リウマチの体質をもっているが、今発症していない(炎症なし)

誤診①検査もせずにリウマチ性多発筋痛症と勝手に診断し、ステロイド剤を大量投与する。                                誤診②リウマチの活動性がないのに、免疫抑制剤や抗リウマチ薬、生物製剤を投与

今回ご紹介するのは、リウマチの活動性がないにも関わらず治療をされていたという60代女性です。

≪受診前の経過≫
2019年4月、発熱、筋肉痛、腰痛が出現。総合病院を受診し、リウマチ性多発筋痛症だろうということで、プレドニン15㎎/日が開始となる。
その後手指に腫れが出現、別の総合病院の膠原病内科を受診。そこでの血液検査で、はっきりと関節リウマチと診断され、プレドニンは中止となり、リウマトレックスが開始となる。
6月、なぜかリマチル追加となったが、肝障害と薬疹が出現。
11月、今度はエタネルセプトも開始となる。
2021年6月、肝障害のためリウマトレックス中止。
2022年4月、体調崩し発熱と咳が続くため、エタネルセプトも中止となる。
今、リウマチ治療を中止しているが、手指の痛みが継続しているため、今後のために当院へ相談受診となった。

≪当院初診時の所見(炎症の有無)≫
持参された検査データをみると、リウマチ因子陽性、抗CCP抗体マイナスでしたので、リウマチの体質はありました。全身の炎症を表すCRPの上昇が認められたのは、最初に検査された時のみでした。その後の検査データにCRPの上昇はなく、おそらくこの時は体調が悪かったのでは?と考えられました。
レントゲンを撮ると、手指の関節裂隙は狭小化しており、外見的には変形性指関節症の特徴であるヘバーデン結節、ブシャール結節が著明でした。指を使えば腫れたり痛んだり、またこわばりが出現するのは、このことが原因であることは明らかでした。
今後治療が必要かどうか判定するために、念のため血液検査をしました。やはり、全身の炎症を表すCRP、滑膜炎を表すMMP-3はどちらも上昇しておらず、リウマチの活動性は認められませんでした。
この方は、初めからリウマチは発症しておらず、今もリウマチの治療は必要ない状態であることを説明しました。








その他の改善症例につきましては、
院長著書『リウマチが治った』『リウマチが治った②』をお読みください。
多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。

書籍について

リウマチの体質をもっているが、今発症していない(炎症なし)

  1. 間違いだらけのリウマチ医療⑩

  2. 間違いだらけのリウマチ医療⑦

  3. 間違いだらけのリウマチ医療⑥

  4. リウマチの体質はあるが、今治療は必要なし

  5. 間違いだらけのリウマチ医療②

  6. リウマチ再燃か

  7. リウマチの体質があるだけで治療開始。炎症がないのに…

  8. リウマチ因子や抗CCP抗体が陽性でも、炎症所見がなければ治療は必要ない

  9. リウマチ因子も抗CCP抗体陽性だが、治療の必要はなし

  10. リウマチの体質はあるが発症はなし。

  11. リウマチ因子陽性、全手指の関節の腫れは、ゴルフの過度の練習のせいで治療必要なし。

  12. 炎症のないリウマチは、治療必要なし。 

  13. リウマチ因子陽性だけでは、治療必要なし

  14. リウマチ因子、抗CCP抗体、抗核抗体すべて陽性。しかし炎症反応(CRP)がなければ、治療の必要なし。

  15. コロナ感染の後遺症による間質性肺炎が判明

  16. リウマチ因子や抗CCP抗体があるだけ。炎症所見もないのに、リウマトレックス投与のための予備検査。右第3指第二関節の腫れは「指を鳴らす習慣」が原因。

  17. 誤診   まだ発症もしていないのに治療開始(総合病院リウマチ科)

  18. 誤診   炎症所見も全くないのに、フルコースのリウマチ治療をされていたケース(総合病院)

