オミクロン株の感染爆発について:次なる感染爆発にはアクテムラ治療が有効
アクテムラは、今ではイギリスやアメリカでコロナ重症者の治療薬として承認されています。最近ではオーストラリアで暫定的に、そして先日欧州委員会でも承認されました。そろそろ日本でも承認されるのではないかと思っています。
私は以前から、アクテムラが重症者に効果があるのなら、PCR陽性や軽症、中等症などもっと効果があるはずなので早期投与を、と述べ本にも書いています。
しかし現状は、重症者の治療薬としてのみ承認されています。これはメーカー側が初めから重症者への承認申請しかしていないからです。なぜ重症者だけなのか、もっと多くの命を救えるじゃないかと今でも思っています。
そのことについて考えてみると、ロシェ/中外製薬がコロナの治療薬としての抗体カクテルを開発・販売したこと。アクテムラそのものが現在では高価であり、何十億という世界への供給が困難であること。またアクテムラの特許が昨年でなくなったことなどが挙げられます。これらのために、世界中で重症例だけに限って使用を承認しているんです。
以前から主張しているように、アクテムラはコロナのどんな変異にも、また未知なるウイルスにも対応できると思っています。
コロナ感染がまた爆発となった時には、アクテムラの早期投与を世界中でできる体制をとることが肝要だと私は考えます。
**令和4年1月21日、新型コロナの重症者向けの治療薬として「アクテムラ」が厚生労働省に承認されました。