リウマチの体質をもっているが、今発症していない(炎症なし)

コロナ感染の後遺症による間質性肺炎が判明

今回ご紹介するのは、リウマチで受診され、間質性肺炎が見つかった50代女性です。

≪受診前の経過≫
2023年2月、両手の甲や手首、両膝が痛むようになり、近くのクリニックを受診。血液検査の結果、リウマチの疑いがあるが、ここでは治療できないと言われた。そのため、ご家族が通院されている当院を受診となった。

≪当院初診時の炎症の有無≫
持参された検査データをみると、リウマチ因子と抗核抗体は陽性で、全身の炎症を表すCRPは軽度上昇。(抗CCP抗体、MMP-3は調べれれていませんでした)
診察してみると、手指関節の腫れを認め、膠原病の体質もあることから、この時点でリウマチが起きている可能性が考えられました。
診察中に患者さんから「コロナ間瀬に甲、咳や痰が続き、息切れがある」と言われたので、急遽胸部レントゲンを撮りました。すると両肺の下方に炎症を起こしていると思われる陰影がみられ、コロナ感染の後遺症による間質性肺炎だと思われました。
当院での検査の結果、リウマチ因子、抗CCP抗体ともに陽性、CRP(±)、MMP-3は正常値でしたので、今はリウマチの活動性はほぼない状態だと考えられました。
間質性肺炎の指標であるKL-6は2067と非常に高値で、レントゲンの所見と併せてみても、間質性肺炎が起きているものと思い、呼吸器の専門で診てもらうように患者さんに勧めました。
この方の間質性肺炎は、血清補体価が低下していないため、リウマトイド血管炎による間質性肺炎ではなく、コロナ感染の後遺症ではないかと思われました。
しかし、「受診した呼吸器科ではリウマチによる間質性肺炎と診断され、プレドニン(5)3T/日が開始となった」という連絡がありました。
リウマチからでもコロナ感染からでも、間質性肺炎の治療は同じだと思うので、経過を知らせてもらうようお願いしました。
後日患者さんから、「プレドニン服用後、肺にあった陰影は消失し2Tに減量となった」と連絡がありました。
リウマチの活動性はないことを知った後、「曲がらなかった膝が曲がるようになりました。間質性肺炎が良くなったら行きます」ということでした。

この患者さんは、ご家族がリウマチだということで、リウマチの症状については知っていました。「リウマチの可能性は低い」と伝えたことによって膝が動くようになった。自分はリウマチだと思い込んでしまい、身体が動かなくなっていたのだと理解できたそうです。


   Q.リウマチの治療はしなくていいのですか?
   A.まずは間質性肺炎を治しましょう。その後CRPやMMP-3の上昇が認められれば治療が必要となります。





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その他の改善症例につきましては、
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多数の方が、どのようにして改善したのかが詳しく書かれています。

書籍について

リウマチの体質をもっているが、今発症していない(炎症なし)

  1. 元々リウマチは発症していない?

  2. リウマチは発症してから治療するべき!

  3. リウマチの本性は炎症。その炎症がなければ治療は必要ない。

  4. リウマチかな?でプレドニンンやリウマトレックス、トルツなどが投与された

  5. 炎症もないのにプレドニンやリウマトレックスが!炎症がない(CRP(-))のにシンポニーが倍量も!

  6. リウマチ発症の初期?

  7. 炎症がなければ、リウマチの治療は必要ない

  8. 炎症がなければ、リウマチの治療は必要ない

  9. 全く説明のない担当医

  10. リウマチは発症していない。それなのにずっと治療をうけている

  11. 7年ぶりに来院された方が、なんと完治していた。

  12. リウマチ因子と抗GAL欠損IgG抗体が陽性。最近数値が徐々に上昇。リウマチがおき始めるの?

  13. 変形性膝関節症はどこでも見逃される

  14. 炎症反応がないので、治療の必要なし。たとえリウマチ因子や抗CCP抗体でも。

  15. 炎症なければ、治療の必要なし。抗CCP抗体が陽性でも。

  16. 手指や膝の痛みはリウマチなのか

  17. 間違いだらけのリウマチ医療⑭

  18. 間違いだらけのリウマチ医療⑩

  19. 間違いだらけのリウマチ医療⑦

  20. 間違いだらけのリウマチ医療⑥

  21. リウマチの体質はあるが、今治療は必要なし

  22. 間違いだらけのリウマチ医療②

  23. リウマチ再燃か

  24. リウマチの体質があるだけで治療開始。炎症がないのに…

  25. リウマチ因子や抗CCP抗体が陽性でも、炎症所見がなければ治療は必要ない

  26. リウマチ因子も抗CCP抗体陽性だが、治療の必要はなし

  27. リウマチの体質はあるが発症はなし。

  28. リウマチ因子陽性、全手指の関節の腫れは、ゴルフの過度の練習のせいで治療必要なし。

  29. 炎症のないリウマチは、治療必要なし。 

  30. リウマチ因子陽性だけでは、治療必要なし

  31. リウマチ因子、抗CCP抗体、抗核抗体すべて陽性。しかし炎症反応(CRP)がなければ、治療の必要なし。

  32. コロナ感染の後遺症による間質性肺炎が判明

  33. リウマチ因子や抗CCP抗体があるだけ。炎症所見もないのに、リウマトレックス投与のための予備検査。右第3指第二関節の腫れは「指を鳴らす習慣」が原因。

  34. 誤診   まだ発症もしていないのに治療開始(総合病院リウマチ科)

  35. 誤診   炎症所見も全くないのに、フルコースのリウマチ治療をされていたケース(総合病院)

  36. リウマチが発症していないのに治療を開始していたケース

  37. 誤診①検査もせずにリウマチ性多発筋痛症と勝手に診断し、ステロイド剤を大量投与する。                                誤診②リウマチの活動性がないのに、免疫抑制剤や抗リウマチ薬、生物製剤を投与

  38. 誤診17 高齢でリウマチの活動性がなく治療は必要ないのに、生物製剤が次々と変更され、更には別の病名がつけられまた別の生物製剤が投与された

  39. 8年ぶりに来院

  40. 大学病院でヘバーデン結節があるだけでリウマチと誤診され、治療を約2年されていたケース

  41. ”自然寛解”という稀なケース

  42. 炎症所見もないのに、必要のない治療がされていた

  43. 妊娠時のリウマチ治療は必要?

  44. リウマチの体質があるだけで、必要のないプレドニンやリウマトレックスが出されていたケース

  45. 「外反母趾の痛み」をリウマチと誤診し、プレドニン10㎎を処方した大学病院のリウマチ専門医

  46. 誤診に誤診を重ねたケース②まだリウマチが発症していないのに必要のない生物製剤(シンポニー)を投与。そして副作用で出た湿疹をリウマチ性乾癬と誤診。なんと治療までしていた。

  47. リウマチの体質があるだけで、活動性がないのに治療をされたケース

  48. リウマチ因子が陽性なだけで、活動性もないのに必要のない治療をされていた

  49. リウマチ因子や抗CCP抗体が陽性でも、炎症所見がなければ治療の必要性はない。それなのに治療をされていたケース

  50. またもリウマチ因子、抗CCP抗体が陽性なだけで、炎症反応もないのに抗リウマチ薬(リウマトレックス)が。副作用で白血球が低下し、リウマトレックスを中止してバイオ製剤を勧められたケース

  51. リウマチ因子や抗CCP抗体が陽性なだけで、活動性が全くないのにプレドニン治療が続けられていたケース

  52. 『リウマチ因子、抗CCP抗体ともに陽性』、でも8年経過してもリウマチが一度も発症していないケース

  53. 見過ごせない誤診

  54. 炎症がなければ治療は必要ない

  55. リウマチ因子陽性イコール治療ではない

  56. リウマチであっても治療の必要がないケース

  57. 繰り返しあらわれる関節痛…短周期型のリウマチ?

  58. 長期間にわたるリウマチ治療も、今は活動性がないため治療の必要なし。

  59. CRPマイナス、MMP-3正常、リウマチの活動性なし。治療の必要はありません。

  60. 変形性指関節症なのに、リウマチの治療をされていた

  61. リウマチが発症していないのに治療をされていた<結構多いケース>

  62. リウマチ因子、抗CCP抗体ともに強陽性。しかしCRP(-)と発症していない。治療は必要ないのに、プレドニンやリウマトレックスが…

  63. リウマチ因子のみで発症してもいないのに、リウマトレクスが処方されていた。実は変形性指関節症のみ。治療中止。

  64. 発症していないのに、たくさんの抗リウマチ剤の投与で副作用出現

  65. リウマチの活動性がないのにステロイドやリウマトレックスが出されていた!

  66. リウマチの活動性がなく発症していないのに、即断治療され、そのうえ滑膜切除術まで受け、仕事も日常生活も困難…

  67. 祖母と曾祖母がリウマチ。自分もリウマチ因子、抗CCP抗体もあるがまだ発症していない。

  68. リウマチ因子、抗CCP抗体陽性。しかしCRP、MMP-3は正常値。

  69. リウマチの活動性がないのに治療されていた

  70. ヘバーデン結節とブシャール結節

  71. 発症もしていないのに…薬で体調を崩して当院へ

  72. リウマチ因子、抗CCP抗体は陽性。しかし活動性はないので治療は必要ない

    リウマチ因子、抗CCP抗体は陽性。しかし活動性はないので治療は必要ない

  73. リウマチ因子、抗CCP抗体ともに強陽性。「あなたは将来身体障害者になります」と言われた

  74. リウマチ寛解から全快へ。非常に稀なケース(抗GAL欠損IgG抗体陽性から陰性へ)

交通アクセス

わいわいクリニック 外観写真

〒710-0133 岡山県倉敷市藤戸町藤戸2-10
TEL / 086-428-8525
受付時間 / 8:30~11:00 14:00~17:00(土曜 13:30~15:00)
休診日 / 木曜・日曜・祝日

診療時間
9:00~12:00 休診休診
14:30~17:30 休診休診

☆印の土曜日午後は 14:00~16:00 外来(相談)

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