その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。
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- リウマチの体質はないが、リウマチに似た症状がある
- また「MMP-3(関節の破壊)の上昇」の理解ができないリウマチの専門医。関節リウマチと誤診し、間違った治療へ。
リウマチの体質はないが、リウマチに似た症状がある
また「MMP-3(関節の破壊)の上昇」の理解ができないリウマチの専門医。関節リウマチと誤診し、間違った治療へ。
今回ご紹介するのは、リウマチの体質がないのにリウマチと誤診されていた70代男性の方です。
≪受診前の経過≫
2018年、右足首を剥離骨折し、整形外科にて手術。術後リハビリを兼ねて、スポーツ自転車に乗るようになると、両手首に痛みが出現。近医を受診し、血液検査するもリウマチはないと言われたが気になったため、総合病院を紹介してもらい受診。そこでははっきり「リウマチです」と診断された。
10月、整形外科を再度受診。血液検査の結果、リウマチ因子はなかったが、MMP-3の上昇があり「リウマチ以外にない」と言われ、リウマトレックスとプレドニンが開始となった。しかし症状が改善しないため、生物製剤エンブレルが追加となる。
その後「プレドニンはできるだけ飲まないほうが良い。炎症がなければプレドニンは飲まなくてよい」と言われ、現在では隔日服用。
プレドニンの服用を控えるとMMP-3は正常値になる、ということに気付き、そのことを主治医に伝えたが、特に何も言われなかった。
約4年治療を続けているが、本当にリウマチなのか、このまま治療を続けてよいのかなど不安が募り、インターネットで検索、当院ホームページを見て、相談受診となった。
≪当院初診時の所見(炎症の有無)≫
持参された検査データをみると、リウマチ因子は陰性、炎症所見は全くありませんでした。聞くところ、抗CCP抗体も陰性だったということで、本当にリウマチなのか確認のため抗GAL欠損IgG抗体を調べてみると陰性でした。
リウマチと診断された時、滑膜炎を表すMMP-3が上昇ているので、リウマチではなく「リウマチ性多発筋痛症」が正しい診断であることが判明しました。
整形外科で「リウマチと診断する決め手はMMP-3の数値だ」と言われたそうです。しかしドクターは、プレドニンを服用することによってMMP-3が上昇することを知らないようで、MMP-3を下げるためにプレドニンやリウマトレックス、更にはエンブレルを投与したようです。
またリウマトレックスの副作用止めのフォリアミンは、リウマトレックスが3cなので服用は必要ないということで、処方されていませんでした。
この整形外科での「診断」も「治療」も間違っていたのです。
リウマチの体質もないのにリウマチの治療を施し、MMP-3を下げるという名目でプレドニンを投与したが、逆にMMP-3を上昇させてしまい、更にはエンブレルまで導入していたという、ひどい治療をされていたと思われるケースです。
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