治療開始当初より症状が悪化しました。このまま現在の治療を続けることが自分にとって最適なのか疑問を感じています。

質問①

<50代 女性> RF 5、CRP 0.01
関節や筋肉が痛く、2024年7月に、血液検査では数値に出ない関節リウマチと診断され、メトトレキサートを開始しました。
当初は関節の痛みが軽減しましたように思いましたが、徐々に症状が悪化していきました。
その後、アダリムマブBSを3ヶ月使用しましたが、太腿の筋肉痛が出て症状が改善さないことから診察時に難治性関節リウマチと説明を受けました。
現在はアクテムラを使用し、関節痛の症状は改善傾向にあります。
関節の変形もありません。
太腿の痛みはイグラチモド服用で改善したようです。
ただ左足首の痛みが特に朝と夜に痛み、就寝中は腰や左足が痛みます。
治療を続ける中で、
• 経済的な負担が大きいこと
• 治療開始当初より症状が悪化した
ことから、このまま現在の治療を続けることが自分にとって最適なのか疑問を感じています。

回答①

リウマチなのかどうか、治療が必要なのかどうかについては、初診時の検査データで判断をします。
お送りいただいた8月~12月までの検査データから推察すると、あなたはリウマチの体質はなく、炎症もないため、
リウマチではなく、治療は必要ないものと思われます。

まず、関節リウマチは、一般的には、リウマチ因子や抗CCP抗体、抗GAL欠損IgG抗体のいずれもなければ、リウマチにはなりません。
いずれか一つでも陽性で、CRP(全身の炎症を表す)と、MMP-3(関節炎を表す)が同時に上昇した時のみ、リウマチの活動性があるとみなし、治療の対象になります。

あなたは「血液検査では数値に出ない関節リウマチ」と診断されたようですが、血液検査に出ない関節リウマチは、血清反応陰性関節リウマチと言います。
この場合、リウマチ因子、抗CCP抗体、CRPはすべて陰性ですが、MMP-3のみが上昇します。
あなたのMMP-3は上昇していますが、プレドニゾロンを服用しているために上昇していると考えられます。
仮にMMP-3のみが上昇していたとしても、慢性の関節炎(滑膜炎)がおきているだけですので、経過観察で良いとされています。
リウマチであるという証拠もなく、あなたの治療は間違っていると思われます。

アダリムマブやアクテムラは、炎症を抑える(CRPを下げる)薬です。
リウマチもなく、抑える炎症がないのに、使う理由が全くありません。
あなたはその他にも、メトトレキサートやプレドニゾロンなど多くの薬を使って治療をされているようですが、このような薬の処方はありえませんし、聞いたこともありません。
身体へのリスクだけがあり、使う必要性がない薬だと思います。
そのような治療は即刻中止するべきだと、私は考えます。

初診時の検査データをお送りいただければ、詳しくご説明ができるかと思います。
またご来院いただければ、どこから痛みがきているのかなども、ご説明できるかと思います。

質問②

<初診時の検査データ> CRP 0.02
初診時の検査データが手元にありましたので、添付します。
参考までに、関節リウマチと診断される前に筋肉痛や手指の関節痛が強く、頚椎ヘルニアと診断されました。
当時、頚椎ヘルニアは「治療に必要なはい」との説明を受けておりました。
いただいた資料を拝見し、私自身もリウマチではない可能性が高いのではないかと感じております。
また先生のご指摘どおり、MMP-3はプレドニゾロン服用後に上昇しており、担当医からもその旨の説明があったかと思います。
本来ならば先生に直接見ていただきたいのですが、受診が難しい状況です。
質問がございます。
アクテムラを摂取すしないと全身の痛みが強く、接種すると痛みが和らぎます。
この状況で治療を中止することに不安があり、仕事や家事ができなくなるのではないかと心配しております。
今後、私はどのように考え、どのような方向性を持てばよいのか悩んでおります。
ご助言いただけましたら、大変ありがたく存じます。

回答②

初診時の検査データを拝見したところ、CRPは0.02ですので、炎症所見がありませんので、治療は必要ない状態だったということがわかります。

勘違いされているようですが、アクテムラは鎮痛剤ではありませんので、痛みを楽にすることはありません。
CRPを下げる薬ですので、炎症がなければ、使う理由がありません。

あなたは初めから炎症所見がありませんので、今の治療は、明らかに間違っていて、全く必要のない意味のない治療ですので、すべて中止するべきです。
すべての薬を中止し、痛みがあれば鎮痛剤で対応することを勧めます。

すべての薬を中止して1か月後、痛みがあれば血液検査をし、その結果をお送りいただければ、アドバイスが出来るかと思います。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます





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当院のリウマチ治療 リウマチSOS

執筆者プロフィール

篠原 佳年(しのはら よしとし)

1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。
膠原病、主に関節リウマチを専門としている。一早く生物学的製剤アクテムラを導入し、全国から多くの方が来院。現在まで約700例の実績。

その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。



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