その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。
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リウマチの体質はないが、リウマチに似た症状がある
間違いだらけのリウマチ医療⑨
変形性指関節症だけなのに、4つの病院で、あろうことかリウマチと誤診され続け、手術までされた症例
今回ご紹介するのは、リウマチの体質もないのにリウマチと診断され治療をされていた60代女性です。
≪受診前の経過≫
2014年頃、左第1指を曲げると違和感があったため、A整形外科を受診。老化現象のせいと言われた。
しかしその後も症状が続いたため、Bクリニックのリウマチ科を受診。そこではリウマチと診断され、リウマトレックス4c/週が開始となった。この時、リウマチ因子(-)だったので不思議に思った。
2018年頃、症状が落ち着き、薬を飲み続けることが怖くなったため、主治医に相談すると、リウマトレックスは2c/週に減量となった。
2020年3月、左第2指第2関節に腫れが出現。Bクリニックの整形外科を受診し、経過観察となる。
9月、同指が曲げられなくなり、原因がわからないので、C総合病院を紹介され受診。指が少しも曲がっていないのに、スワンネック変形で手術が必要と言われ、腱の再建術を受けた。
2023年1月、左第2・4指第2関節に腫れが出現したため、また手術されるかもと考えたら不安になり、主治医に相談すると、リウマトレックスは4c/週に増量された。
6月、指の曲げにくさがあったため、今度はD整形外科を受診。レントゲンでは異常はなく、大学病院から派遣されているドクターに「皮膚の病気があるでしょう」と言われた。「いいえ、ありません」と答えたのに「あなたは乾癬性関節炎です」と言われた。そのことを、帰ってリウマチ科の主治医に伝えたところ、「そうでしたか」と言われただけでした。
7月、左膝の痛みが出現したため、E整形外科を受診。右膝も軟骨が減っていて、痛いのは左膝に関節液が溜まっているせいですと言われ、抜いてもらった。
様々なドクターに診てもらったが、どこでも詳しく説明を受けたことがなく、診断や治療が正しいのか疑問に思うようになり、「岡山 リウマチ 名医」で検索。当院ホームページを見ての来院となった。
≪当院初診時の炎症の有無≫
持参された検査データをみると、
リウマチ因子(-)、抗CCP抗体(-)、CRP(-)、MMP-3 正常値
リウマチの体質も炎症所見も全くなく、必要のない治療をされていたことが判明しました。
手指をレントゲンでみてみると、関節裂隙は非常に狭く、指を使えば痛みや腫れが出るような状態でした。老化に伴う変形性指関節症で、ヘバーデン結節が特徴的でした。
関節リウマチでもなければ、皮膚症状もないため感染性関節炎でも、当然ありませんでした。
そもそもリウマチの診断基準を全く満たしておらず、炎症所見もない方を、何を治そうというのでしょうか。いずれの病院もリウマチを専門と掲げているのならば、もう一度勉強し直す必要が大いにあるとも割れます。
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