質問
<50代・女性>
検査データにつきましてはファイルを添付しておりますので、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
■診断時期
2014年 回帰性リウマチ診断
2020年 リウマチ診断
(2011年 橋本病診断:経過観察、服薬なし)
■経過
・回帰性リウマチ診断後から2020年のリウマチ診断までは、年に数回程度、肩や手首、股関節などが痛くなり、2、3日で痛みが引く、という状況でした。この間は頓服で痛み止めを服用しておりました。
・リウマチ診断後の経過は以下のとおりです。
2020年、手首の痛みが続いたため受診。
診断後、MTX3錠/週でスタートし、3か月後に4錠/週に増えました。
服薬当初から下腹部痛があり、増量後は下腹部痛に加えて生理不順、不正出血があり、医師に相談しましたが、そのような副作用はない、とのことで継続しておりました。
その後、不正出血が続いたため、怖くなり自己判断で服薬をやめました。
こちらのクリニックでは1年ほど治療をしました。
2023年、治療再開(受診先は変更)
前回の治療から時間がたっており、同様の不調が出るとは限らないこと、MTXが優れた薬であるとのことで、再度MTX4錠/週に加えてフォリアミンを勧められ服薬しております。
下腹部痛は時々ありますが、前回ほどではありません。
ただ、徐々にγ-GTPが上がってきており、不安を感じています。
先日(2025.4)の受診では、データは安定しているとのことですが、最近、足首の痛みや腫れが続いています。
■ご相談
現在の治療をこのまま続けて良いのか、不安に感じております。
先生が推奨されている治療を受けることが可能かどうかも含め、他に選択肢となる治療法がございましたら、ご教示いただけますと幸いです。
「リウマチを治す」というより、できるだけ長く、心身が良い状態を保てたら…と考えております。
お忙しい中恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。
回答
抗核抗体(+)、リウマチ因子(+)ですので、膠原病・関節リウマチの体質をもたれていることは、理解しました。
関節の炎症を表すMMP-3は調べられていないようですが、全身の炎症を表すCRPは0.03ということで、炎症がありませんので、リウマチの活動性はなく、治療の必要はないと思われます。
今ある痛みは、リウマチは関わっておらず、使い過ぎや老化などが原因ではないかと考えられます。
生物製剤は、CRP(炎症)を抑える薬です。
あなたは、今は、抑える炎症がありませんので、生物製剤は一切必要ありません。
当院では、関節エコーやMRIでの関節の炎症は、治療の参考にしていません。
CRPとMMP-3が同時に上昇した時、リウマチが発症したと考え、治療の対象としています。
リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます