質問
<80代 男性> RF 15、CRP 1.67、MMP-3 348.9
高齢につき本人に代わって相談させていただきます。
2012年に臀部や肩等が痛み出し、朝の手の強張り、微熱が続くようになりました。市立病院のリウマチ科を受診するとリウマチ多発筋痛症の診断。
メテレート2mg 1回4錠
プレドニゾロン1mg1回3.5錠
リマプロストアルファデスク5ug1回1錠
ロキソニンテープ
を処方されましました。
しかし現在に至るまで、症状が軽くなることはなく、痛みがひどくなり続け、朝の強張りが酷くなり、手首足首から先がパンパンに腫れ、夜中から明け方にかけては眠れないほどの痛みが特に肩、腕、足にあるようです。痛みで外出等もどんどん減り今では筋力も落ち歩行も困難になっております。
薬はずっとプレドニンが処方され、ここ数年はプレドニン1mg1日4錠
ロキソプロフェンNa錠60mg1日1錠
を処方されています。
そちらの病院でのアクテラムの治療が父にも効果がありそうなら、残念ながら遠方過ぎて通院はできませんが、可能性があるのならどこか近くで同じような治療の病院を探してみたいと思い、ご相談させていただきました。よろしくお願いいたします。
回答
2012.11.27のデータを拝見しましたが、この内容では、リウマチ性多発筋痛症とは診断できないデータです。
この内容では、リウマチ性多発筋痛症とは診断できないデータです。
・リウマチ因子、抗CCP抗体、抗GAL欠損IgG抗体がすべて陰性
・CRP、MMP‐3が共に上昇している
このような場合は、リウマチ性多発筋痛症と考えられます。
お父様の場合、リウマチ因子は陰性ですが、抗CCP抗体や、抗GAL欠損IgG抗体は調べられていません。
MMP‐3はやや上昇していますが、CRPは0.2と正常値です。
症状はリウマチ性多発筋痛症の症状によく似ていますが、血液検査の結果から、この時点では、
リウマチ性多発筋痛症は発症していなかったと思われます。
それなのに、身体にリスクの多い免疫抑制剤(メトレート)や、副作用の多いステロイド(プレドニン)を長期間投与されています。免疫力や体力は相当低下し、体調を崩しているのではないか、高血圧、糖尿病、不眠症、緑内障など副作用が現れているのではないかと予想されます。
また、最近の検査データを拝見すると、CRP、MMP-3はさらに上昇しています。
MMP-3はプレドニンを服用すると上昇しますが、数値が高く、CRPと共に上昇していますので、今回は炎症がはっきり現れていて、治療の効果がないものと思われます。
リウマチ因子は陽性に近くなっていますので、リウマチの可能性も考えられます。
当院に来られたら、すべてを調べることができます。
病気がリウマチなのかリウマチ性多発筋痛症なのか、この炎症がどこから来ていて、どうすれば炎症を止められるのかなどを、ご説明ができるかと思います。
1~2ヶ月通院していただければ、長い間続いた痛みも消失し、体調も良くなってくると思われます。
その後の治療については、その時に改めてご相談いただければと思います。
リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます



