
リウマチ改善症例
高齢者に多量のステロイドやリウマトレックスが?ステロイド離脱指示。
今回ご紹介するのは、副作用の多い免疫抑制剤を多量に服用、症状が改善しなかったが当院での治療で効果が現れたという80代男性の方です。
≪受診前の経過≫
平成28年10月、両手首に痛みがあったため、総合病院を受診しました。検査にてリウマチと診断され、高齢にもかかわらず、プレドニン10㎎/日、ケアラム50㎎/日、プログラフ1.5㎎/日という多量の免疫抑制剤が出されていました。それに加え、胃薬や降圧剤、抗生物質などがプレドニンの副作用予防のために処方されていました。
それにもかかわらず、両手首の痛みは良くならず、2年後に知人の勧めもあって、当院を受診されました。
≪当院初診時の所見(炎症の有無)≫
初診時には、両手首の痛みに加え、両膝に関節液を認め、歩行困難な状態でした。
検査すると、ヘモグロビン9.3と貧血が著明であり、CRP(6+)と高く、滑膜炎を表すMMP-3は1000を超えリウマチの活動性はMAXに高く、薬は全く効いていない状況でした。
≪治療後の経過≫
当院ではプレドニン以外はすぐに中止し、アクテムラの治療を開始しました。
アクテムラの1回の皮下注で、CRP(1+)、ヘモグロビン10.7と著明に貧血は改善し、関節の腫れも消失し、他の関節痛も軽減してきました。今後はプレドニンも中止でき、アクテムラの単独治療で十分寛解されるものと考えています。
高齢者には、ソフトでリスクの少ないものを選択するべきであると考えます。
上記のように、リウマチの治療として多くの免疫抑制剤を服用しているという方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
具体的な治療内容 | 生物製剤療法 |
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副作用・リスク ※ | 注射部位反応、上気道感染、肺炎、蜂巣炎、胃腸炎 |
※ 個人差はありますが、事前検査や上手な自己管理で、極力副作用を抑えることができます。

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