質問
<70代・女性>
4粒のリウマトレックス、1粒のホリアミンで寛解状態を維持していたが、3〜4年前から、CRPが0.4前後の事が多くなり、なかなかこれ以下に落ちなくなった。MMP3は、おお方の時、正常値で、リウマチ因子は無い。
70歳になり、先生の治療に変わりなく、このままリウマトレックスを、沢山飲み続けて良いものかと心配になり、状態を打破するためにも、先生を変わってみるのも手かと、少しづつでも減薬できたらと、紹介状を書いてもらい、巷で評判の良い今の先生に、昨年の8月に転院した。
最初に全身のレントゲンを撮影され、結果、どこの骨、関節にも変形は無く、正常であるとの事。先生の判断は、リウマチではないのではと、リウマトレックスを0に出来ると見立てられました。
以後、2〜3ヶ月毎に、4粒から1粒づつ減らし、今年の1月22日からは1粒となり、2月半くらいは安定を維持、(CRP0.4前後、風邪で高くなった事はありましたが‥)その後いろいろ用があり、無理や生活が不規則になる事が2〜3回程あり、4月半ばくらいからか、手指のシビレ、痛みが増幅され、違和感を強く感じるようになった。
その後、手指は痛いものの、対処方法を知らず、普通に使っており、随分と痛みシビレの範囲が広がり、夜も痛みで目が覚める、苦しめられるように、ここにきて、初めて整形外科を受診。筋電検査を行い、手根管症候群の病名でした。
リウマチ科を受診をすると、CRP4.28、ここで初めてリウマチが悪くなっていると言われました。その時、治療方法として、リウマトレックスでいくか、生物学的注射をするか、自分で選んで下さいとの事。今までリウマトレックスが良く効いていたし、注射は全く想定していなかったので、直にには乗れず、リウマトレックス3粒への増量のみでいく事になった。
この先生に代わる前の先生の時リウマトレックスに加え、プレゾニドロンでの治療で、CRPが下がったという話をし、現先生は、リウマトレックス3粒に、1日プレドニン10㎎+に。7日飲み、受診予定。
これで良かったか、注射に導いてないか、モルモットでないか、疑問符です。
回答
検査データをみると、リウマチ因子も抗CCP抗体も陰性です。
そのため、あなたはおそらく、関節リウマチではなく、「リウマチ性多発筋痛症」であると思われます。
リウマチ性多発筋痛症は、50歳以上の女性に多く、ある日突然、筋肉痛のような痛みが出現します。
資料を添付しますので、参考にしていただければと思います。
関節リウマチではないことを判断するためには、抗GAL欠損IgG抗体を調べる必要があります。
リウマチ因子、抗CCP抗体に加え、抗GAL欠損IgG抗体も陰性であれば、関節リウマチではなく、「リウマチ性多発筋痛症」ということになります。
抗GAL欠損IgG抗体が陽性であれば、関節リウマチになります。
関節リウマチであれば、治療にプレドニンは使用しません。
もしあなたが「リウマチ性多発筋痛症」であれば、その治療は、ステロイドが保険適用となります。
現在プレドニン5㎎/日のようですので、その量で高血圧、糖尿病、緑内障、胃潰瘍などの副作用がなければ、リウマトレックスを中止して、プレドニン単独での治療を継続することが望ましいと思われます。
リウマチ性多発筋痛症は、運が良ければ1~2年の間に完治する方が多くみられます。
リウマチ性多発筋痛症については、一度ご自身で調べてみられてはいかがでしょうか。
リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます