新型コロナ肺炎の重症化防止に抗リウマチ薬「アクテムラ」の治験を新型コロナ感染初期から開始してください。海外では明確な治療効果が報告され、「アビガン」とともに注目されています。
「アクテムラ」は1回の処方で感染の初期から抗体ができるまでの2週間、効果が十分に期待できます。
「アクテムラ」で重症化(20%)を阻止できる可能性があり、医療崩壊を防げます。
「アクテムラ」には患者自ら注射できるDVD取説付きのキットが実用化されているので、軽症でも自宅待機でも処方でき、医療現場の負担を大幅に軽減できます。
臨床医として10年、500人程の治療経験から「極めて安全な薬剤である」と言えます。
高齢者、ガン、高血圧、糖尿病等のリウマチ患者さんにも効果は同様にありました。
今すぐにでも処方できる新型コロナ肺炎を治療できる可能性のある日本製の薬剤です。
新型コロナ肺炎に大きな期待ができる治療薬
新型コロナ感染症の治療薬として、抗ウイルス剤「アビガン」とともに、最近にわかに期待されはじめた「アクテムラ」。この薬剤は、抗リウマチ剤としてすでに日本でも1万人の症例があるといわれ、ある程度の安全性が確認されている中外製薬の開発した免疫調整剤です。
海外では、米国、カナダおよび欧州を含む世界における重症COVID-19肺炎の入院患者約330例を対象として臨床試験が始まり、中国ではアビガンとの併用で重症患者への治療で明らかな治療効果が報告されています。
ノーベル賞の本庶佑教授も新型コロナ対策の提言として、その動画のフリップに、効果がある薬剤として、アビガンとともにアクテムラを挙げておられました。
「アクテムラ」(トシリズマブ)は、大阪大の岸本忠三特任教授(免疫学)が発見し、日本の製薬会社が開発したバイオ製剤です。このリウマチ薬で私は、10年、500人程の臨床経験があり、大半の人が寛解に至るとともに副作用がほとんどない、すぐれた効果を確認しています。
長期に関節の痛みに悩んでこられた方、ガンや腎不全を併発されていた方、ステロイドの副作用があった方、80歳以上の高齢者の方、などたいへんな問題を抱えた方々が大半でしたが、「アクテムラ」だけの治療で、関節リウマチが驚くほど速く(1~2ヶ月)、しかもほとんどすべての方が寛解に至るのを体験してきました。
「アクテムラ」はリウマチ薬としては一般的ではありませんが、私の治療経験からこれほどリウマチに効果がある、しかも安全な薬はないと確信しています。その「アクテムラ」が、海外で重症な新型コロナによる肺炎で、確実な治療効果があったというのは、症例は少なくても私には充分に納得できるものがあります。そしてその効果は、日本でも報告されています。
「大阪はびきの医療センタ―が重症患者に使ったところ、13日時点で7人中5人の症状が改善」と4月14日の朝日新聞に掲載されました。さらに治験が進むようです。
海外ではすでに重症の新型コロナ肺炎への治験が始まり、日本でも「アクテムラ」を開発した中外製薬が重症者への治験を開始しましたが、それでは今おこっている医療の混乱を救えません。
肺炎の重症化を阻止するために軽度の症状でも安全な「アクテムラ」を
「アクテムラ」の治験は、重症者だけに限定すべきではありません。陽性反応があり、発熱や肺炎の発症が疑われた方には、すぐに治験をするべきです。薬剤の効果の検証には慎重を要することは当然ですが、今の新型コロナ感染の全国的な医療の混乱と医療崩壊のリスクを考えれば、重症者だけに限定しては時間が足りません。
治験で問題になるのは、薬剤の副作用、安全性です。もし効果がなかったならば、副作用で保障問題になるかもしれません。しかし、その点は私の10年、500人程の治療経験を生かしてください。副作用はほとんどありませんでした。かつて「アクテムラ」は点滴処方で、点滴にともなうリスクが稀にありましたが、現在は皮下注射で極めて安全にこの薬の効果を発揮できるようになりました。自己注のキットも実用化され、患者さんご自身でも処方できます。安全性が認められているわけです。
重要なことは、新型コロナ肺炎の劇的な重症化を防止することです。重症化をいかに防ぐかが大事なことではないでしょうか。つまりは、「アクテムラ」を重症なケースで治験をするというのはプロセスの基本かもしれませんが、今の世界的に長期化を余儀なくされそうな感染リスクが目の前にある状況では、新型コロナ肺炎の重症化を防ぐために、軽度の症状から「アクテムラ」の治験をすべきです。
もう一度言います。一介の臨床医ですが、10年、500人程に「アクテムラ」でリウマチの治療をし、副作用はほとんどありませんでした。極めて安全な薬であると思っております。
なお、抗リウマチ薬「アクテムラ」が、新型コロナ肺炎に効果があるかについては、少し長く、私見になりますが、別紙「アクテムラが新型コロナ肺炎に効く可能性(自説)」を参考までにご覧ください。