間違いだらけの診断・治療。炎症ないところに、リウマチは存在しない。

質問

<60代・女性>
今年の6月より足の指の腫れや踵の痛みがあり、病院で検査をして結果が、8月9日にでまして、リウマチがどうか解らないので、とりあえずイグラチモドを1ヶ月ほど服用しました。

リウマトイド因子(−)
CRP 0.77
血沈(60分) 44

9月にセカンドオピニオンをした病院では、一過性のリュウマチと判断されて、アザルフィジンEN錠250㎎を1錠処方されました。

その後に血液検査の結果がでて
CRP 0.05
リウマトイド因子(−)
と診断されました。

こちらの病院へは、今月末に行く予定なのですが…足の痛みも少しありますが、セカンドオピニオンの初回の診察の際に(先生より今後、関節の変形は100%ない)と言われまして、希望としては、薬の服用を中止したいのですが問題はないのでしょうか?

回答

あなたは、リウマチ因子(-)、抗CCP抗体(-)ですので、リウマチの可能性は低いと思われます。
しかし、抗GAL欠損IgG抗体を調べられていないので、リウマチかどうかは不明です。

CRPは若干上昇していますが、MMP-3を調べられていません。
CRPは風邪などで体調が悪くても上昇するため、この時点ではリウマチとは診断できません。
それなのに、イグラチモドを出すということ自体間違っていると思います。

最初の検査から1か月後には、CRPが0.05になっています。
これは、薬が効いたのか、体調が悪かったのが改善したのかは不明です。

もう一度検査をして、
・抗GAL欠損IgG抗体
・MMP-3
・CRP
を調べると、リウマチかどうか、治療が必要かどうかなどがはっきりすると思います。

リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます





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執筆者プロフィール

篠原 佳年(しのはら よしとし)

1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。
膠原病、主に関節リウマチを専門としている。一早く生物学的製剤アクテムラを導入し、全国から多くの方が来院。現在まで約700例の実績。

その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。



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