自分はリウマチなのかと不安でいっぱい

質問

<60代 女性>
RF定量 26、抗CCP抗体 3.3、CRP 0.05以下、MMP-3 52.6

左足裏に痛みがありリウマチ内科を受診したところ、リウマチ因子が陽性と言われ、先生から「その他の数値は問題ないので他のところに痛みが出らたまた来てください」と、この日薬の説明を聞いて帰るように言われ、看護師の方からメトトレキサートの説明を聞きパンフレットをもらって帰宅。
その後、手首、手のひら、手の甲が次々と痛み、左足裏も時々歩くと痛みを感じるようになると、「その症状はリウマチだと思う。数値の高い低いは関係ない。痛みがどの程度日常生活に支障があるか。それが分かるのは患者さんだけ、薬を飲むか飲まないか決めるのは患者さんです」と言われました。
手の痛みがかなり改善し、血液検査の結果も以前と変わらないということで、今は治療の必要はないということになりました。定期的に検査をして経過をみて欲しいと希望しましたが、意味がないと言われ、「日常生活に支障が出たらまた来てください。その時は薬を飲む覚悟で」と言われました。
様子をみているうちに骨が変形してしまったら…短期間にあちこち痛みが出て、もしかしたら悪性リウマチでは…と日々色々考えて不安でいっぱいです。
どうかアドバイスお願いします。

回答

ひとことで言いますと、CRP、MMP-3ともに正常値で炎症が全くありませんので、リウマチの活動性はないため、治療は必要ない状態です。

リウマチ因子(+)、抗CCP抗体(‐)ということですが、リウマチ因子のみが陽性の場合、10人中2人は発症する可能性がありますが、80%の方は発症しませんので、今後リウマチになる可能性は低いと思われます。

今ある様々な痛みは、リウマチは一切関わっていません。
使い過ぎや老化によるものと考えられますので、治療の対象ではありません。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます





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執筆者プロフィール

篠原 佳年(しのはら よしとし)

1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。
膠原病、主に関節リウマチを専門としている。一早く生物学的製剤アクテムラを導入し、全国から多くの方が来院。現在まで約700例の実績。

その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。



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