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大病院で、いまどきこんな治療が…
早期リウマチが見落とされた。リウマチ性多発筋痛症と診断され、多めのプレドニンがすぐに投与されたケース。
今回ご紹介するのは、リウマチ性多発筋痛症と誤診されていた70代女性の方です。
≪受診前の経過≫
2015年以降、臀部や足に痛みが出現。鍼治療を受けると改善される、ということが度々あった。
2021年11月、突然両足に痛みが出現し歩行困難となったため、クリニックを受診。血液検査の結果から「リウマチではないか」ということで、総合病院を紹介された。
後日、総合病院のリウマチ科を受診。そこで、リウマチ因子、抗CCP抗体ともに陰性であったため、「リウマチ性多発筋痛症」と診断され、プレドニン15㎎/日が開始となった。その後、プレドニンは徐々に減量となり、2022年10月下旬には中止となった。
プレドニンを中止した2~3日後、体調が悪くなり、歩行も食事もできなくなった。
総合病院を再受診すると、リウマチ性多発筋痛症がまた起きた、ということでプレドニン15㎎/日が再開となった。
現在若干体調は良くなったが、両肩・両下腿の痛みや頭痛が続いている状態。
病気や薬についての詳しい説明が初めからなく、不信感が募っていた。診断や治療が本当にあっているのか疑問に思っていたところ、ご家族がインターネットで調べてくれ、当院に相談受診となった。
≪当院初診時の所見(炎症の有無)≫
持参された検査データをみると、リウマチ性多発筋痛症と診断された時、確かにリウマチ因子、抗CCP抗体は陰性でした。しかし治療開始約半年後には、リウマチ因子が陽性となっていました。
つまり、この患者さんは初めから関節リウマチだったということです。早期リウマチだったために、初診時にはリウマチ因子がなかった、ということになります。
早期リウマチの患者さんの中には、リウマチ因子陰性となる方が約20%いらっしゃいます。そしてその約8割の方は、抗ガラクトース欠損IgG抗体陽性となると言われています。この抗ガラクトース欠損IgG抗体を調べていれば、早い段階で関節リウマチなのかリウマチ性多発筋痛症なのかの判別がついた可能性はあります。
リウマチ因子陽性がわかった時点で、関節リウマチと診断できるので、治療も変更する必要がありました。しかしこのドクターは検査データもみず、プレドニンは骨を脆くさせるという理由だけで一方的に減量~中止し、炎症(CRPの上昇)がひどくなり、患者さんの体調は悪化していった、という大きな間違いをしてしまったのです。
この患者さんには、正しい診断は「関節リウマチ」で、リウマチの治療が必要であるということを詳しく話しました。
当院では「リウマチ性多発筋痛症」と診断する際には、リウマチを完全に除外するため、リウマチ因子、抗CCP抗体に加え、抗GAL欠損IgG抗の有無を常に確認しています。

大病院で、いまどきこんな治療が…
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リウマチ因子や抗CCP抗体があるだけ。炎症所見もないのに、リウマトレックス投与のための予備検査。右第3指第二関節の腫れは「指を鳴らす習慣」が原因。
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2年間リウマチが悪化、膝に水が溜まって歩行困難に。しかし「リウマトレックスは3cのまま、これ以上は増やせない」「痛みや関節液の貯留は仕方ない」と言われ転院決意。
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誤診 まだ発症もしていないのに治療開始(総合病院リウマチ科)
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誤診 炎症所見も全くないのに、フルコースのリウマチ治療をされていたケース(総合病院)
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誤診 両肩の関節痛が、大学病院でリウマチと誤診される(リウマチ因子や炎症反応全てなし)
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リウマチが発症していないのに治療を開始していたケース
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早期リウマチが見落とされた。リウマチ性多発筋痛症と診断され、多めのプレドニンがすぐに投与されたケース。
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リウマトイド血管炎を見落とされていたケース
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誤診①検査もせずにリウマチ性多発筋痛症と勝手に診断し、ステロイド剤を大量投与する。 誤診②リウマチの活動性がないのに、免疫抑制剤や抗リウマチ薬、生物製剤を投与
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寛解しているのに薬がさらに追加され続け、高額医療が継続している症例
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誤診17 高齢でリウマチの活動性がなく治療は必要ないのに、生物製剤が次々と変更され、更には別の病名がつけられまた別の生物製剤が投与された
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木を見て森を見ず。多すぎる抗リウマチ薬は危険。
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大学病院でヘバーデン結節があるだけでリウマチと誤診され、治療を約2年されていたケース
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”自然寛解”という稀なケース
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炎症所見もないのに、必要のない治療がされていた
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リウマチの体質があるだけで、必要のないプレドニンやリウマトレックスが出されていたケース
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「外反母趾の痛み」をリウマチと誤診し、プレドニン10㎎を処方した大学病院のリウマチ専門医
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誤診に誤診を重ねたケース②まだリウマチが発症していないのに必要のない生物製剤(シンポニー)を投与。そして副作用で出た湿疹をリウマチ性乾癬と誤診。なんと治療までしていた。
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リウマチの体質があるだけで、活動性がないのに治療をされたケース
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リウマチ因子が陽性なだけで、活動性もないのに必要のない治療をされていた
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リウマチ因子や抗CCP抗体が陽性でも、炎症所見がなければ治療の必要性はない。それなのに治療をされていたケース
