リウマチと誤診。その後発症…

<69歳・女性>
平成29年4月、右手親指、右足裏、外反母趾に腫れや痛みが出たため、近医の整形外科を受診。そこでは、検査もしていないのにリウマチではないと言われたためおかしいと考え、専門病院を受診した。検査の結果、関節リウマチと診断され、治療の薬(プレドニゾロン2㎎/日、メトレート(2)5cap/週、リマチル200㎎/日)を処方された。

しかし、両膝の痛みは治まらず、何度も関節液が溜まったため、近医の整形外科を受診。そこでは、変形性膝関節症ということで、関節液の抜水とヒアルロン酸の注射の治療を受けていた。しかし改善せず、インターネットで当院を探し受診することとなった。

持参された検査データを見ると、「リウマチと診断されたときには、リウマチ因子もなく、炎症を表すCRPもなく、リウマチは発症していなかった。でも免疫抑制剤を数種服用したため、免疫力が極端に低下してしまって、半年後には本当にリウマチが発症していますね」と患者さんに伝えた。

またステロイドの副作用なのか、腰椎の圧迫骨折も起きていた。患者さんからステロイドを中止したいという意向があったので、まずリウマトレックスを止め、アクテムラの治療に変更することにした。

アクテムラの治療に変更し、1,2回から炎症反応は消失し、両膝から関節液もなくなり、その後3回目からは経過も良好。

これは、専門医を受診したためにリウマチと誤診を受け、治療で免疫抑制剤を処方され免疫力が低下してしまった。そのために、もともと持っていたと思われるリウマチの体質が本当に出てしまった、と考えられる稀なケースである。

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