リウマチ治療がうなくいっていないケース(炎症あり)

炎症もないのに手の指の変形が急速に進行

今回ご紹介するのは、治療を受けていたのに手指の変形が進行した40代 女性 医療従事者の方です。

≪受診前の経過≫
2008年3月、整形外科でリウマチと診断され、リウマトレックス4c/週での治療が開始されました。(フォリアミン休薬を申出、内服中止)
2011年10月、1年以上寛解が続いていたため、休薬を申出、内服中止となりました。
2012年1月、リウマチが再燃したため、リウマトレックス内服を再開しました。しかし効果が認められず、ケアラムが追加となりました。
2016年からは、効果のないケアラムは中止となり、生物製剤エンブレルの導入となりました。(リウマトレックス3c/週内服)
その後、炎症が全くないにもかかわらず、一年ほど前から手指の変形が急速に進んでいきました。仕事を継続していきたいため知人の紹介で当院受診となりました。

≪当院初診時の所見(炎症の有無)≫
直近の検査データしかありませんでしたが、データをみると、栄養状態が悪いのかアルブミン3.7と低く、貧血(Hb10.3)がみられました。しかしCRPは(-)で、炎症は抑えられている状態でした。
滑膜炎を表すMMP-3は検査されていなかったので「一度もはかられていないのですか?」と聞くと、「前回の結果でMMP-3が高値でした。この時、体調が悪いせいだと思っていました」とのことでした。また「私は炎症の出ないリウマチなんです」という言葉もあったことから、すべて理解しました。
このケースは、生物製剤エンブレルで全身の炎症は抑えられたが、滑膜炎は抑えることができず進行し、手指の変形に至ったと考えられました。そのため、リウマトレックスの内服を4c/週に増量すれば、1~2ヶ月後にはMMP-3は正常化するものと考えています。

<問題点>
①寛解しているのに、リウマトレックスの中止はいけない
②リウマトレックスの副作用を止める薬:フォリアミンの休薬はありえない
➂リウマトレックス服用の方法が正しくない
④MMP-3が異常上昇したのに、ドクターとご本人が理解できずに対処しなかった








その他の改善症例につきましては、
院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。

書籍について

リウマチ治療がうなくいっていないケース(炎症あり)

  1. 自己判断でリウマチ治療中断、1年後多関節の痛みが増強したため来院

  2. アクテムラやプレドニン、リウマトレックスでリウマチは寛解状態。しかし全身の関節の痛みが増すばかりで生活が困難に。一体どうして…

  3. 何度も膝の関節液が貯留。一度でも調べていれば…

  4. 治療に関する説明は必要

  5. 2年間リウマチが悪化、膝に水が溜まって歩行困難に。しかし「リウマトレックスは3cのまま、これ以上は増やせない」「痛みや関節液の貯留は仕方ない」と言われ転院決意。

  6. MMP-3の上昇を見逃された

  7. リウマチ再燃、リスクの少ない生物製剤アクテムラで治療

  8. またもリウマチ専門医が、検査もせずに”リウマチ”と即断し、抗リウマチ薬を投与していたケース

  9. 従来の薬(プレドニンやリウマトレックスなど)は量が少ないと効かないこともあり、リスクだけが一方的に高い。今はほとんどの人に効果のある生物製剤(アクテムラ)で治療するべき。

  10. 効果があるのに治療薬を変更…なぜ

  11. 早期リウマチが見落とされた。リウマチ性多発筋痛症と診断され、多めのプレドニンがすぐに投与されたケース。

  12. リウマトイド血管炎を見落とされていたケース

  13. 寛解しているのに薬がさらに追加され続け、高額医療が継続している症例

  14. 成人スチル病-以前から寛解状態なのに、免疫抑制剤やステロイドなど不必要な薬が大量に投与され体調を崩した-

  15. ずさんな整形外科(検査もしないでリウマチ性多発筋痛症と勝手に診断し、ステロイドを投与)

  16. 木を見て森を見ず。多すぎる抗リウマチ薬は危険。

  17. リウマチが進行、しかし医者嫌いで病院受診せず

  18. 原因不明の低血糖発作が毎日出現。その度に救急車。何が原因なのか。

  19. 治療していてもリウマチが進行していたケース

  20. リウマチ再燃。約4年もの間、投薬なしでリウマチの活動性が消失していたケース。

  21. 「サプリメント」と「ステロイド」ではリウマチは治らない。むしろ逆効果。

  22. 関東から急遽夜行バスで来院。リウマチは軽度、薬嫌い。

  23. 曲がっていた膝が、なんと1日で伸びるようになった症例。遠方から2泊3日で来院。

  24. 本人がリウマチを疑い、いくつかの専門医を受診したが「違います」と言われ、一度も検査されなかったケース

  25. 東京の有名大学病院のリウマチ科で、発症していないのにもかかわらず、リウマチ因子、抗CCP抗体が陽性なだけで治療開始。副作用で肝障害が出現し休薬となったが、その後リウマチが発症し急速に悪化したケース。今回もアウト

  26. どこの病院に行っても治らなかった関節痛、鉄欠乏性貧血、腹水。リウマチ治療で炎症を抑えると改善。

  27. 総合病院で何年もリウマチの治療をしても全く良くならず。治療変更で炎症は消失し痛みのない生活へ。

  28. 原因不明の「貧血」と「炎症」・・・総合病院で輸血までされていた

  29. 近くの整形外科が不適切な抗リウマチ薬を投与…その副作用にドクターも患者さんも気がつかず

  30. 炎症もないのに手の指の変形が急速に進行

  31. 抗GAL欠損IgG抗体は陽性だった

  32. これでいいのかリウマチ医療

  33. 4年前から発症していた?

  34. 専門医に行ったためにりうまちにされてしまし、たまたまリウマチを引き起こす引き金になった珍しいケース

  35. 抗GAL欠損IgG抗体の存在

  36. リウマチなのに…リウマチを専門とする整形外科で変形性膝関節症の治療をされていた

  37. その他の改善症例について

    その他の改善症例について

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