
リウマチ改善症例
『リウマチ因子、抗CCP抗体ともに陽性』、でも8年経過してもリウマチが一度も発症していないケース
今回ご紹介するのは、8年間リウマチが発症していないという40代女性の方です。
≪受当院初診時の所見(炎症の有無)≫
2013年、右手首に痛みが出現したため当院受診。検査してみるとリウマチ因子、抗CCP抗体は陽性でしたが、全身の炎症を表すCRPも、滑膜炎を表すMMP-3も正常値のため経過観察となりました。
数年後、職場の検診で甲状腺肥大を指摘されたため検査しました。マイクロゾームテスト 25600、抗Tg抗体 378.9、T3 2.90、T4 0.82、TSH 14.16から慢性甲状腺炎 橋本病であることが判明、治療を開始しました。
初診から6年経過した時リウマチについて再び検査すると、自己抗体である抗CCP抗体、抗核抗体は上昇していました。しかし、全身の炎症反応も滑膜炎もなく、リウマチの活動性は全く認められませんでした。
この方のように、リウマチの体質があっても長期にわたり発症していないケースがあることを知っていただけたらと思います。
リウマチの体質があるだけで予防的に薬を出したり、抗CCP抗体があったらすぐに治療をしなければいけないと思っているドクターが多くいます。しかし、リウマチの活動性がないのであれば、治療は必要ないということを理解してほしいものです。

リウマチ改善症例
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