一生、リウマチと付き合わないといけないのかと思うと気がとても重いです。

質問

<60代・女性>
篠原先生、初めまして。
先生のホームページを拝見し、メールさせて頂きます。

リウマチの診断を受けたのは24/9/30の血液検査後です。
まずはMTXで治療を始めましたが副作用が出だしたので、24/11/26にアクテムラを2週間に一本の自己注射になり、今に至っています。
上記の通り、白血球の数値と血小板の数値が下がり始めて先月から3週間に一本になりました。
先生のご説明で白血球減少は見せかけで免疫は低下は実際にはしていないとのことですが、血小板も下がってきていて、心配です。
又、注射の間隔が1週間長くなるのも少し不安です。

又、炎症数値は下がりましたが、指の関節部はなんか重い感じが残っています。
こわばりはありませんが。
ずっとこんな感じなのでしょうか❓

リウマチの診断を受ける少し前に骨粗鬆症の診断も受けていて、リセドロンを週1回飲んでいますが、なかなか数値が改善せず、カルシウムの数値が今回、下がっているのでカルシウムの薬を飲み始めました。
これはリウマチと関連ありますよね❓

予期せぬリウマチの発症で心配ばかりしています。
一生、リウマチと付き合わないといけないのかと思うと気がとても重いです。

どうぞ良きアドバイスをお願い致します。

回答

「担当医の誤解」
①アクテムラの副作用で白血球数が減少したために、1週間延ばしたこと
これは間違っています。
私の15年間の経験上、アクテムラを使うと、ほとんどの方は白血球数が減少します。
これは、見かけ上減少しているだけなので、全く問題はありません。

②アクテムラの副作用で血小板が減少しているために、1週間延ばしたこと
確かに、アクテムラの副作用で血小板が減少する頻度は、1.8%と報告されているようです。
しかし私の経験上、3割近くの方は血小板が減少しています。
血小板は、10万以上あれば、出血のリスクが少なく問題はありません。
5万を切るようであれば、すぐ中止し薬の変更が必要戸思われます。

上記のように、担当の先生が誤解されているだけですので、1週間延ばす必要はありません。
(参考ですが、3週間毎でも、CRPが0.05以下であれば、2週間毎と同じ効果があるということになります。
しかし、季節によって変化することもありますので、2週間毎に戻すことを勧めます。)

③リウマチの治療は、CRPを下げることです。
治療でできることは、CRPを下げることですので、CRPが下がっても、手指に違和感があるのであれば、過去にリウマチの活動性があったときにダメージを受けた箇所だったり、よく使い過ぎていたり、すでに変形があるなどで、違和感が出ている可能性があります。
治るまでには時間がかかることもありますので、治るまでは大事に使うことを勧めます。

④骨粗鬆症についてですが、
女性は生理が止まると、ホルモンの関係で骨がもろくなり、骨粗鬆症が起こりやすくなると言われています。
あまり知られていませんが、リウマチは初期の段階から、レントゲン的に骨粗鬆症の所見がみられます。
そのため骨粗鬆症の治療は必要だと思います。
しかし治療をして、カルシウムを飲んだからといって、全ての人が数値が正常化したり、骨折のリスクがなくなるわけではありません。
どんな治療をしたとしても、身体特に筋肉をよく使って動かなければ、薬はあまり吸収されないと思われます。
骨粗鬆症が気になるようであれば、筋肉を強くするために運動をすることをお勧めします。
ストレスでCRPが上昇するということは、聞いたことはありません。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます

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