病院に行くと、血清反応陰性関節リウマチと診断され、薬を処方されました。この病気はリウマチなのですか?

質問

<10代・女性>
血液検査は陰性だけれど骨びらんがあり、血清反応陰性関節リウマチと言われました。
それから3ヶ月ほどアザルフィジン250mgを1日1錠服薬しました。
けれど9月の採血結果を10月の診察でみた際は、血液検査の数値は少し上がり、関節痛の範囲も広がっていることから、イグラチモドを1日1錠の服薬に変わりました。

私の場合、初期段階でかつ軽度なため過度な心配はいらないと思いますが、この治療法で良いのでしょうか。

7月 ▶︎ 9月
RF定量 14 ▶︎ 18
MMP-3 16.7 ▶︎ 23.9
血沈は基準値の3、CCP、CRPも基準値以下です。

回答

一般的に、血清反応陰性関節リウマチは、
リウマチ因子や抗CCP抗体が陰性で、炎症をあらわすCRPも陰性、関節エコーだけで異常があり、MMP-3が上昇する病気です。

7月のデータをみると、
エコーで骨びらんがあると言われたようですが、MMP-3は正常値ですので、活動性はありませんので、治療は必要ありません。

しかし9月には、リウマチ因子は陰性から陽性に変わっていますので、リウマチの体質をもっている、ということに変わっています
おきるとすれば関節リウマチで、血清反応陰性関節リウマチの可能性はなくなります。
この時も、CRPとMMP-3は正常値ですので、活動性は全くなく、治療の対象にはなりません。
予防投与も早期投与も、全く必要ありません。
今あなたが感じている症状は、リウマチは1ミリも関与していません。

あなたにリウマチの治療が必要になるのは、CRPとMMP-3が同時に上昇した時のみです。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます





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執筆者プロフィール

篠原 佳年(しのはら よしとし)

1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。
膠原病、主に関節リウマチを専門としている。一早く生物学的製剤アクテムラを導入し、全国から多くの方が来院。現在まで約700例の実績。

その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。



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