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大病院で、いまどきこんな治療が…
抗GAL欠損IgG抗体は陽性だった
今回ご紹介するのは、総合病院でリウマチ治療を受けていた70代女性の方です。
≪受診前の経過≫
2018年2月、腕の痛みが出現したため、総合病院リウマチ科を受診しました。リウマチ因子はないが炎症所見が強く認められたため、リウマチと診断され、プレドニン(5)3T/日が投与されました。すぐに炎症は止まり、関節痛も消失しました。しかしその後、リウマトレックス5c/週、最近では生物製剤アクテムラの注射も追加されました。
診断は関節リウマチなのに、自覚的に関節痛もないため、以前から本当にリウマチなのかどうか不信に思っていました。ある時タクシーの運転手から「藤戸にいい先生がいる」と聞き、医療相談で当院に来院されました。
≪当院初診時の所見(炎症の有無)≫
経緯からすると、高齢の女性に多いリウマチ性多発筋痛症ではないかと思いましたが、リウマチも否定できないため、抗GAL欠損IgG抗体を調べてみました。
すると驚くことに、抗GAL欠損IgG抗体は陽性で、関節リウマチであることが判明しました。
感染のリスクが高いリウマトレックスは早速中止し、プレドニンは不要なので減量~中止の方向とし、アクテムラのみでの治療に変更しました。
このケースの問題点は
①診断が曖昧ではっきりしていないこと
②強力なステロイド剤が3錠も投与されていること
➂炎症が止まって全くないのに、リウマトレックスやさらにアクテムラが追加されていること
です。
このようなケースはあってはならないのに…非常に残念です。
上記の方のように、治療に関して疑問や不安などお持ちの方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。

大病院で、いまどきこんな治療が…
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「外反母趾の痛み」をリウマチと誤診し、プレドニン10㎎を処方した大学病院のリウマチ専門医
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リウマチ性乾癬と診断された症例②
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リウマチ性乾癬と診断された症例①
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リウマチ因子や抗CCP抗体があるだけで治療をする必要はありません
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リウマチ因子が陽性。だからと言って治療する必要はない。
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リウマチ因子や抗CCP抗体が陽性でも、炎症所見がなければ治療の必要性はない
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またもリウマチ因子、抗CCP抗体が陽性なだけで、炎症反応もないのに抗リウマチ薬(リウマトレックス)が。副作用で白血球が低下し、リウマトレックスを中止してバイオ製剤を勧められたケース
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大学病院や総合病院で見落とされたMCTD
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リウマチ因子や抗CCP抗体が陽性なだけで、活動性が全くないのにプレドニン治療が続けられていたケース
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見過ごせない誤診
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ただの貧血なのにリウマチ科にかかったためにリウマチと誤診され、ステロイド投与。次には生物製剤導入も考えられた一例
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手指や膝の痛みは、「股関節の歪み」と「鉄欠乏性貧血」が原因
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原因不明の「貧血」と「炎症」・・・総合病院で輸血までされていた
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炎症もないのに手の指の変形が急速に進行
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抗GAL欠損IgG抗体は陽性だった
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炎症がなければ治療は必要ない
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ちょっと珍しい貧血のケース
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リウマチ因子陽性イコール治療ではない
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リウマチであっても治療の必要がないケース
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これでいいのかリウマチ医療
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繰り返しあらわれる関節痛…短周期型のリウマチ?
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長期間にわたるリウマチ治療も、今は活動性がないため治療の必要なし。
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4年前から発症していた?
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ちょっと寄り道… (貧血編)
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CRPマイナス、MMP-3正常、リウマチの活動性なし。治療の必要はありません。
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リウマチ因子は陽性、しかし炎症所見はなし。
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リウマチの体質があるだけ
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リウマチの体質があるだけでは治療の必要なし
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リウマチと誤診。その後発症…
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発症していないのに、たくさんの抗リウマチ剤の投与で副作用出現
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抗GAL欠損IgG抗体の存在
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整形外科でリウマチなのに変形性膝関節症の治療をされていた
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祖母と曾祖母がリウマチ。自分もリウマチ因子、抗CCP抗体もあるがまだ発症していない。
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