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リウマチ性多発筋痛症・成人スチル病
成人スチル病-以前から寛解状態なのに、免疫抑制剤やステロイドなど不必要な薬が大量に投与され体調を崩した-
今回ご紹介するのは、必要のない薬を多く投与されていたという50代男性の方です。
≪受診前の経過≫
2018年2月、手首や脇腹に痛みが出現したため、整形外科を受診。異常なしと言われた。
4月、知人の紹介で、リウマチ専門クリニックを受診。リウマチと診断され、プレドニンが開始となった。(実はリウマチ因子も抗CCP抗体もマイナスだった)
7月、生物製剤ヒュミラ皮下注が追加となる。
12月、効果不十分のため、ヒュミラからケザブラに変更になる。その後痛み緩和。
2021年3月、手首や手指などに激しい痛みが出現、発熱を伴う。
9月、症状は軽快せず、別の病気の可能性を疑い、総合病院受診。成人スチル病と診断され、その治療に使う生物製剤アクテムラに変更となる。
現在は、リウマチと誤診されたリウマチ専門クリニックにて治療中だが、手指や手首の痛みは改善せず、今の治療はあっているのか、病気はよくなっているのかと疑問に思い、当院へ相談に来られました。
≪当院初診時の所見(炎症の有無)≫
持参された検査データをみると、炎症所見は認められず、寛解状態でした。
患者さんに処方されている薬を確認すると、関節リウマチではないのに抗リウマチ薬のアザルフィジンやリウマトレックスそれも最大量(8c/週)が処方されている、寛解状態にも関わらすステロイドが適正に減量されていない、成人スチル病の治療として、本来なら生物製剤アクテムラは月1回の点滴のところ2回されている、など過剰医療と思われる数多くの問題点が認められました。
実のところ本当の悩みは、痛みで眠りが浅く、時には大きな声を上げてしまうほどだということでした。これはプレドニンを多量に投与されているということが原因で神経過敏となり、過剰に反応している(痛みが何倍にも感じる)ということを説明しました。
治療は月1回のアクテムラ点滴のみで十分であり、不適切・不必要な薬の内服はやめるべきであることをアドバイスし、現在通っているクリニックの転院も検討することを勧めました。
過剰医療とはまさにこのことで、不適切かつ不必要な薬を多く投与された患者さんには多大なリスク(身体的、金銭的負担など)しかないのです。
このクリニックは、治療をしているというよりも、ビジネスのためだけに多くの薬を出していたのではないか、と思わざるをえない遺憾なケースです。

リウマチ性多発筋痛症・成人スチル病
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