質問
<30代・女性>
今年の3月頃から腹痛が慢性的にあり、5月頃に慢性的な痛みは治まりましたが、まだ時折痛くなる事があります。
内科に何度か通っていましたが原因はよくわからず。腹部レントゲン、CT異常無し。
ただ毎回血液検査するとCRPが1.7~2くらいあり基準値になることがありません。
8月の中頃から腫れてはいませんが手指の関節痛の症状があり、自己免疫疾患を内科に通っていた時に疑われていたので9月の後半にリウマチ内科を受診することにしました。
レントゲンに問題はなく、関節エコーでは腱に炎症が出ているようで湿布を貰い血液検査の結果は二週間後。結果はリウマチとは診断されませんでした。その結果を受けた時点では痛みが少し良くなっていてあまり気にならなくなっていたので、1ヶ月後の予約は取りませんでした。しかし最近また腹痛が二週間程続き、治ったと思ったら今度は手指の痛みがぶり返し、押さえると膝も少し痛むようになってしまい、原因がわからずどうしたらいいのか悩んでいます。
回答
検査データを拝見すると、
リウマチ因子と抗CCP抗体が陰性ですので、リウマチの体質はなさそうです。
しかし【抗GAL欠損IgG抗体】を調べられていませんので、正確にリウマチはないとは言い切れません。
リウマチ因子、抗CCP抗体、抗GAL欠損IgG抗体すべてが陰性なら、リウマチになりようがありません。
抗核抗体は陽性ですが、
身体に影響しているかどうか、活動性があるかどうかについては、補体【CH50】を調べる必要があります。
CH50が異常値であれば、抗核抗体陽性で膠原病の活動性があると思われます。
しかし貧血がありませんので、膠原病の体質をもっているだけで、病気はおきていないと思われます。
白血球数やCRPが上昇しています。
これは細菌性の感染症にかかっている時と同様のデータです。
この時に発熱などはありませんでしたか?
発熱があれば、関節痛が付随しておきることがあります。
関節炎が起きているかどうかは、【CRP】と【MMP-3】を調べる必要があります。
MMP-3の上昇がなければ関節炎はなく、発熱などによる関節痛がおきていると思われます。
1回の血液検査の結果だけでは、わかることには限りがあります。
もう一度、体調が悪い時に血液検査をし、リウマチ因子・抗CCP抗体・抗核抗体を除いた、一般的な検査内容と【抗GAL欠損IgG抗体】【MMP-3】【CH50】ががわかれば、アドバイスができるかと思います。
腹痛がおきて関節痛が出る、という病気はないと思います。
リウマチSOSにてご相談の際は、検査データをお送りください。検査データがあれば、的確なアドバイスができます



