リウマチ治療がうなくいっていないケース(炎症あり)

何度も膝の関節液が貯留。一度でも調べていれば…

今回ご紹介するのは、何度も膝の関節液が貯留し、整形外科で抜水していたという、60代女性です。

≪受診前の経過≫
2022年11月、左膝に痛みが出現し歩行が難しくなり、整体に通うも改善せず。
12月、左膝の痛みが増強したため整形外科を受診。関節液が貯留していることがわかり抜水。そこで変形性膝関節症と診断され、翌年2月まで毎週抜水。この頃から右手首の動かしづらさを感じるようになる。
2023年3月、事故で胸部を打撲し、別の整形外科にて治療開始。10日ほど経過すると、手指や両膝に腫れや痛みが出現。薬を飲んだことが原因ではないかと主治医に相談すると、ロキソニンは中止となった。この時、主治医が手指をみて「リウマチかもしれない」と思い、血液検査を実施。そこでリウマチと診断されたが、治療は開始されなかった。(保険で胸部打撲の治療だけのため)
薬の内服を中止すると、手指の腫れは改善した。しかしその数日後、再び腫れや痛みが出現。
自分は本当にリウマチなのかと思い、知人の紹介で当院受診となった。

≪当院初診時の炎症の有無≫
持参された検査データをみると、抗CCP抗体は陽性で、CRPとMMP-3はともに上昇し、リウマチの活動性が認められ検査データでした。
診察してみると、両膝には関節液が貯留しており、調べてみるとリウマチによる炎症性の関節液でした。またレントゲンでみると、両膝とも変形性膝関節症の所見が著明で、関節リウマチと変形性膝関節症が合併していると思われました。手指も同様に、リウマチが影響しているようでした。
詳しく検査し、改めてリウマチの活動性が認められたため、早速治療を開始することにしました。


   Q.整形外科で何度も水を抜いたのに、リウマチと分からないものですか?
   A.関節液を調べてみれば、リウマチによるものなのか、変形性膝関節症によるものなのかはわかります。(多くのドクター
     はご存知ないようです)
     しかし整形外科の先生がリウマチを疑わなければ、関節液が多少濁っていても、残念ながら調べることはないでしょう。








その他の改善症例につきましては、
院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。

書籍について

リウマチ治療がうなくいっていないケース(炎症あり)

  1. 自己判断でリウマチ治療中断、1年後多関節の痛みが増強したため来院

  2. アクテムラやプレドニン、リウマトレックスでリウマチは寛解状態。しかし全身の関節の痛みが増すばかりで生活が困難に。一体どうして…

  3. 何度も膝の関節液が貯留。一度でも調べていれば…

  4. 治療に関する説明は必要

  5. 2年間リウマチが悪化、膝に水が溜まって歩行困難に。しかし「リウマトレックスは3cのまま、これ以上は増やせない」「痛みや関節液の貯留は仕方ない」と言われ転院決意。

  6. MMP-3の上昇を見逃された

  7. リウマチ再燃、リスクの少ない生物製剤アクテムラで治療

  8. またもリウマチ専門医が、検査もせずに”リウマチ”と即断し、抗リウマチ薬を投与していたケース

  9. 従来の薬(プレドニンやリウマトレックスなど)は量が少ないと効かないこともあり、リスクだけが一方的に高い。今はほとんどの人に効果のある生物製剤(アクテムラ)で治療するべき。

  10. 効果があるのに治療薬を変更…なぜ

  11. 早期リウマチが見落とされた。リウマチ性多発筋痛症と診断され、多めのプレドニンがすぐに投与されたケース。

  12. リウマトイド血管炎を見落とされていたケース

  13. 寛解しているのに薬がさらに追加され続け、高額医療が継続している症例

  14. 成人スチル病-以前から寛解状態なのに、免疫抑制剤やステロイドなど不必要な薬が大量に投与され体調を崩した-

  15. ずさんな整形外科(検査もしないでリウマチ性多発筋痛症と勝手に診断し、ステロイドを投与)

  16. 木を見て森を見ず。多すぎる抗リウマチ薬は危険。

  17. リウマチが進行、しかし医者嫌いで病院受診せず

  18. 原因不明の低血糖発作が毎日出現。その度に救急車。何が原因なのか。

  19. 治療していてもリウマチが進行していたケース

  20. リウマチ再燃。約4年もの間、投薬なしでリウマチの活動性が消失していたケース。

  21. 「サプリメント」と「ステロイド」ではリウマチは治らない。むしろ逆効果。

  22. 関東から急遽夜行バスで来院。リウマチは軽度、薬嫌い。

  23. 曲がっていた膝が、なんと1日で伸びるようになった症例。遠方から2泊3日で来院。

  24. 本人がリウマチを疑い、いくつかの専門医を受診したが「違います」と言われ、一度も検査されなかったケース

  25. 東京の有名大学病院のリウマチ科で、発症していないのにもかかわらず、リウマチ因子、抗CCP抗体が陽性なだけで治療開始。副作用で肝障害が出現し休薬となったが、その後リウマチが発症し急速に悪化したケース。今回もアウト

  26. どこの病院に行っても治らなかった関節痛、鉄欠乏性貧血、腹水。リウマチ治療で炎症を抑えると改善。

  27. 総合病院で何年もリウマチの治療をしても全く良くならず。治療変更で炎症は消失し痛みのない生活へ。

  28. 原因不明の「貧血」と「炎症」・・・総合病院で輸血までされていた

  29. 近くの整形外科が不適切な抗リウマチ薬を投与…その副作用にドクターも患者さんも気がつかず

  30. 炎症もないのに手の指の変形が急速に進行

  31. 抗GAL欠損IgG抗体は陽性だった

  32. これでいいのかリウマチ医療

  33. 4年前から発症していた?

  34. 専門医に行ったためにりうまちにされてしまし、たまたまリウマチを引き起こす引き金になった珍しいケース

  35. 抗GAL欠損IgG抗体の存在

  36. リウマチなのに…リウマチを専門とする整形外科で変形性膝関節症の治療をされていた

  37. その他の改善症例について

    その他の改善症例について

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