに、痛みなど症状がなくても、CRPが上昇しているということは、病気が出ているということですので、
プレドニンを出す(増量する)ことは、間違っていません。

現在、プレドニン3㎎でCRP 0.06ということで、すごく効果があり病気を抑えられているようです。
これ以上は減量せず、春ごろまではしばらくはこのままプレドニン3㎎を続けられ、その後減量について考えられてはいかがでしょうか。
今くらいの量が維持できれば、少量ですので安全だと思われます。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

身体に負荷のかかる薬は使わずに、気力で治して行けたらと思っておりましたが、生活が出来ないのも事実

質問

<女性 40代>
2年半前(2022年6月)からリウマチを発症し、ケブザラやアクテムラを使用して軽減したものの眠れない程の蕁麻疹が発生。2023年6月に副作用が出にくいとされているアザルフィジンを服用したら痛みが悪化し、全身激痛になり3週間寝込みました。
その後はプレドニンを服用しながら煎じて飲む漢方を1年服用、金製剤も試したけど副作用がキツい。リンデロンに変えてもらったら徐々に痛みが増して、立てなくなりました。2024年1月にプレドニン(25mg)に戻して回復。自分のペースで減薬し、8.5mg+ロキソニンで痛いけど日常生活が出来る程度でした。
しかしムーンフェイスや中心性脂肪の加速、最近では体表の気が弱くなってきたのを感じ、小豆島に移住したのをきっかけに脱ステしました。
毎日38℃と全身激痛です。いま脱ステ30日目ですが、カロナール(600mg6時間おき)服用して室内はよちよち歩ける状態です。
しかし12/19から東京で仕事が入っております。出張の鍼灸治療を行っております。(人は治せるのに自分は全く治せません。。)このままだと外出が出来ないので、仕事の10日間だけプレドニンを服用しようか悩み中です。
リウマチを忘れたくても寝返り打つのも激痛なので…極力楽しいことを考えるようにはしてますが。
無自覚でしたが、エネルギーは強い方らしいです。東京に行く前に先生の所で診てもらった方がいいのか…せっかく脱ステしてるのにプレドニンを飲んでもいいのか…。

回答

当院では、アクテムラで湿疹や痒みなどが出た方は、数名いらっしゃいます。
その場合はエンブレルに変更し、痒みなどもなく治療しています。

検査データを拝見すると、リウマチ因子、抗CCP抗体ともに陽性ですので、リウマチの体質をもたれています。
2024年4月の検査データは、CRPが上昇していますので、リウマチの活動性があると思われますが、MMP-3が調べられていませんので、詳しくはわかりかねます。

プレドニンを10日間だけ服用しても、離脱することは可能です。
しかし、プレドニンもカロナールも、リウマチの治療ではありません。
一時的に痛みが消失しても、リウマチならばもとから抑えなければいけません。

直近のデータをみたところ、CRP、MMP-3ともに上昇していますので、やはりリウマチの活動性がみられます。
治療が必要な状態ですので、早めにリウマチの専門を受診されることを勧めます。

◇リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます◇

リウマチの心配はしなくていいと言われましたが、にぶい痛みは残ったままです。 本当にリウマチからではないの…

質問

今年8月両手の手首がじわっと痛くなり整骨院にて治療。
腱鞘炎だろう。と治療を受けていました。
11月末、左手に激痛がはしり指をまげることができず、じっとしていても痛い。が腫れはなし。
ロキソニン湿布飲み薬服用。
翌日昼頃から急激に痛みはおさまる。が気になったので激痛が起きた翌々日に整形外科受診。
血液検査、MRIを受けました。血液検査の結果は添付ファイル1です。
8月の時点で喘息で通っている、内科に相談。その時の血液検査結果が添付ファイル2.3です。
内科ではリウマチの可能性はないと言われる。

ですが、今回整形外科でGAL欠損igg抗体定量が基準値を超えているのでリウマチは否定できない。と言われました。ただ、現状腫れもなく痛みもひどくないのであれば治療の必要はなし。
MRIも異常なし。今の痛みは腱鞘炎と言われました。
気になったので翌日同じ病院のリウマチ専門医を受診。
MRIに炎症がみられるが、腫れもなく、CCP抗体が陰性の事からリウマチの心配はしなくていい。と言われました。
ただ、激痛はなくなったものの、手首や親指下辺りににぶい痛みは残ったままです。
本当にリウマチからではないのかが心配です。
手の専門医を受診しようかも悩んでいます。
よろしくお願いします。

 

回答

抗GAL欠損IgG抗体は、リウマチの初期に出ることがあると言われていますが、陽性だからと言って、リウマチが発症したということではありません。

リウマチ因子(RF)、抗CCP抗体、抗GAL欠損IgG抗体は、リウマチの体質の有無を表します。
あなたは、抗GAL欠損IgG抗体が陽性ですので、リウマチの体質は持たれています。
しかし、CRPは正常値ですので、今はリウマチは発症していないので、治療は必要ない状態だと思われます。