  19. リウマチが発症していないのに治療を開始していたケース

  20. 誤診①検査もせずにリウマチ性多発筋痛症と勝手に診断し、ステロイド剤を大量投与する。                                誤診②リウマチの活動性がないのに、免疫抑制剤や抗リウマチ薬、生物製剤を投与

  21. 誤診17 高齢でリウマチの活動性がなく治療は必要ないのに、生物製剤が次々と変更され、更には別の病名がつけられまた別の生物製剤が投与された

  22. 8年ぶりに来院

  23. 大学病院でヘバーデン結節があるだけでリウマチと誤診され、治療を約2年されていたケース

  24. ”自然寛解”という稀なケース

  25. 炎症所見もないのに、必要のない治療がされていた

  26. 妊娠時のリウマチ治療は必要?

  27. リウマチの体質があるだけで、必要のないプレドニンやリウマトレックスが出されていたケース

  28. 「外反母趾の痛み」をリウマチと誤診し、プレドニン10㎎を処方した大学病院のリウマチ専門医

  29. 誤診に誤診を重ねたケース②まだリウマチが発症していないのに必要のない生物製剤(シンポニー)を投与。そして副作用で出た湿疹をリウマチ性乾癬と誤診。なんと治療までしていた。

  30. リウマチの体質があるだけで、活動性がないのに治療をされたケース

  31. リウマチ因子が陽性なだけで、活動性もないのに必要のない治療をされていた

  32. リウマチ因子や抗CCP抗体が陽性でも、炎症所見がなければ治療の必要性はない。それなのに治療をされていたケース

  33. またもリウマチ因子、抗CCP抗体が陽性なだけで、炎症反応もないのに抗リウマチ薬(リウマトレックス)が。副作用で白血球が低下し、リウマトレックスを中止してバイオ製剤を勧められたケース

  34. リウマチ因子や抗CCP抗体が陽性なだけで、活動性が全くないのにプレドニン治療が続けられていたケース

  35. 『リウマチ因子、抗CCP抗体ともに陽性』、でも8年経過してもリウマチが一度も発症していないケース

  36. 見過ごせない誤診

  37. 炎症がなければ治療は必要ない

  38. リウマチ因子陽性イコール治療ではない

  39. リウマチであっても治療の必要がないケース

  40. 繰り返しあらわれる関節痛…短周期型のリウマチ?

  41. 長期間にわたるリウマチ治療も、今は活動性がないため治療の必要なし。

  42. CRPマイナス、MMP-3正常、リウマチの活動性なし。治療の必要はありません。

  43. 変形性指関節症なのに、リウマチの治療をされていた

  44. リウマチが発症していないのに治療をされていた<結構多いケース>

  45. リウマチ因子、抗CCP抗体ともに強陽性。しかしCRP(-)と発症していない。治療は必要ないのに、プレドニンやリウマトレックスが…

  46. リウマチ因子のみで発症してもいないのに、リウマトレクスが処方されていた。実は変形性指関節症のみ。治療中止。

  47. 発症していないのに、たくさんの抗リウマチ剤の投与で副作用出現

  48. リウマチの活動性がないのにステロイドやリウマトレックスが出されていた!

  49. リウマチの活動性がなく発症していないのに、即断治療され、そのうえ滑膜切除術まで受け、仕事も日常生活も困難…

  50. 祖母と曾祖母がリウマチ。自分もリウマチ因子、抗CCP抗体もあるがまだ発症していない。

  51. リウマチ因子、抗CCP抗体陽性。しかしCRP、MMP-3は正常値。

  52. リウマチの活動性がないのに治療されていた

  53. ヘバーデン結節とブシャール結節

  54. 発症もしていないのに…薬で体調を崩して当院へ

  55. リウマチ因子、抗CCP抗体は陽性。しかし活動性はないので治療は必要ない

    リウマチ因子、抗CCP抗体は陽性。しかし活動性はないので治療は必要ない

  56. リウマチ因子、抗CCP抗体ともに強陽性。「あなたは将来身体障害者になります」と言われた

  57. リウマチ寛解から全快へ。非常に稀なケース(抗GAL欠損IgG抗体陽性から陰性へ)

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