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またもリウマチ因子、抗CCP抗体が陽性なだけで、炎症反応もないのに抗リウマチ薬(リウマトレックス)が。副作用で白血球が低下し、リウマトレックスを中止してバイオ製剤を勧められたケース
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大学病院や総合病院で見落とされたMCTD
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リウマチ因子や抗CCP抗体が陽性なだけで、活動性が全くないのにプレドニン治療が続けられていたケース
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見過ごせない誤診
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ただの貧血なのにリウマチ科にかかったためにリウマチと誤診され、ステロイド投与。次には生物製剤導入も考えられた一例
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手指や膝の痛みは、「股関節の歪み」と「鉄欠乏性貧血」が原因
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原因不明の「貧血」と「炎症」・・・総合病院で輸血までされていた
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近くの整形外科が不適切な抗リウマチ薬を投与…その副作用にドクターも患者さんも気がつかず
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炎症もないのに手の指の変形が急速に進行
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抗GAL欠損IgG抗体は陽性だった
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炎症がなければ治療は必要ない
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ちょっと珍しい貧血のケース
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リウマチ因子陽性イコール治療ではない
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リウマチであっても治療の必要がないケース
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これでいいのかリウマチ医療
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繰り返しあらわれる関節痛…短周期型のリウマチ?
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長期間にわたるリウマチ治療も、今は活動性がないため治療の必要なし。
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4年前から発症していた?
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ちょっと寄り道… (貧血編)
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CRPマイナス、MMP-3正常、リウマチの活動性なし。治療の必要はありません。
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リウマチ因子は陽性、しかし炎症所見はなし。
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リウマチの体質があるだけ
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リウマチの体質があるだけでは治療の必要なし
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リウマチと誤診。その後発症…
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リウマチ因子陽性でも活動性ないなら治療は必要ない。
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発症していないのに、たくさんの抗リウマチ剤の投与で副作用出現
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抗GAL欠損IgG抗体の存在
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整形外科でリウマチなのに変形性膝関節症の治療をされていた
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Hb8.5。すぐに貧血の治療が必要
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Hb7.7、血清鉄15、フェリチン5未満。極度の貧血
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リウマチの活動性がないのにステロイドやリウマトレックスが出されていた!
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リウマチの活動性がなく発症していないのに、即断治療され、そのうえ滑膜切除術まで受け、仕事も日常生活も困難…
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祖母と曾祖母がリウマチ。自分もリウマチ因子、抗CCP抗体もあるがまだ発症していない。
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リウマチで受診されたが、違う病気が見つかった
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呼吸器の専門で入院して治療するも、原因菌が分からないままで、逆に体調を崩してしまった
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リウマチ因子、抗CCP抗体陽性。しかしCRP、MMP-3は正常値。
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リウマチの活動性がないのに治療されていた
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ヘバーデン結節とブシャール結節
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発症もしていないのに…薬で体調を崩して当院へ
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リウマチ因子、抗CCP抗体は陽性。しかし活動性はないので治療は必要ない
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効果のある治療を変更された
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リウマチ因子、抗CCP抗体ともに強陽性。「あなたは将来身体障害者になります」と言われた