先生の本を読み今の治療はやっぱり必要ないのかな、と思い始め、休薬の希望を伝えようと決心しました。

質問

<50代 女性>
リウマチ診断から1年5ケ月が過ぎました。
現在の治療状況は、メトトレキサート12mg/1wとシンポニー2本/1Mです。
以前、篠原先生にこちらで血液検査データを見ていただき、「リウマチ体質ではあるが、活動性なく治療の必要はない」とお返事いただきました。
先生の本を読み今の治療はやっぱり必要ないのかな、と思い始め、休薬の希望を伝えようと決心しました。
篠原先生のクリニックへ受診できるといいのですが、遠方なのですぐにとはいきません。
アルブミンのこと、なぜ血液検査2項目だけで画像診断をやらないのか、
炎症値が低いのに痛むのはなぜか、血液検査は月に1度が適当かなどお聞きしたいです。
右手首の軟骨がすり減り骨と骨の間が狭くなっており、毎日痛いです。

回答

以前いただいたメールでは「アルブミンが低い、と言われた」ということでした。
データを拝見すると、何かしらの原因でγグロブリンが高いとき、アルブミンが低くなっていますが、CRPは0.02ですので、問題はありません。
根本的には、あなたのアルブミンは低くありません。
検査データ(初診時)をみると、アルブミンは59.1(%)です。
しかし実際のアルブミンの数値は、総蛋白×アルブミン(%)です。
その計算式に当てはめると、総蛋白7.5×59.1(%)=4.4になります。
健康な人は、アルブミンは4.0以上になります。
あなたは4.4ですので、超健康レベルです。

画像は過去に起きたことを表します。過去を治すことはできません。
当院では、画像は重要視していません。

関節リウマチは活動性がなければ、治療は必要ありません。
CRP(全身の炎症)とMMP-3(関節の破壊)が共に上昇していれば、リウマチの活動性があるということですので、治療が必要な状態です。
CRPとMMP-3どちらも上昇していなければ、全く活動性がないので、治療は必要ありません。
CRPやMMP-3の上昇がないのに痛みがあるということは、その痛みはリウマチは関わっていないということです。
ほとんどが使い過ぎや老化現象(軽い変形)が原因と考えられます。

もし治療を中止し1カ月が経過した頃に血液検査をしてみて、CRPとMMP-3が上昇していなければ、リウマチは今もこれまでも発症していないということですので、治療は必要ありません。
しかし、CRPとMMP-3が共に上昇していれば、リウマトレックスなどで治療をしたことであなたの免疫系がダメージを受け、いつの間にか病気が出てしまっていたということになり、治療が必要となります。その場合、リウマトレックスやシンポニーではなく、アクテムラが効果的だと思われます。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます





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執筆者プロフィール

篠原 佳年(しのはら よしとし)

1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。
膠原病、主に関節リウマチを専門としている。一早く生物学的製剤アクテムラを導入し、全国から多くの方が来院。現在まで約700例の実績。

その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。



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