その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。
その他の疾患
極度の貧血(Hb7.7、血清鉄15、フェリチン5未満)
貧血の治療ができなくなった医者たち
今回ご紹介するのは、極度の貧血が見つかった10代男性の症例です。
他県より、10代の息子を母親が連れて来院。息子さんは、現在運動部に所属しており、ハードな練習をした後などは、特にしんどく感じるような状態なので、診て欲しいということだった。
単なる疲労だろうと思われたが、検査してみると、Hb(ヘモグロビン)7.7、血清鉄15、フェリチン5未満とすべて低値のため、極度の貧血であることが判明した。消化管出血、溶血性出血が考えられたため、近医を受診し、便潜血の確認、治療をしてもらうことを勧めた。
「近医を受診し、便潜血は(-)、鉄剤が処方された」と連絡があり、鉄剤は多めに服用するよう指示した。また、便潜血(-)ということで、脾臓機能亢進による溶血性貧血が考えられたが、総ビリルビン、ハプトグロビンには異常がなかった。
貧血の原因精査のため、近医に消化器内科を紹介されていた。胃カメラを予約していたため施行し、萎縮性胃炎、ピロリ菌陽性と診断されたとの事。「貧血が著明なので、その治療を優先し、ピロリ菌除菌は後日でも構わない」旨をご家族に説明した。しかし、ピロリ菌除菌を優先し、鉄剤の服用を中止された。
後日、Hb10.9、血清鉄35、フェリチン41と上昇しており、貧血は改善傾向にある。
これは、長期にわたる偏食で、元々軽い貧血があったところに、ハードな運動が重なり、貧血が極度化したのではないかと考えられる。
鉄欠乏性貧血が著明であるのなら、優先して貧血の治療を行うべきである。
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