リウマチ治療がうなくいっていないケース(炎症あり)

2年間リウマチが悪化、膝に水が溜まって歩行困難に。しかし「リウマトレックスは3cのまま、これ以上は増やせない」「痛みや関節液の貯留は仕方ない」と言われ転院決意。

今回ご紹介するのは、痛みや関節液の貯留があっても主治医から「仕方ない」と言われていた40代女性です。

≪受診前の経過≫
約2年前、手指や腕、足底などに痛みがあった。母が通院している婦人科に相談し、血液検査をしてもらった。CRP高値のため、整形外科受診を勧められた。
総合病院整形外科を受診。血液検査の結果からリウマチと診断され、リウマトレックス(2c/週)が開始となる。その2週間後から現在に至るまでは3c/週。
リウマトレックスの内服を継続しても痛みは一向に改善せず、このまま内服を続けても良いのかと疑問に思うようになり、以前読んだ本で私のことを知っていたため、当院ホームページを見て、勇気を振り絞って来院された。

≪当院初診時の炎症の有無≫
持参された検査データをみると、リウマチ因子は陽性、全身の炎症を表すCRPは2年前からずっと上昇し、軽度から中等度の炎症が続いていました。(抗CCP抗体やMMP-3は一度も調べられていませんでした)
患者さんの話では、手首や膝の痛みを訴えても、主治医はリウマトレックス増量による副作用を懸念してか増量もせず、「痛むのは仕方ないね」と言うだけだったということです。
レントゲンを撮ると、手首は壊れ可動域が狭くなっていました。右膝も関節裂隙の狭小化により、骨同士がぶつかっていました。そのために関節液が貯留し、歩行困難な状態になっていました。
リウマトレックスの量が適正でない(少量だった)ために、CRPの上昇が抑えられていない状態で、治療の効果がなかったということです。
患者さんにもリウマトレックスの増量には抵抗があるようでしたので、リスクの少ない生物製剤アクテムラでの治療を提案しました。

一体主治医は、何を目的にリウマチの治療をしていたのでしょうか。
リウマチだということで、抗リウマチ薬を投与し、検査データが悪くても、膝に水が溜まっても、薬を増やすことも、変更することもしない。
そんなドクターにかかっていた患者さんは気の毒です。
リウマチは、炎症を止めることに焦点をあて治療をすればよくなるのです。








その他の改善症例につきましては、
院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。

書籍について

リウマチ治療がうなくいっていないケース(炎症あり)

  1. 自己判断でリウマチ治療中断、1年後多関節の痛みが増強したため来院

  2. アクテムラやプレドニン、リウマトレックスでリウマチは寛解状態。しかし全身の関節の痛みが増すばかりで生活が困難に。一体どうして…

  3. 何度も膝の関節液が貯留。一度でも調べていれば…

  4. 治療に関する説明は必要

  5. 2年間リウマチが悪化、膝に水が溜まって歩行困難に。しかし「リウマトレックスは3cのまま、これ以上は増やせない」「痛みや関節液の貯留は仕方ない」と言われ転院決意。

  6. MMP-3の上昇を見逃された

  7. リウマチ再燃、リスクの少ない生物製剤アクテムラで治療

  8. またもリウマチ専門医が、検査もせずに”リウマチ”と即断し、抗リウマチ薬を投与していたケース

  9. 従来の薬(プレドニンやリウマトレックスなど)は量が少ないと効かないこともあり、リスクだけが一方的に高い。今はほとんどの人に効果のある生物製剤(アクテムラ)で治療するべき。

  10. 効果があるのに治療薬を変更…なぜ

  11. 早期リウマチが見落とされた。リウマチ性多発筋痛症と診断され、多めのプレドニンがすぐに投与されたケース。

  12. リウマトイド血管炎を見落とされていたケース

  13. 寛解しているのに薬がさらに追加され続け、高額医療が継続している症例

  14. 成人スチル病-以前から寛解状態なのに、免疫抑制剤やステロイドなど不必要な薬が大量に投与され体調を崩した-

  15. ずさんな整形外科(検査もしないでリウマチ性多発筋痛症と勝手に診断し、ステロイドを投与)

  16. 木を見て森を見ず。多すぎる抗リウマチ薬は危険。

  17. リウマチが進行、しかし医者嫌いで病院受診せず

  18. 原因不明の低血糖発作が毎日出現。その度に救急車。何が原因なのか。

  19. 治療していてもリウマチが進行していたケース

  20. リウマチ再燃。約4年もの間、投薬なしでリウマチの活動性が消失していたケース。

  21. 「サプリメント」と「ステロイド」ではリウマチは治らない。むしろ逆効果。

  22. 関東から急遽夜行バスで来院。リウマチは軽度、薬嫌い。

  23. 曲がっていた膝が、なんと1日で伸びるようになった症例。遠方から2泊3日で来院。

  24. 本人がリウマチを疑い、いくつかの専門医を受診したが「違います」と言われ、一度も検査されなかったケース

  25. 東京の有名大学病院のリウマチ科で、発症していないのにもかかわらず、リウマチ因子、抗CCP抗体が陽性なだけで治療開始。副作用で肝障害が出現し休薬となったが、その後リウマチが発症し急速に悪化したケース。今回もアウト

  26. どこの病院に行っても治らなかった関節痛、鉄欠乏性貧血、腹水。リウマチ治療で炎症を抑えると改善。

  27. 総合病院で何年もリウマチの治療をしても全く良くならず。治療変更で炎症は消失し痛みのない生活へ。

  28. 原因不明の「貧血」と「炎症」・・・総合病院で輸血までされていた

  29. 近くの整形外科が不適切な抗リウマチ薬を投与…その副作用にドクターも患者さんも気がつかず

  30. 炎症もないのに手の指の変形が急速に進行

  31. 抗GAL欠損IgG抗体は陽性だった

  32. これでいいのかリウマチ医療

  33. 4年前から発症していた?

  34. 専門医に行ったためにりうまちにされてしまし、たまたまリウマチを引き起こす引き金になった珍しいケース

  35. 抗GAL欠損IgG抗体の存在

  36. リウマチなのに…リウマチを専門とする整形外科で変形性膝関節症の治療をされていた

  37. その他の改善症例について

    その他の改善症例について

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