MMP-3が陰性だった為不信感はあったのですが、『今治療しないと関節がボロボロになりますよ!変形したら二度と治りませんよ!!』と言われ、メトジェクトを開始しました。

質問

<20代 女性>RF(+)、抗CCP抗体(-)、CRP 0.48
2026年4月下旬から事務職より転職して、厨房職員として働き始めました。11時から21時まで、食事休憩を除き立ちっぱなしの忙しい仕事でした。GW過ぎ頃から微熱、咳などの風邪症状がみられましたが、市販の風邪薬を飲んで働いていました。咳が酷かったため市販の咳止めも飲みました。2週間くらいで風邪症状は少し改善しましたが、その頃からあった関節の痛みが増強していき(風邪のためのの関節痛だと思っていた)、手指の腫脹から、手首の痛み、その後数日かけて足首、肩、肘など大きい関節などの痛み、あまりの痛みの増強に我慢の限界で近医を受診しました。
その時のデータで、RF77、CRP0.48、抗CCP抗体は陰性でした。(手持ちのロキソニンで対応)
その医院から市民病院のリウマチ専門医を紹介され6月に受診し、すぐにメトジェクトが開始になりました。その時のデータはMMP-3が陰性だった為、不信感はあったのですが、『今しないと関節がボロボロになりますよ!変形したら二度と治りませんよ!!』と言われ、本当に手指の発赤腫脹も酷かったので、《地域の基幹病院で大学病院から来ている専門医の先生が言うのなら、やっぱりそうなのかなぁ》とリウマチという診断で治療を開始しました。(関節エコーやレントゲンの結果説明はなかった。)
次の受診でメトジェクトの単位が上がり、『ほらやっぱり今治療したから良くなったでしょう』と、炎症が落ち着いたと言われました。(でも病名がついたことで、仕事を4時間にセーブした生活に変えていた。)元々そんなにCRP上がってなかったし、と思ったけれど、『僕はここで300人以上治療していますからね!』と言われたら、そうかなぁ〜と思い、治療を続けました。
仕事時間を段階的に増やし様子を見ながら7月に受診したら、『薬を使っているからおちついている』と言われました。
結局、厨房の仕事自体8月で辞めて、近所の調剤薬局事務員として現在働いています。
今は、関節痛も、腫脹もなく、薬の副作用も出ずに生活していますが、今度は免疫抑制による易感染性が不安になっています。(先日も同じ職場の人がコロナだったそう)

本当にずっとこの治療が必要なのか、どのようにするのが良いのか分かりません。
私は、先生のサイトを見ていたので、今の治療に納得できてないけれど《もし、医者とトラブったら今後市民病院や、大学病院に診てもらえなくなるのでは》という不安があり、医師に考えを言うこともできません。(ある程度訊きましたが、300人診ている、と返される)

回答

検査データを拝見すると、
抗CCP抗体は陰性ですが、リウマチ因子は陽性ですので、リウマチの体質をもたれていることはわかりました。

6月10日のデータをみると、全身の炎症を表すCRPは(±)ですが、関節の炎症を表すMMP-3は正常値です。
それゆえ、当院では、リウマチの活動性はなく発症していないため、治療はいたしません。
娘さんの感じていた関節の痛みは、すべてリウマチは一切関わっていなかったと考えられます。
そのため、当然リウマチの治療のメトジェクトは必要ありません。
もちろんメトジェクトを増量することも必要ありません。
副作用等のリスクが高いため、即刻中止することをアドバイスしたいと思います。

リウマチ因子が陽性でも、リウマチを発症するのは10人中2人と言われています。
当初はリウマチは発症していませんでしたが、治療をしたことで、病気が出てしまうことが稀にありますので、治療を中止して1か月後には病気が出ていないか確認のため、CRPとMMP-3を調べる必要があります。
CRPとMMP-3どちらも正常値であれば、リウマチは発症していませんので、治療は必要ありませんし、心配する必要もありません。

CRPとMMP-3が同時に上昇した時には、リウマチが発症し治療が必要となりますので、またその時にご相談いただければと思います。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます





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執筆者プロフィール

篠原 佳年(しのはら よしとし)

1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部卒業、同大学院修了後、岡山大学医学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわいクリニック理事長、医学博士。
膠原病、主に関節リウマチを専門としている。一早く生物学的製剤アクテムラを導入し、全国から多くの方が来院。現在まで約800例の実績。

その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。



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