当院では、血液検査で、【炎症を表す】CRPと【滑膜炎を表す】MMP-3が同時に上昇した時、リウマチが発症したということで治療の対象となります。

次に検査をされる時に、CRPとMMP-3を調べてもらい、どちらも上昇していなければ、リウマチは発症していないので、治療は必要ないということです。

今ある痛みは、リウマチは関わっていないと考えられます。

メトトレキサートのみ3錠/週服用しているがこのまま飲み続ける必要があるのか

質問

2023.11に両手の痛みが酷く整形外科を受診。受診前の1週間は全身に痛みが日替わりで場所を変えながら出現していて痛みの部位が特定できず。
受診日3日前ぐらいからは両手の親指と肘から先が痛く洗濯バサミが掴めない、車の運転ができない、包丁が持てない状態。
整形外科でステロイドの痛み止めの点滴をする。その後、血液検査の結果から関節リウマチとの診断でメトトレキサート3錠/週を処方され服用したが2ヵ月経ってもあまり改善されず。
2024.2エタネルセプト50を月2回注射で追加したところ症状が改善され痛みは消失した。
2024.9エタネルセプトを継続しているうちに副反応か酷い湿疹ができるようになり、あまりにも痒くて1ヵ月注射を控える。その期間に症状の悪化なし。
2024.10エタネルセプトを止めて様子を見たいと伝えたところ、医者の指示に従わないのならもう面倒みられないからと激怒される。薬局に行ったら薬剤師さんにエタネルセプトは関節の破壊を止めるものだからメトトレキサートは止めてもエタネルセプトは継続したほうが良いと言われる。
現在はメトトレキサートのみ3錠/週服用しているがこのまま飲み続ける必要があるのか疑問。痛いところも炎症もなくウォーキングも10Kmしている。

(補足)2016.12に間質性肺炎と診断され定期的に現在に至るまで大学病院に通院経過観察中。その際にリウマチ因子はあるからいつかは発症するかもしれないと言われる。昨年関節痛になる前にインフルエンザに罹患したことが何か関係しているのか以前にもウイルス感染時に同じようなことがあった。
勝手に服用を止める判断は良くないことはわかっているが、一生飲み続けないといけない薬というのが本当なのかどうかよくわからなくなっています。薬の量が標準の半分なのだから飲みなさいと言われていてそれも疑問です。
今後どのように向き合ったらよいのか教えていただきたくご相談しました。

回答

リウマチに対するリウマトレックスの処方は2~8cとなっています。
リウマトレックス3cでは効果がなかったようですが、通常4~5c投与し効果判定をします。
3cでは、量が少なかったのかもしれません。
しかし、間質性肺炎の既往がある場合、リウマトレックスの使用は、以前は禁忌、現在は警告となっています。
リスクが高いため、肺の疾患がある方には、一般的にはプログラフが使われています。

エタネルセプトを追加され、症状が改善したとのことですので、エタネルセプトが単独で効いたと思われます。
しかし、副作用で湿疹が出たのであれば、それは使えないので薬の変更が必要となります。
リウマトレックスが使いにくく、エタネルセプトも使えないので、生物製剤アクテムラがお勧めです。

薬は飲みたくない、もうリウマチは治っていると思われるのであれば、1カ月間休薬することを勧めます。
休薬して1か月後に血液検査をし、CRPやMMP-3どちらも上昇していなければ、今はリウマチの活動性がおきてないので、治療は今は必要ない状態だということです。
リウマチ因子や抗CCP抗体が陽性の方は、休薬すると再発する可能性は高いので、お気を付けください。
一方、CRPやMMP-3が上昇していれば、治療が必要な状態だということです。
その場合は、リスクの少ないアクテムラでの治療を勧めます。

入院して状態がだんだん悪くなる奥さんを心配して…その後

その後

以前送ってこられた血液検査のデータをみて、
1.鉄欠乏性貧血とその治療(鉄剤の投与)
2.低アルブミン血症(炎症を止める)
3.血糖コントロール不良
4.リウマチ性多発筋痛症の有無を指摘しました。
その後、まだ調子が良くないということで、総合病院に転院すると連絡があり、最新の検査データを送ってこられました。この間、貧血の治療とプレドニンの減量をされたようでした。
●Hb 9.8↓、フェリチン 841.7↑、血清鉄 257↑
●リウマチ因子(-)、抗CCP抗体(-)、抗G欠損IgG抗体(-)
●CRP 1.0↑、MMP-3 77.1↑
まず、鉄欠乏性貧血についてです。
フェリチンと血清鉄は高値です。以前はフェリチンが調べられていなかったので、鉄欠乏性貧血のため鉄剤の投与が必要だと思われました。しかし、今回の検査で貯蔵鉄は十分にあることがわかりましたので、鉄の利用障害による鉄欠乏性貧血だということがわかりました。そのため、鉄剤の投与は即刻中止し、鉄の利用障害の原因と思われる炎症を止めることが必要です。
リウマチ性多発筋痛症という診断は正しいのか疑わしい状況でしたが、リウマチ因子、抗CCP抗体、抗GAL欠損IgG抗体すべてマイナスですので、最初の診断のとおり、リウマチ性多発筋痛症であるようです。
そして、プレドニンを減量したと思われ、CRPとMMP-3が上昇していて、リウマチ性多発筋痛症の活動性が出てきたと思われます。この炎症がすべての原因で、貧血や低アルブミン血症が起きていると思われます。炎症がなくなるようにステロイドを増量すれば、貧血も低アルブミン血症も改善に向かうと思われます。
炎症がなくなれば、HbやALBは改善に向かうと考えます。プレドニンを増量することで、血糖のコントロールが難しくなります。これは、転院先の糖尿病の専門医によるインシュリンの治療が必要になってくると思われます。
そうすれば、現状は打破できるのではないか、と私は思っています。

その他の改善症例につきましては、
院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。

書籍について

交通アクセス

わいわいクリニック 外観写真

〒710-0133 岡山県倉敷市藤戸町藤戸2-10
TEL / 086-428-8525
受付時間 / 8:30~11:00 14:00~17:00(土曜 13:30~15:00)
休診日 / 木曜・日曜・祝日

診療時間
9:00~12:00 休診休診
14:30~17:30 休診休診

☆印の土曜日午後は 14:00~16:00 外来(相談)

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