
執筆者プロフィール
篠原 佳年(しのはら よしとし)
1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。
膠原病、主に関節リウマチを専門としている。一早く生物学的製剤アクテムラを導入し、全国から多くの方が来院。現在まで約700例の実績。
リウマチ治療がうまくいっていない(炎症あり)
今回ご紹介するのは、リウマチの治療にプレドニンが処方されていた60代男性です。
≪受診前の経過≫
4~5年前、両膝や足裏、肩に痛みが出現したため、総合病院を受診。血液検査の結果、リウマチと診断され、プレドニン2㎎/日が処方された。
その後痛みを訴えると、プレドニンは増量され、現在は5㎎/日。
プレドニンが増量されても症状は改善せず。またプレドニンは良くない薬だと知り、知人の紹介で当院受診。
≪当院初診時の炎症の有無≫
当院での検査
リウマチ因子(+)、抗CCP抗体(+)
CRP(1+)、MMP-3:201.5、血清補体価:47.7
炎症所見があり、リウマチの活動性が認められたため、今受けている治療は効いておらず、リスクだけが高い。
糖尿病や高血圧、体重の増加など、プレドニン内服による副作用が認められました。そのため安全でリスクの少ないアクテムラでの治療を提案しました。
手指や手首をレントゲンでみると、関節裂隙の狭小化がみられ、使い過ぎれば痛みが出るのは当然だと思われました。また、右股関節の転位が著明で、そのために右膝や左肩に影響が及び痛みとして現れたと思われました。
”あぁ、また整形外科か…”患者さんの話を聞いていると、少し怒りが込み上げてきました。
関節リウマチの治療では通常処方しないプレドニンを簡単に投与し、痛いと言えば増量する。こんなリウマチ治療はありません。
リウマチ治療はステロイドではなく、抗リウマチ薬があるのです。
”炎症を止める”ことが、リウマチ治療の1丁目1番地なのです。
執筆者プロフィール
篠原 佳年(しのはら よしとし)
1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。
膠原病、主に関節リウマチを専門としている。一早く生物学的製剤アクテムラを導入し、全国から多くの方が来院。現在まで約700例の実績。
その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。
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