リウマチ性多発筋痛症というのは、 CRPが上がるとプレドニンの量を増やしていく。 体に痛みや変化がなくてもそういった感じの治療しかないのでしょうか?

質問

<女性 80代>

初めまして。本人の代わりにメッセージしております。
84歳 母のことについてですが、

去年9月に両方の二の腕の筋肉痛のような痛みが長く続いた為、近くの整形外科を受診。
細かい血液検査などから、リウマチ性多発筋痛症とのことで、プレドニンを飲むことになりまして、今プレドニン3ミリまで減薬になりましたが、
以前、プレドニンを0 辞めるギリギリまでいきそうになった時、CRPが上がりまして、
体には何も変化はないのですが、また増薬になり、月一回の血液検査のCRPがまた更に上がり、
上がっても体に変化はなく痛さもないのですが、
今度は関節リウマチ薬メトトレキサートを処方されてしまいました。
そちらを飲んでから、肝臓の数値がかなり上がりまして、2か月でその薬を辞めることになりまして、辞めてからまだ1か月ですが、CRP0.06になってます。
プレドニンは3ミリ、服用はしておりますが、リウマチ性多発筋痛症というのは、
CRPが上がるとプレドニンの量を増やしていく。
体に痛みや変化がなくてもそういった感じの治療しかないのでしょうか?

回答

リウマチ性多発筋痛症の治療は、原則的にプレドニンが使われます。
CRPが0になるまで、プレドニンを多めに投与します。
その後、CRPが0になれば、そこから0をキープできるように、少しずつ減量します。
ここで、減量のスピードが早すぎたり減量し過ぎたりすると、CRPはまた上昇し、病気が出てきます。

減量しているときに、痛みなど症状がなくても、CRPが上昇しているということは、病気が出ているということですので、
プレドニンを出す(増量する)ことは、間違っていません。

現在、プレドニン3㎎でCRP 0.06ということで、すごく効果があり病気を抑えられているようです。
これ以上は減量せず、春ごろまではしばらくはこのままプレドニン3㎎を続けられ、その後減量について考えられてはいかがでしょうか。
今くらいの量が維持できれば、少量ですので安全だと思われます。

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執筆者プロフィール

篠原 佳年(しのはら よしとし)

1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。
膠原病、主に関節リウマチを専門としている。一早く生物学的製剤アクテムラを導入し、全国から多くの方が来院。現在まで約700例の実績。

その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。



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