
その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。

その他の疾患
数年間アクテムラ点滴(1回/月)で寛解、経過も順調だったが、昨年、友人との会食でコロナに感染(症状は軽度)。そのため、しばらくアクテムラは休薬となった。
体調回復後、来院。アクテムラは再開したが、血液検査をすると、好中球が異常に低値であったことが判明。
その後アクテムラは休薬して、まずプレドニン10㎎を投与するも、好中球は全く改善せず。この頃より、コロナ後遺症の顆粒球減少症ではないかと考え始めた。そしてアクテムラを投与すると、更に見かけ上だが、好中球が減少してしまうため、投与することは控えざるを得なかった。(アクテムラを投与すると、白血球(好中球)が血管壁に付着する習性があるため、白血球数は見かけ上だが低下する)
コロナ感染が原因だと確信し、コロナ後遺症の好中球減少症と診断した。しかし専門でないため、様々な所に問い合わせてみるが、少しも情報はなかった。
好中球が下がり、細菌性の感染症にかかりやすい状態であるため、関西圏からの移動はリスクが高いし、当院は専門外のため、関西地方のA大学病院の血液内科へ紹介することにした。そこで骨髄穿刺した結果は、顆粒球系がダメージを受け(4%)、リンパ球のみが存在しているような状態であった。
A大学病院への紹介状には、コロナ感染による無顆粒球症であることをしっかり書いて、精査・加療を依頼したにもかかわらず、診断は、コロナの後遺症は全く鑑別されずに、アクテムラの副作用による無顆粒球症だと即断された。「アクテムラを中止しているので、いずれ良くなります」と患者さんは説明されたようだった。
患者さんからのその報告を受け、すぐメーカー側に照会したところ、アクテムラ初回投与後1カ月前後に、60万人中6人の報告があるとのこと。それ以後の発症の報告は一切ないとのことだった。
やはりコロナ感染による無顆粒球症だったと確信した。今から思えば、アクテムラ投与後、CRPは(-)、MMP-3も正常値でリウマチの活動性は消失しているのに、患者さんが痛みを強く訴えられていたのは、好中球が減少したために、リンパ球が代償的につくられていたせいで関節に痛みが出現したのだろう、と思い至った。
患者さんは、A大学病院は待ち時間が長く、近医でのアクテムラ治療を求めたが、どの受診先もアクテムラの使用経験がなかったため断られ、隣県のB大学病院へ転院となった。
B大学病院では、珍しい症例だということで、血液内科が主となり、膠原病科と共同でチームを組み治療に当たる。なんと「白血病の一種」という病名になっていた。しかし抗がん剤などは投与されず、リウマチの薬だけで、PSL(5)1T、MTX5cを処方されていた。
患者さんは担当医が毎回変わることに不安を感じ、一向に治らないリウマチの痛みもあって、生活に支障が出てきてしまったので、約1年後、当院に「何とかアクテムラの治療をしてほしい」と連絡してこられた。
送られてきた検査データをみると、依然として好中球はほぼいない状態。そのため、代償的にリンパ球がたくさん出ていた。PSLやMTXを投与すると、そのリンパ球を抑えてしまうはずなのに、リンパ球は生命を守るためか、全く影響を受けていないようで多いままなのには驚かされた。リウマチの方は、その治療をしてもCRP(2+)~(3+)と治っていない。
患者さんの強い希望もあり、アクテムラ再開。来岡する前に、手持ちの自己注を1回した後、2週間後に点滴をすると、炎症所見(CRP)は消失し、Hbも改善傾向を示し、痛みもとれ、体調も回復してきた。
B大学病院血液内科にアクテムラの効果を患者さん自ら伝えると、PSLやMTXは逆効果になるということを理解されたのか、患者さんの強い希望なのか、中止となった。膠原病科のドクターには、MTXの中止は良いが、PSLは漸減したほうが良いと言われたとのこと。
コロナの後遺症による白血球減少症が出現して約1年が経過。一番新しいデータでは、好中球は少し増加傾向がみられ、回復の兆しが見えてきている。しかしまだ危険な状態は変わらないので、必要性のないPSLを早く中止することとする。感染リスクを高めないよう外出を控えながらも、体力・筋力の増加をはかることをアドバイスした。
やっとコロナの後遺症が治る可能性が見えてきた、と感じられるようになった。
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