
リウマチ改善症例
リウマチ寛解から全快へ。非常に稀なケース(抗GAL欠損IgG抗体陽性から陰性へ)
今回ご紹介するのは、リウマチの治療を続け寛解から全快へ向かわれた60代の女性です。
≪受診前の経過≫
約7年前、関節痛が出現したため、近医のリウマチ専門病院を受診しました。リウマチ因子、抗CCP抗体ともにマイナスでしたが、CRP 6.36、MMP-3 105.5ということでリウマチと診断され、リウマトレックス3cap/週、ステロイド3㎎/日を開始されました。
1年ほど治療を続けましたが、手や肩の痛みは改善しませんでした。寛解を望まれ、当院を受診されました。
≪当院初診時の所見(炎症の有無)≫
持参した検査データをみると、確かにリウマチ因子、抗CCP抗体ともにマイナスでしたが、リウマチ性多発筋痛症や成人スチル病も考えられるので、鑑別をする必要がありました。
検査すると、抗GAL欠損IgG抗体が陽性で、リウマチであることが判明しました。
≪治療後の経過≫
治療をアクテムラ(点滴、月1回)に変更したところ、CRP、MMP-3は正常値となり、体調は改善し、3年ほど治療を継続しました。
本人の申し出もあり、治療を休止してみようということになりました。
痛みなどもなく、治療を休止してから約1年後に来院されました。検査してみると、抗GAL欠損IgG抗体は陰性でした。
さらに1年後の今年も同様の検査をしましたが、抗GAL欠損IgG抗体は陰性のままでした。
リウマチは全快になっているので、症状が出ない限りは来院する必要がないことを、本人に伝えました。
上記のように、治療をしていても症状の改善がみられない方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
具体的な治療内容 | 生物製剤療法 |
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副作用・リスク ※ | 注射部位反応、上気道感染、肺炎、蜂巣炎、胃腸炎 |
※ 個人差はありますが、事前検査や上手な自己管理で、極力副作用を抑えることができます。

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