薬を始めた方がいいと思うと言われましたが、免疫抑制剤を使うことにとても不安でいます。

質問

<40代 女性>RF(+)、抗CCP抗体(-)、CRP 0.01、MMP-3  37.1
初めまして。先生のような方に出会いたかったです。
私は長男を出産したあとの人間ドックでリウマチ因子が37?と高めで近くのリウマチ科に行きました。
産後ということと、その時には朝、なんとなく右手がこわばる?ような感じはありましたが気にならないレベルでした。
抗CCPは基準値内ではあるものの、少しは数値として出る程度でした。
なのでリウマチのリスクはあるので早くから薬を始めることが望ましいと言われました。
リウマチのお薬は副作用がとても怖く、なるべく薬に頼りたくないと思っていたので経過観察にしてもらいました。
その5年後に娘を出産した後のリウマチ因子が156に上がり、手の強張りも左右に出てきました。(右手の方が強い)
ただ痛みはなかったので今回も様子を見てもらいました。
しかし今年の5月頃から右手の中指と薬指の第二関節あたりが痛むようになりました。
少し力を入れる家事(お風呂掃除や雑巾掛け)をしていると(痛っ!)と思うことがあります。
これはリウマチを発症しているのかと思い、不安でいます。
病院に行きましたが、リウマチ因子が126ほどで抗CCPはなぜか測定していませんでした。
薬を始めた方がいいと思うといわれましたが、免疫抑制剤を使うことにとても不安でいます。
ただ、このままリウマチが進行してしまうのも不安です。
子供も小さいので体が不自由になってしまうのも怖いです。
リウマチは肺や血管にも炎症を及ぼして悪性リンパ腫のリスクも高いようで、放置しておくのも薬を使うのも怖くて、こちらに辿り着きました。関東なら少し遠くても行きたいところですが、まだ子供も小さく自由が効かない状態です。
私は先生のような方を信頼したい。
体のことなので、やはり信頼できる方のもとで必要な治療したいと思っています。

回答

検査データを拝見すると、
抗CCP抗体は陰性ですが、リウマチ因子は陽性ですので、リウマチの体質をもたれていることは理解しました。

リウマチ因子が高値でも、抗CCP抗体が陰性だったり、その逆でリウマチ因子が陰性でも、抗CCP抗体だけが高値という方はたくさんおられます。
数値の高い低いが問題ではありません。
リウマチ因子、抗CCPP抗体どちらかでも陽性であれば、リウマチの体質をもっているということです。
しかし、リウマチの体質があるだけでは、治療の対象にはなりません。

今感じておられる痛みが、リウマチからきているかどうか、リウマチが発症しているのかどうかについては、血液検査で、
・全身の炎症を表すCRP
・関節の炎症を表すMMP-3
が、同時に上昇しているかどうかです。

あなたの場合、全身の炎症を表すCRPは0.01、関節の炎症を表すMMP-3は37.1と、どちらも正常値ですので、炎症所見が全くありません。
今はリウマチは発症していませんので、治療は必要ありません。

今の手指の痛みに、リウマチは100%関わっていません。
おそらく使い過ぎか、老化、全身の筋力低下などが原因ではないかと思われます。

あなたの検査データをみると、
・鉄欠乏性貧血があるので、身体に酸素がいきわたらない状況と思われます。
・肝臓の数値(AST、ALT)があまりに低いので、代謝が悪くなっっている。また運動不足が予想されます。
・LDHが低値のため、疲れやすく、疲労がとれにくい状況だと思われます。
温度の変化や冷えることで、痛みを感じやすくなっているのではないかと思われます。
まずは貧血の原因を探し、治療をすることが大事だと思われます。
貧血の問題が解決したら、少し運動をすることを勧めます。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます





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執筆者プロフィール

篠原 佳年(しのはら よしとし)

1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。
膠原病、主に関節リウマチを専門としている。一早く生物学的製剤アクテムラを導入し、全国から多くの方が来院。現在まで約700例の実績。

その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。



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