質問
<50代・女性>
夏頃からこわばりと関節痛(両手と足の指、膝)により、婦人科→整形外科→リウマチ内科と紹介されましたが、不安があり相談させていただきたいです。よろしくお願いします。
・関節の腫れはなし
・親族にリウマチ患者なし
・エクエルも摂取中
・ホルモン補充開始3週で多少軽減したように思いますが、指のこわばり、痛みがまだあります。
①更年期関節痛を疑い婦人科で血液検査
FSH73.3のため、更年期としてホルモン補充を8月末から開始。
②整形外科
レントゲン異常なし、血液検査 RF➖(6)、CRP➖(0.05) 、CCP5.1
CCPのみ基準値をわずかに出ているので、一応専門を紹介されました。
③リウマチ内科
触診とエコーはしておらず、再度レントゲン検査では異常なし。
血液検査は結果待ちですが、前回の検査結果を元にCCPが5.1なので今日の段階でリウマチという診断と言われました。
まずは3ヶ月程度ホルモン補充のみで様子をみましょうとのことでした。
その際リウマチ治療にはデメリットもあるという説明も受け納得はしました。
一方で、早めに治療しないと関節が曲がったり骨が溶けていくこともある、早めの治療が肝心という情報も目にするため、手遅れにならないか心配もあります。
お聞きしたいのは、やはり他項目が➖でもCCPがわずかに超えているだけでもリウマチということになるのかどうか。
現在も指のこわばりと痛みがあり、セレコキシブを飲んで仕事に行くこともありますが、現段階でリウマチ治療なしでもいいかどうか。(早めの治療が大事と言いますが、どの段階でまた受診して治療に間に合うのか)
また、ホルモン補充で「良くなってくるかも」と言われましたが、それはリウマチの改善ではなく関節痛の緩和のことでしょうか。
痛みがあると先々不安で落ち込んでしまいます。今は良い治療薬があると思って期待していましたが、それもデメリットが大きいとなると将来的にどうなっていくのか心配しています。
もう少しでリウマチ内科2回目の診察(再検査結果)がありますが、あまり相談できる雰囲気ではありません。
回答
関節リウマチは、体質があるだけでは治療の対象にはなりません。
リウマチの治療は、炎症を止めることです。
炎症CRPとMMP-3の上昇がなければ、治療は必要ありません。
あなたは、抗CCP抗体が陽性ですので、リウマチの体質は持たれています。
しかし、CRPは0.05以下ですので、炎症はありません。
炎症がありませんので、こわばりや関節痛は、リウマチは一切関わっていないと考えます。
今は、リウマチは起きていない状態です。
今後CRPとMMP-3が上昇した時(リウマチの活動性が認められた時)に治療を開始しても、
今はよくなる治療がありますので、あまり心配する必要はないと思います。
ホルモン療法するということなので補足させてもらうと、
更年期障害のホルモン療法をするのなら、「女性ホルモン」だと思います。
女性ホルモンは、ステロイドと同じ作用があると言われていて、痛みは緩和されますが、骨粗鬆症が進行したり、乳がんの発症率が高くなると言われているようです。
さらに、ステロイドと同様なら免疫を抑制するので、せっかく抑えているリウマチの発症を早めてしまうことが危惧されます。
今、更年期障害がひどくないのであれば、リウマチの発症を自分の免疫力が抑えている状態ですので、可能であればホルモン療法は控えたほうが良いのではないかと、私は思います。
リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます



