リウマチ治療がうまくいっていない(炎症あり)

間違いだらけのリウマチ医療⑮

リウマチとリウマチ性多発筋痛症の同時発症はありえない

今回ご紹介するのは、リウマチとリウマチ性多発筋痛症を合併していると言われた50代女性です。

≪受診前の経過≫
2022年5月、めまいや指先に違和感があったため、脳神経外科と耳鼻科を受診。異常なし。
8月、全身の痛みが増したため、婦人科を受診。血液検査の結果、リウマチの疑いと言われた。
10月、関節痛はないのに「リウマチの疑い」と言う診断に疑問をもち、総合診療所受診。血液検査の結果、リウマチ因子(+)、抗CCP抗体(+)、CRP(+)なのに、リウマチ性多発筋痛症の疑いと言われた。疑いなのにプレドニン30㎎/日が早速処方され、症状がウソのように改善。効いたということでリウマチ性多発筋痛症と診断された。  →→誤診
リウマチ性多発筋痛症の治療のため、整形外科を紹介された。そこではプレドニン30㎎/日は多すぎると言われ、10㎎/日に減量された。プレドニンの内服には抵抗があったため、その後自己判断で減量・中止。
そうしている間に、血液検査の所見から、リウマチ性多発筋痛症ではなくリウマチではないか、ということでリウマトレックス内服を勧められた。しかし関節痛がないため「リウマチ」には納得がいかず、それならばと考え大学病院に転院した。
12月、大学病院での検査の結果、リウマチ因子(+)、抗CCP抗体(+)、CRP 3.3、MMP-3 272.3 ではっきりと関節リウマチと診断される。関節の痛みや腫れはないが、全身痛が激しくなった。プレドニンの処方もお願いし、リウマチ治療としてリウマトレックス3c/週が開始となった。
2023年1月、治療中にもかかわらず、全身痛で日常生活を送るのが困難となった。関節エコーで肩の炎症が認められ、リウマチ性多発筋痛症も合併していると言われた。  →→誤診
3月、何が何だかわからなくなり、ネットで検索。当院にメール『リウマチSOS』をすると、「関節リウマチとリウマチ性多発筋痛症の合併はありません」と返信があった。その後プレドニンの減量をする。(20㎎/日→7㎎/日)
しかし7月、のどの腫れや痛みがひどくなり、耳鼻科にて咽頭(EAT)治療開始。症状緩和。耳鼻科のドクターからは、線維筋痛症の併発の疑いがあると指摘された。(→検査データに異常がある時点で否定できる)
個人的には乾癬性関節炎が併発していないか気になり、今治療は必要なのかどうか知りたくて、当院受診となった。

≪当院初診時の炎症の有無≫
当院での検査
     リウマチ因子(+)、抗CCP抗体(+)、抗核抗体(+)、CRP(3+)、MMP-3 277.5、血清補体価 47.6
リウマチの体質が確かにあり、炎症所見がはっきりと認められ、今の治療では全く効果が出ていないことが判明しました。
そこで、混乱している病名を整理して、リウマチとリウマチ性多発筋痛症の同時発症はありえないことを、詳しく説明しました。そして、副作用が少なく、短期間で効果的な生物製剤アクテムラの治療を勧め、早速開始しました。1ヵ月後には、全身の痛みも改善し、プレドニンからも離脱できると思われます。





リウマチに関するお悩み・ご質問は、
お気軽にご相談ください。


当院のリウマチ治療 リウマチSOS



その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。

書籍について

リウマチ治療がうまくいっていない(炎症あり)

  1. また・・高齢者にプレドニン。リスクの少ない治療へ変更。

  2. やっと嫌いなリウマトレックスを止めてアクテムラの治療へ

  3. 関節リウマチ発症!

  4. リウマチの治療薬で、リウマチの発症が早まったと思われる症例

  5. リウマチ発症の瞬間

  6. みるみるうちによくなっていく弟(リウマチ)の姿を見て、思い切って来院

  7. 治療の効果なくCRP上昇…

  8. 白血球が減少したため、治療変更になった

  9. アクテムラでの治療で体調良く過ごせるように!

  10. 低リスクで効果が期待できるアクテムラでの治療に変更

  11. 治療に不安を感じ通院を止めた

  12. リスクの高い治療を見直し、効果的な治療へ

  13. 高齢者に抗リウマチ薬ではなくプレドニンを投与。これはアウト!

  14. 極度の貧血を発症。効かない抗リウマチ薬を約10年間投与され、リウマチがひどくなった。

  15. なかなか治らないリウマチ。リウマトレックスを飲むのは憂鬱。

  16. 大病院のリウマチ科のドクターが、リウマチ因子や抗CCP抗体がないご夫婦に、どちらもリウマチと診断しプレドニンやリウマトレックスを処方。7年間も…これは異常

  17. 炎症を完全に止めないと、リウマチの進行も止まらない

  18. 治療されたのに、変形が急速に進んだケース

  19. 肺炎は何が原因?コロナ?細菌感染症?それともリウマチ?

  20. 間違いだらけのリウマチ医療⑮

  21. リウマチの活動性が高い。 リウマチは漢方では治せない。

  22. 間違いだらけのリウマチ医療⑫

  23. 間違いだらけのリウマチ医療③

  24. 間違いだらけのリウマチ医療①

  25. 完治の難しいリウマチ

  26. 急速にリウマチが進行

  27. やっぱり、リウマチなら”わいわい”へ

  28. リウマチと診断され9年、今回初めて発症

  29. またも整形。リウマチの薬としてプレドニンのみを処方。

  30. 治療するも効果なく、生活に支障が…

  31. 自己判断でリウマチ治療中断、1年後多関節の痛みが増強したため来院

  32. アクテムラやプレドニン、リウマトレックスでリウマチは寛解状態。しかし全身の関節の痛みが増すばかりで生活が困難に。一体どうして…

  33. 何度も膝の関節液が貯留。一度でも調べていれば…

  34. 治療に関する説明は必要

  35. 2年間リウマチが悪化、膝に水が溜まって歩行困難に。しかし「リウマトレックスは3cのまま、これ以上は増やせない」「痛みや関節液の貯留は仕方ない」と言われ転院決意。

  36. MMP-3の上昇を見逃された

  37. リウマチ再燃、リスクの少ない生物製剤アクテムラで治療

  38. またもリウマチ専門医が、検査もせずに”リウマチ”と即断し、抗リウマチ薬を投与していたケース

  39. いつまでたっても進歩のないリウマチ医療。またプレドニンが…

  40. 効果があるのに治療薬を変更…なぜ

  41. 早期リウマチが見落とされた。リウマチ性多発筋痛症と診断され、多めのプレドニンがすぐに投与されたケース。

  42. リウマトイド血管炎を見落とされていたケース

  43. 寛解しているのに薬がさらに追加され続け、高額医療が継続している症例

  44. 成人スチル病-以前から寛解状態なのに、免疫抑制剤やステロイドなど不必要な薬が大量に投与され体調を崩した-

  45. ずさんな整形外科(検査もしないでリウマチ性多発筋痛症と勝手に診断し、ステロイドを投与)

  46. 木を見て森を見ず。多すぎる抗リウマチ薬は危険。

  47. リウマチが進行、しかし医者嫌いで病院受診せず

  48. 原因不明の低血糖発作が毎日出現。その度に救急車。何が原因なのか。

  49. 治療していてもリウマチが進行していたケース

  50. リウマチ再燃。約4年もの間、投薬なしでリウマチの活動性が消失していたケース。

  51. 「サプリメント」と「ステロイド」ではリウマチは治らない。むしろ逆効果。

  52. 関東から急遽夜行バスで来院。リウマチは軽度、薬嫌い。

  53. 曲がっていた膝が、なんと1日で伸びるようになった症例。遠方から2泊3日で来院。

  54. 本人がリウマチを疑い、いくつかの専門医を受診したが「違います」と言われ、一度も検査されなかったケース

  55. 東京の有名大学病院のリウマチ科で、発症していないのにもかかわらず、リウマチ因子、抗CCP抗体が陽性なだけで治療開始。副作用で肝障害が出現し休薬となったが、その後リウマチが発症し急速に悪化したケース。今回もアウト

  56. どこの病院に行っても治らなかった関節痛、鉄欠乏性貧血、腹水。リウマチ治療で炎症を抑えると改善。

  57. 総合病院で何年もリウマチの治療をしても全く良くならず。治療変更で炎症は消失し痛みのない生活へ。

  58. 原因不明の「貧血」と「炎症」・・・総合病院で輸血までされていた

  59. 近くの整形外科が不適切な抗リウマチ薬を投与…その副作用にドクターも患者さんも気がつかず

  60. 炎症もないのに手の指の変形が急速に進行

  61. 抗GAL欠損IgG抗体は陽性だった

  62. これでいいのかリウマチ医療

  63. 4年前から発症していた?

  64. 専門医に行ったためにりうまちにされてしまし、たまたまリウマチを引き起こす引き金になった珍しいケース

  65. 抗GAL欠損IgG抗体の存在

  66. リウマチなのに…リウマチを専門とする整形外科で変形性膝関節症の治療をされていた

  67. 効果のある治療を変更された

    効果のある治療を変更された

  68. ステロイド離脱。リウマチの活動性消失。

  69. プレドニン減量、活動性消失し、生活改善。

  70. 副作用の多いステロイドは離脱。症状は改善。

  71. なぜ高齢者に多量の免疫抑制剤?

  72. 高齢者に多量のステロイドやリウマトレックスが?ステロイド離脱指示。

  73. ステロイドは抗リウマチ薬ではない

  74. 治療変更でステロイド減量、諸症状すべて消失へ。

  75. アクテムラの治療で寛解に

  76. 間違われた診断。

  77. また!高齢なのにステロイドが投与され効果がなかったケース

  78. リウマチ発症のタイミングを検査データでとらえられた

    リウマチ発症のタイミングを検査データでとらえられた

  79. その他の改善症例について

    その他の改善症例について

交通アクセス

わいわいクリニック 外観写真

〒710-0133 岡山県倉敷市藤戸町藤戸2-10
TEL / 086-428-8525
受付時間 / 8:30~11:00 14:00~17:00(土曜 13:30~15:00)
休診日 / 木曜・日曜・祝日

診療時間
9:00~12:00 休診休診
14:30~17:30 休診休診

☆印の土曜日午後は 14:00~16:00 外来(相談)

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