質問
2023.11に両手の痛みが酷く整形外科を受診。受診前の1週間は全身に痛みが日替わりで場所を変えながら出現していて痛みの部位が特定できず。
受診日3日前ぐらいからは両手の親指と肘から先が痛く洗濯バサミが掴めない、車の運転ができない、包丁が持てない状態。
整形外科でステロイドの痛み止めの点滴をする。その後、血液検査の結果から関節リウマチとの診断でメトトレキサート3錠/週を処方され服用したが2ヵ月経ってもあまり改善されず。
2024.2エタネルセプト50を月2回注射で追加したところ症状が改善され痛みは消失した。
2024.9エタネルセプトを継続しているうちに副反応か酷い湿疹ができるようになり、あまりにも痒くて1ヵ月注射を控える。その期間に症状の悪化なし。
2024.10エタネルセプトを止めて様子を見たいと伝えたところ、医者の指示に従わないのならもう面倒みられないからと激怒される。薬局に行ったら薬剤師さんにエタネルセプトは関節の破壊を止めるものだからメトトレキサートは止めてもエタネルセプトは継続したほうが良いと言われる。
現在はメトトレキサートのみ3錠/週服用しているがこのまま飲み続ける必要があるのか疑問。痛いところも炎症もなくウォーキングも10Kmしている。
(補足)2016.12に間質性肺炎と診断され定期的に現在に至るまで大学病院に通院経過観察中。その際にリウマチ因子はあるからいつかは発症するかもしれないと言われる。昨年関節痛になる前にインフルエンザに罹患したことが何か関係しているのか以前にもウイルス感染時に同じようなことがあった。
勝手に服用を止める判断は良くないことはわかっているが、一生飲み続けないといけない薬というのが本当なのかどうかよくわからなくなっています。薬の量が標準の半分なのだから飲みなさいと言われていてそれも疑問です。
今後どのように向き合ったらよいのか教えていただきたくご相談しました。
回答
リウマチに対するリウマトレックスの処方は2~8cとなっています。
リウマトレックス3cでは効果がなかったようですが、通常4~5c投与し効果判定をします。
3cでは、量が少なかったのかもしれません。
しかし、間質性肺炎の既往がある場合、リウマトレックスの使用は、以前は禁忌、現在は警告となっています。
リスクが高いため、肺の疾患がある方には、一般的にはプログラフが使われています。
エタネルセプトを追加され、症状が改善したとのことですので、エタネルセプトが単独で効いたと思われます。
しかし、副作用で湿疹が出たのであれば、それは使えないので薬の変更が必要となります。
リウマトレックスが使いにくく、エタネルセプトも使えないので、生物製剤アクテムラがお勧めです。
薬は飲みたくない、もうリウマチは治っていると思われるのであれば、1カ月間休薬することを勧めます。
休薬して1か月後に血液検査をし、CRPやMMP-3どちらも上昇していなければ、今はリウマチの活動性がおきてないので、治療は今は必要ない状態だということです。
リウマチ因子や抗CCP抗体が陽性の方は、休薬すると再発する可能性は高いので、お気を付けください。
一方、CRPやMMP-3が上昇していれば、治療が必要な状態だということです。
その場合は、リスクの少ないアクテムラでの治療を勧めます。