リウマチ改善症例

「サプリメント」と「ステロイド」ではリウマチは治らない。むしろ逆効果。

今回ご紹介するのは、意欲的にリウマチ治療と向かい合っている50代女性の方です。

≪受診前の経過≫
2005年、左手中指に腫れと痛みが出現したため、リウマチ専門病院を受診しました。血液検査でリウマチと診断され、漢方を開始しましたが、効果がなかったため2006年大学病院を受診しました。リウマトレックス1c/週が開始され、その後生物製剤レミケードの点滴を3回受けるも、副作用出現のため中止となりました。
2007年、玄米菜食療法で有名な医院を受診し実践しました。しかし両ひざの関節痛が出現し歩行が困難となりました。
2009年、膝の状態がさらに悪化し、総合病院にて両膝人工関節置換術を受けることになりました。その後リウマチの活動性は消失し、治療(内服)はしていませんでした。
この間、健康に興味をもち「分子栄養学」のセミナーなどを受けられたそうです。
2013年、リウマチの痛みが再燃したため、サプリメント療法を行っているクリニックを受診しました。そこでサプリメントだけでなく、リウマチの治療としてプレドニン(5)2T/日が処方され、症状は改善しました。
2020年、右股関節に痛みが出現しました。この時、プレドニンの副作用が気になり、減量したい旨を主治医に伝えましたが、聞き入れてもらえませんでした。
もっと良い治療がないかとインターネットで探していたところ、「リウマチの薬のアクテムラがコロナに効く」という記事が目に留まり、興味がわき拙著を読まれ来院することになったそうです。

≪当院初診時の所見(炎症の有無)≫
お話を伺うと、「アクテムラで治療をしてほしい、プレドニンを中止したい」と希望されました。
持参された検査データをみると、何年も低アルブミン血症が続いていました。全身の炎症を表すCRPも上昇していることから、リウマチの炎症のためにアルブミンの合成ができなくなっている状態だと判明しました。
診察してみると、身体は瘦せ、筋力は低下し、両股関節は歪みが強く可動域は少なく、杖を使わないと歩行ができない状態でした。「その足でここには通うのは大変ですよ」と言うと、「ここに来させてください。私は良くなります」ととても意欲的に話されました。
詳しく検査してみると、リウマチ因子、抗CCP抗体、抗核抗体いずれも陽性、CRPとMMP-3(滑膜炎を表す)はともに上昇しており、リウマチの活動性がはっきりと表れていました。
リスクが高いプレドニンは減量~中止する方向とし、よく効く抗リウマチ薬に変更しました。

≪治療後の経過≫
よく調べてみると、この方は血管炎を合併しているため、プレドニンは中止できない状況でした。リウマチ治療をアクテムラに変更すると著効を示し、リウマチの活動性は消失しました。
今では痛みもなく、体重も増え体力も戻り、杖もほとんど必要ない生活を送られています。今では旅行に行くことを楽しみにしているということです。

長年リウマチ医療に携わってきましたが、こんなにポジティブなリウマチ患者さんに出会ったのは初めてでした。



具体的な治療内容 生物製剤療法
副作用・リスク ※ 注射部位反応、上気道感染、肺炎、蜂巣炎、胃腸炎等

※ 個人差はありますが、事前検査や上手な自己管理で、極力副作用を抑えることができます。









その他の改善症例につきましては、
院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。

書籍について

リウマチ改善症例

  1. 「サプリメント」と「ステロイド」ではリウマチは治らない。むしろ逆効果。

  2. 関東から急遽夜行バスで来院。リウマチは軽度、薬嫌い。

  3. 曲がっていた膝が、なんと1日で伸びるようになった症例。遠方から2泊3日で来院。

  4. 本人がリウマチを疑い、いくつかの専門医を受診したが「違います」と言われ、一度も検査されなかったケース

  5. 東京の有名大学病院のリウマチ科で、発症していないのにもかかわらず、リウマチ因子、抗CCP抗体が陽性なだけで治療開始。副作用で肝障害が出現し休薬となったが、その後リウマチが発症し急速に悪化したケース。今回もアウト

  6. 『リウマチ因子、抗CCP抗体ともに陽性』、でも8年経過してもリウマチが一度も発症していないケース

  7. どこの病院に行っても治らなかった関節痛、鉄欠乏性貧血、腹水。リウマチ治療で炎症を抑えると改善。

  8. 総合病院で何年もリウマチの治療をしても全く良くならず。治療変更で炎症は消失し痛みのない生活へ。

  9. リウマチ治療、その後。

  10. ステロイド離脱。リウマチの活動性消失。

  11. プレドニン減量、活動性消失し、生活改善。

  12. 副作用の多いステロイドは離脱。症状は改善。

  13. なぜ高齢者に多量の免疫抑制剤?

  14. 高齢者に多量のステロイドやリウマトレックスが?ステロイド離脱指示。

  15. ステロイドは抗リウマチ剤ではない!

  16. 治療変更でステロイド減量、諸症状すべて消失へ。

  17. アクテムラの治療で寛解に!

  18. 間違われた診断。

  19. また!高齢なのにステロイドが投与され効果がなかったケース

  20. リウマチ発症のタイミングを検査データでとらえられた

    リウマチ発症のタイミングを検査データでとらえられた

  21. リウマチ寛解から全快へ。非常に稀なケース(抗GAL欠損IgG抗体陽性から陰性へ)

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