その他の改善症例につきましては、院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』『リウマチを止める――完全寛解の時代到来!!』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。
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リウマチの体質をもっているが、今発症していない(炎症なし)
リウマチ因子や抗CCP抗体が陽性なだけで、活動性が全くないのにプレドニン治療が続けられていたケース
今回ご紹介するのは、リウマチの活動性がないのにプレドニン治療を続けられていたという30代女性の方です。
≪受診前の経過≫
2016年、両手指の腫れと痛みが出現したため、近医内科を受診。リウマチの疑いがあるということで総合病院を紹介される。リウマチと診断されると同時に妊娠がわかったため、妊娠中も内服できるプレドニンが開始となる。(出産前には中止される)
第一子出産後痛みが出現したため、プレドニン(5)1T/日とリウマトレックス2c/週が開始となる。第二子妊娠を希望すると、リウマトレックスは中止、プレドニンは続行となる。
2019年第二子出産後、手指や肩に痛みがあるため、知人の紹介で当院受診。
≪初診時の所見(炎症の有無)≫
詳しく検査してみると、リウマチ因子、抗CCP抗体ともに陽性。全身の炎症を表すCRPと滑膜炎を表すMMP-3 は軽度上昇しており、リウマチの活動性が若干認められました。プレドニンを中止する目的で、少量のリウマトレックスを再開することにしました。
≪治療後の経過≫
ご本人の希望と潜在性結核感染症、子宮頸がん(疑い)があるため、プレドニンやリウマトレックスを中止する方向とし、まずプレドニンの減量を開始しました。プレドニンは約半年後に中止することができました。その後リウマトレックスも中止でき、すべてを中止して1年が経過しましたが、リウマチの活動性は現在も認められていません。
この患者さんは、おそらくリウマチと診断された当初からリウマチの活動性はなかったのではないでしょうか。それは今までの経験からみて、妊娠中はリウマチの活動性は止まり、症状も改善することが多く、そのため産後出現した痛みは、育児による筋肉痛や関節痛だったのではないかということが考えられたからです。
何度も言いますが、リウマチ因子、抗CCP抗体があるだけで、リウマチの治療をするのは間違っています。リウマチの活動性がみられなければ、治療をする必要はないのです。
上記の方のように、リウマチ因子はあるが炎症所見がない、という方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
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