
執筆者プロフィール
篠原 佳年(しのはら よしとし)
1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。
膠原病、主に関節リウマチを専門としている。一早く生物学的製剤アクテムラを導入し、全国から多くの方が来院。現在まで約700例の実績。
リウマチと診断された方へ
【「MMP-3(関節の破壊)の上昇」の理解ができないリウマチの専門医。関節リウマチと誤診し、間違った治療へ。】へのアクセス数が多いことから、読み返してみたところ、CRPについての情報を記載していませんでしたので、修正しました。初診時のデータを確認したところ、CRPは上昇していました。リウマチの体質がなく、CRPとMMP-3が上昇していることから、リウマチ性多発筋痛症が正しい診断となります。
この症例から、いろいろなことが教訓としてわかります。
まず「リウマチ性多発筋痛症」という病気そのものを、リウマチの専門医が知らない、ということです。そのために、治療をされている方が多くいます。
またリウマチの治療といえば、免疫を抑えることだと思い込んでいるドクターが、今でも非常に多いことです。
リウマチなら、まずリウマトレックス、プレドニンなどの免疫抑制剤を投与して、効果がなければ最終的に生物製剤と、初めから治療のプランが決まっているかのように、思えてなりません。治療の効果の判定も、炎症所見の有無ではなく、患者さんに体調を聞き、それで治療薬を増やしたりしているようです。
しかし、実際リウマチで生きていることは、「炎症」です。その炎症を抑えることが、本来あるべきリウマチの治療です。炎症を抑えることで、リウマチの活動性がなくなり、痛みも消失し、関節変形の進行も止まります。
以前は、リウマチの治療といえば、ステロイドやリウマトレックスといった、免疫を抑えるリスクの高い治療しかありませんでした。
しかし十数年前から、リウマチの治療は、免疫を抑えずとも、直接「炎症を抑える」ことで、リウマチの進行を止める治療ができるようになっています。しかし今でもなお、新しい治療を受け入れず、リウマトレックスなどのリスクの高いリウマチ薬をひたすら信じ続けているドクターは、今でも後を絶ちません。
リウマチの治療は、免疫を抑える必要は全くないのです。
「炎症を止めること」、それこそがリウマチの治療です。
リウマチの体質があったとしても、炎症がなければ、治療は必要ないのです。
このことを、多くの皆さんが理解されることを願っています。
執筆者プロフィール
篠原 佳年(しのはら よしとし)
1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。
膠原病、主に関節リウマチを専門としている。一早く生物学的製剤アクテムラを導入し、全国から多くの方が来院。現在まで約700例の実績。
その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。
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TEL / 086-428-8525
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